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2006年10月

【競馬学校】ディープインパクト 競馬学校へ到着

みなさんこんにちわ。全国有数の梨の産地、東京のベッドタウン、千葉県白井市のJRA競馬学校からお送りいたします。

この「競馬学校ブログ」では、競馬学校での教育(騎手課程・きゅう務員課程)に関する話題はもちろんのこと、競馬学校を取り巻く旬の話題や、国際競走(外国馬・日本からの遠征馬)の話題をできるだけわかりやすく、そしてリアルタイムにお知らせすることを心がけますので、よろしくお願いします。

Dsc007421_3 では、最初の話題にふさわしく、まずはホットなニュースを。本日(10月4日)朝9時ちょうどに、1日のフランス・ロンシャン競馬場で行われた世界最高峰レース・凱旋門賞(G1)に出走、惜しくも3着となったものの、世界に日本のサラブレッドのレベルの高さを知らしめたディープインパクト(牡4・栗東・池江泰郎きゅう舎)と、帯同馬として遠征し、凱旋門賞前日のダニエルウィルデンシュタイン賞(G2)で2着と健闘したピカレスクコート(牡4・栗東・池江泰寿きゅう舎)の2頭が、輸入検疫のため、成田空港経由でここ競馬学校国際きゅう舎に到着しました。

Pict0019_2 2ヶ月の遠征を共にされた市川明彦きゅう務員によりますと、「到着後の様子をみても、疲れは見受けられず非常に元気な状態。」とのことで、まずはひと安心。また、池江敏行調教助手も、「馬がプレッシャーから解放されたのがわかっているようで、とても落ち着いています。とにかく2頭とも無事に帰ってこられてよかった。」と安堵の表情でした。2頭は、10日の火曜日まで競馬学校国際きゅう舎に滞在することとなっています。

Dsc00749_1 さて、お疲れなのは人間の方でしょうか?ディープインパクトよりも一足早く、担当の池江助手は30キロ(推定)の重さのスーツケースを抱え、滋賀県・栗東トレーニングセンターへと帰宅の途につかれました。

池江さんは「今回は負担重量の差もあったが、展開がすべてでした。勝った馬には本当にうまく立ち回わられたと思います。個人的には是非、もう一度同じチームで凱旋門賞に挑戦してみたい。競馬学校での検疫が終われば、グリーンウッド(滋賀県) に移って英気を養います。ここでは軽い運動程度に留めると思います。トレセンへの帰きゅう予定や日本での緒戦については今後については、今のところ未定で、オーナーや調教師とよく相談して予定を立てていきたい。」と語ってくださいました。

フランスでは、休みなくディープの調整に奮闘されており「食べ物はたくさん送ってもらったので不自由しませんでしたが、シャンティーでは、馬一筋で娯楽なし、癒しなし、お風呂なし(シャワーのみで湯舟につかったのは1度だけだったとのことです)の生活。安全な場所ではありましたが、言葉は通じないわ、途中で風邪もひいてしまうわで、さすがに2ヶ月は長くてキツかったですね。これから少し休みをいただき、日本のありがたさを満喫します。」とのことでした。馬も人も大変お疲れさまでした。

*写真上:競馬学校国際きゅう舎に到着したディープインパクトと市川明彦きゅう務員(JRA撮影)

*写真中:国際きゅう舎馬房でのディープインパクト(JRA撮影)

*写真下:30キロのスーツケースを持ち上げる池江敏行調教助手(競馬学校事務所にて)