ホースギャラリーの新展示について【3/5(土)~3/27(日)】
3月2日(水)
馬事公苑ホースギャラリーでは、3/5(土)より高草操氏の「にっぽん、馬紀行」写真展を開催いたします。
ぜひ一度ご覧ください。お待ち申し上げております。
記
・高草操「にっぽん、馬紀行」写真展
・於:馬事公苑ホースギャラリー
・日時:3/5(土)~3/27(日)午前9時~午後5時 ※最終日は午後2時閉館
休館日:3/7(月)8(火)、3/14(月)15(火)、3/22(火)23(水)。
・高草操氏のプロフィール
フリーランスカメラマンとして、馬や馬に関る人、風土など「日本の馬」をテーマに日本在来馬や古来の馬産地・岩手県遠野の取材を続ける。競馬、馬術、流鏑馬なども撮影。現在、時計ブランド・ロレックスが提供するサイト「日本列島、知恵プロジェクト」にて日本全国の馬や馬に関る人々を取材した写真と記事「にっぽん、馬紀行」を連載中。
<個展>
2002年 「一期一会」(新宿クリエイトフォトギャラリー)
2003年 「フィリーとコルト」(新宿コニカプラザ)
2006年 「遠野馬物語」(新宿コニカミノルタプラザ・遠野蔵の道ギャラリー)
2010年 「にっぽん、馬紀行」(新宿コニカミノルタプラザ)
2011年 「にっぽん、馬紀行」(馬事公苑ホースギャラリー)
2013年 「遠野馬物語」(馬事公苑ホースギャラリー)
2014年 「遠野馬物語Ⅱ」(新宿コニカミノルタプラザ・遠野蔵の道ギャラリー)
<グループ展>
2013年 「馬~人と出逢う~」(宇フォーラム美術館)
<作品所蔵>
宇フォーラム美術館
<受賞歴>
2014年 第1回遠野市馬事文化賞
・今回の写真展開催にあたり高草操氏からのメッセージ
今回は1997年から2010年にわたり日本全国で撮影した馬たちの姿をご覧頂きます。ここに登場するのはサラブレッドではなく、日本各地で暮らす馬たちです。彼らは「日本在来馬」とよばれる日本古来の馬たちで、かつては日本全国でそれぞれの土地で人の暮らしに寄り添いながら生きていました。しかし明治以降に海外から輸入された洋種馬との雑種化が進んだこと、さらにそれまで馬たちが担っていた交通、運搬などの仕事が機械化されるにつれて彼らは役目を失い、暮らしの中から姿を消していったのです。雑種化、機械化を逃れて今日まで「日本在来馬」としての血脈を保ってきた全国で8種(北海道ドサンコ、長野県木曽馬、愛媛県野間馬、長崎県対州馬、宮崎県御崎馬、鹿児島県トカラ馬、沖縄県宮古馬、沖縄県与那国馬)の馬たちは土地の人々の暮らしや文化を私たちに伝えてくれる大切な存在です。今彼らは絶滅の危機を乗り越えて、土地の人々とともに新しい生き方を見出しつつあります。ここでご紹介する光景の中には、すでに失われてしまって二度と見ることができないシーンもありますが、その後の彼らは未来へ向かって力強く歩んでいるということもお伝えしておきましょう。「日本在来馬」ではありませんが、青森下北半島の寒立馬、島根県隠岐の馬たちの姿もあわせてご覧下さい。彼らもまた土地に根付いて育てられている馬たちです。