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平成23年ガイドウォーク第2回目開催

平成23年6月5日(日)

本日は、「東京農業大学・食と農の博物館」と共催で、ガイドウォーク「プロと見て歩く植物と馬」が、25名(うち女性は12名)の参加者を集めて実施されました。

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今回は博物館の玄関前に置かれている五葉松(大きな鉢植えのもの)から始まり、馬事公苑前けやき広場のけやきを見た後、メーン会場である馬事公苑に移動。本苑では正門付近の一角にあるJRAのトピアリーが植えられた花壇、馬のトピアリー、事務所玄関前のマツ・ササ・ソテツ、大谷石・野芝で作られた石垣スタンド、並びに、苑内ではいろいろな品種のさくらが見られるなどその魅力について語られました。また造園の面白さについて、中央通路の赤い敷石(通路のほぼ中央にある)の上に立ってJRAのトピアリーのある花壇の方角を見ると、花壇は手前が低く前後に傾斜していてトピアリーが見やすくなっている。奥には馬のトピアリーがあり、その先には観覧席の屋根に続いている藤棚が見え、さらにその先には雑木林があり、そして空が見える。背景を上手く利用した設計になっていると語っていました。

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ゴヨウマツ、アカマツ、クロマツなどはそれぞれ比較することにより、その特徴をわかりやすくご説明くださいました。東日本大震災の被災地の陸前高田市では、海に近い土地に植えられていたクロマツが津波でほぼ壊滅状態になる中、1本だけ生き残ったクロマツがありました。東京農大ではこの1本のクロマツの保全に努めるとともに、震災前の状態にもどそうと計画していると語っていました。また、竹(たけのこ)の生長を止める方法を示してもらったり、テレビドラマの制作でその土地に存在しないはずの植物が使用されていたことがあり、職業柄気になって放送局に意見を述べたことがあったなど、エピソードを交えながら苑内の植物についてユーモラスに語ってくださいました。参加者は熱心に聞き入り中にはメモをとる人も。

その後ガイドコースは、お花畑、武蔵野自然林、放牧場を通って、本厩舎地区に至り、繋養馬の生活の様子を紹介する馬事公苑担当者に引き継がれました。

このガイドウォークは、年内はあと2回、9月25日(日)と12月4日(日)に実施する予定です。この講座は、普段植物に関わりのない人でも十分楽しむことができます。皆さんの参加をお待ちしています。