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プール開き

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本日快晴の下、先月から準備を進めていたプール開きを行いました

 

傷んだ壁面を塗りなおし

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3日間かけて水を溜め

(その量何と530トン!一気に溜めると他の場所で水が出なくなってしまうんです)

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(これは二日目の途中経過です)

 

好天が続きましたので

水温も上昇したところで本日を迎えることができました

 

多数のマスコミも訪れ、にぎやかにプール開きを行いました

 

が、

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今日は初日でもあり、気難しい馬も多数いましたので馬にばかり気をとられていたら

写真を撮るのを忘れてしまいました

 

ということで、今日は常磐支所のプールの歴史を少し

 

スイミングトレーニングは

現在でこそ、競走馬にとって当たり前のトレーニング方法となっていますが

日本で初めて導入されたのがここ常磐支所なんです

  

開設当時から、温泉療養と軽調教ができる施設ではありましたが

リハビリと言うには、施設が不十分であることも否めませんでした

 

そこで、海外では既に行われていたスイミングトレーニングに注目し

フランス、アメリカのスイミングトレーニング事情を視察し

その中の、アメリカのハリウッドパーク競馬場のスイミングプールを参考にして

導入されたのが昭和50年のことです

 

当然、スイミングトレーニングのノウハウは十分ではありませんでしたので

様々な実験を行い、そのノウハウを蓄積することとなります

昭和62年に皐月賞を勝ったサクラスターオーは

常磐支所でスイミングトレーニングを活用したリハビリを行い

菊花賞を制しました

その後は残念な結果ではありましたが

スイミングトレーニングの効果を証明した1頭であったのは間違いありません

 

常磐支所で得られたそれらのノウハウを生かして

昭和63年に栗東トレセンに、平成3年に美浦トレセンにスイミングプールが導入されることとなったのです

 

今週行われる日本ダービーですが

過去には、その勝ち馬も多く常磐支所で療養を行ってきました

トウカイテイオーも常磐支所でプール調教を行った1頭なんです

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日本ダービーは今年で80回を迎えるわけですが

実は常磐支所も・・・

それはまた来週

 

☆常磐支所からのお知らせ☆

常磐支所では現役競走馬を世話しながら、JRA厩務員を目指す研修生を随時募集しています。

詳しくはこちらのリンクをご覧ください

http://www.equinst.go.jp/JP/onsen/onsendayori.html