« 2007年1月 | メイン | 2007年3月 »

【栗東TC】新規調教師・騎手合格発表

昨日(2月15日)、新規調教師・騎手の2次試験合格発表がありました。

朝から報道陣も大勢来てトレセンはちょっとてんやわんや。

まず騎手。とっても初々しい彼らですが、厳しい訓練を耐えてきただけあってしっかりしてるんです。さすがですねー。

5人並んでの写真撮影から行います。色々ポーズをとって撮影していきます。

P1000367

この写真、せーので一斉にジャンプ!という図なんですが、これがなかなか揃わず何回もやり直し・・・。ダメ出しされながらもようやく揃ったショットです。

P1000371_3

そして約40名の報道陣に囲まれ記者会見がスタート。目標とする騎手など記者さんからの質問に答えていきます。緊張の面持ちですね。

P1000388_3   

引き続き新規調教師となった4名も記者会見を行います。今回、騎手の本田優さんも見事合格!!昨年はカワカミプリンセスとのコンビでオークス・秋華賞の2冠を達成と大活躍。その手腕が見られなくなるのは寂しい限りですが、今後は調教師としての活躍に期待ですね。

新規調教師・騎手の詳しいプロフィールはコチラをご覧下さい。

そして最後に。栗東トレセンで今週から調教公開が始まりました。「トレセンで競走馬の調教風景が見てみたい!!」という方、お知らせをご覧頂いて、ドシドシご応募下さいね。

【競馬学校】もうひとつの卒業式

13日の騎手課程23期生卒業式の後、卒業生・保護者、所属調教師の皆さん、担当教官らが集まり、祝賀会(いわば謝恩会ですね)を行いました。

Photo_12

この席で、体育の授業を受け持ってくださった、トランポリン選手として世界レベルの実力をお持ちの、伊藤直木先生(現 筑波大学大学院 スポーツコーチング学専攻)から、修了のしるしとして、9名それぞれに手作りのユニークな表彰状が手渡されました。先生によると「少し体を動かしている様子を見れば、その人のことがある程度わかりますね。」とのこと。

卒業生紹介の第1弾は、伊藤先生の表彰状を文面のままご紹介します。新人騎手の人間像が浮き彫りにされているかもしれませんね。

★「さわやか大賞」 濱中 俊

あなたは体育の宙返りの授業で

さわやかな笑顔とともに恐怖を乗り越えることができました

これからは辛く大変なときでも

逃げることなく笑顔で乗り切れるよう頑張ってください

★「省エネ大賞」  大下 智

あなたは体育の授業で体力をあまり使用せずに

要領良く運動を行いました

効率良く動くことは大切なことですが

ときには無我夢中に動くことも忘れずに頑張ってください

21

★「ほのぼの大賞」 草野太郎

あなたは体育の授業でほのぼのとして周囲を和ませていました

これからは 持ち前の明るい性格を活かし 

困難に立ち向かえるよう頑張ってください

★「元気いっぱいで賞」 藤岡康太

あなたは体育の授業で元気いっぱいにクラスを盛り上げていました

けじめのつかない場面もみられました

これからは持ち前の元気さを活かし自分に甘えずに努力してください

★「宙返り大賞」 田中 健 

あなたは体育のトランポリン授業で

一番きれいな宙返りを行うことができました

これからは持ち前のバランス感覚を活かして

何事にも挑戦する気持ちを忘れずに頑張ってください

★「まじめ大賞」 池崎祐介

あなたは体育の授業で何事にも積極的に取り組み

まじめに授業を受けました

これからは持ち前のまじめさを活かし

何事にも真剣に臨めるよう頑張ってください

★「努力大賞」 宮崎北斗

あなたは体育の授業で苦手な運動を克服しようと努力しました

その姿勢は大変素晴らしいものです

これからも努力を惜しまず

一歩ずつ前進していけるよう頑張ってください

★「少林サッカー大賞」 荻野琢真

あなたは体育のサッカーの授業で

空手キックのようにボールを蹴る姿がとても印象的でした

これからは持ち前の頑張り精神を活かし 

頑張りすぎずに頑張るよう心掛けてください

★「スポーツマン大賞」 丸田恭介

あなたは体育の授業で何事にも積極的に取り組んで努力していました

これからは持ち前の向上心と素直さを活かして

自分の目標に向けて一歩ずつ頑張ってください

Photo_13

  

【競馬学校】騎手課程23期生 卒業・騎手免許合格に寄せて

騎手課程23期生諸君、卒業ならびに騎手免許試験合格おめでとうございます!23期生は、2004(平成16)年4月に10名が入学し、留年者2名を加えて12名でスタートいたしましたが、途中2名が退学、1名が留年し、9名が卒業しました。

23

 競馬学校での生活やきゅう舎実習は、とても厳しい訓練の繰り返しであり、彼らにとって長く辛い日々であったに違いありません。

しかし、そのような毎日であっても、今日までくじけることなく、明るく学校生活を送れたことは、技術や知識のみならず、馬に携わる人間としての成長にも繋がったことと思われます。

私ども競馬学校職員は、毎年、優秀な生徒を送り出すことを目的に、その教育にあたっておりますが、今年の生徒はこれまでの卒業生以上の技術を身に付けた精鋭達だと確信しています。

Photo_14

卒業生は2月6日に騎手免許試験を受験し、本日(15日)無事全員合格しました。吉報はそれぞれ美浦・栗東のトレーニングセンターで聞いたことと思いますが、彼らが、この難関を突破し、今日の日に辿り着くことができたのも、ひとえに、遠くから温かく見守っていただきましたご家族をはじめ、皆さまのお陰であると感謝する次第です。

しかし、卒業生一人ひとりにとって、本当の試練はこれからであり、今日という日は騎手としての戦いが始まる日でもあります。このブログをご覧の皆さまには、これからも彼らに対して、今まで以上にご声援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。(新規騎手免許試験合格者に関するお知らせはこちら)

このブログでは2月中に、卒業生(=やっと「新人騎手」と言うことができます!)ひとりひとりにスポットを当て、ご紹介していきたいと思っています。お楽しみに!

Photo_15 Photo_68_3

卒業記念模擬レースを制した、①メイショウモリゾーと荻野琢真です。

【美浦TC】おなじみの・・・

少し間隔が空いてしまい申し訳ありません。

久々の美浦トレセンブログ更新です。2月も中旬に差し掛かってやはり寒くなってきました。

しかしこの人だけは寒さを感じさせません。

Hoshino 星野きゅう舎の調教助手、星野薫さんです。馬に乗るときは常に半袖シャツで騎乗します。理由は「馬に乗って運動してると暑いから!」だそうです。この時期になると、調教中にウインドブレーカーを来ている人がほとんどの中で、この格好は非常に目立ちます。この時期の美浦トレセン名物と言っても過言ではありません。

Tsukada2本日はGI週恒例のイベントでもあるフェブラリーSの調教公開が行われました。寒い中ではありますが、白い息を吐きながら走る競走馬の姿を楽しんでいただけたと思います。

本日のゲストは藤沢きゅう舎所属の塚田祥雄騎手。その隣には本日誕生日の坂井千明さんの姿が見えます。この他谷中公一さんやグリーンチャンネルの新番組『トレセンTIME』リポーター坂田裕美さんなど、多数のゲストで盛り上がりました。解説は場内実況でおなじみの白川次郎さんでした。

さて、美浦トレセンでは3月21日(水・祝)に行われる『きゅう舎見学ツアー』の応募受付を開始しました。これは調教見学に加え、きゅう舎見学をするというものです。詳しくはこちらをご覧ください。このイベントもぜひ継続して、おなじみのイベントにしたいと思います。

【競馬学校】いよいよ明日卒業式!

騎手課程23期生9名がいよいよ明日卒業のときを迎えました。

1 2

公正寮での送別会のひとコマ。後輩からのお祝いの寄せ書き贈呈(写真左:左が濱中俊)に引き続き、23期生ひとりひとりがそれぞれの学校生活を振り返り、つらかったことや楽しかったこと、教官への言葉、そして共に学び鍛錬した同期への思いなどなど、予定時間を大幅にオーバーして涙・涙のスピーチが続きました(写真右:藤岡康太はぼろぼろ泣いています)が、それぞれの思いが伝わった心温まる会となりました。

3 4

そして今日は卒業式のリハーサルを行いました。明日13日は卒業記念模擬レースも控えており、皆「最後は俺が決めてやる」と闘志満々です。

5 6

【競馬学校】侘びさびシビレ…合同茶会

Dscf2272競馬学校では、精神修養と社会人として恥ずかしくない礼儀作法や日本の伝統文化を身につけるために「茶道」の授業を導入しています。この日は23期生の卒業を目前に控え、騎手課程23~25期の生徒全員による「合同茶会」を実施しました。

Dscf2257 生徒の指導をお願いしている原千代江先生によりますと、「1年生が要領良く入れたお茶を、上級生は礼儀正しくいただいていました。大変結構。」と授業の集大成にお褒めの言葉をいただきましたが、生徒・教官総勢40名が順番にいただく関係で、長い時間正座を続けなければならず、20分も経過すると、足がムズムズ~ジリジリ~何だか落ち着かなくなってきました。

Dscf2262お茶の味は格別でしたが、会が終了してから、その場でうまく歩けない生徒(教官も)が続出。ほろ苦い思い出になったかも…。競馬学校は13日の卒業式まで、束の間のまったりとした時間が流れます。

【栗東TC】雪とトレセンとサラブレッド

暖冬暖冬と言われている今年の冬、先週末の話ですが、ついにやってきました。

雪です。

2月2日金曜日、栗東に積もりました。前の晩からの降雪で、およそ10センチ強の積雪だったのです。雪が積もった時はどう調教しているのか、写真とともにご紹介。

P1000315

まずこちら、馬場への入口にある案内板です。栗東にはAからEコースまであります。どのコースが開いてて調教できますよーというのを表示してます。左からA障害芝コース、Bダート、Cウッドチップ、D芝とウッドチップ、Eダートとなっているのですが、雪で芝とウッドチップのコースは閉鎖・・・。ダートのBとEコースのみ使えるという表示になってますね。

P1000313

そして2枚目、ちょっとわかりづらいですが、一番外側と真ん中の雪の積もっていないコースが使用可能なダートコース。あとは真っ白です。芝やウッドチップは、雪が降ると滑りやすくなって危ないため閉鎖します。

P1000317

そして3枚目の写真が調教風景。ほんとに寒そうでした。つくづく調教って大変な仕事なんだなあと感じます。ちなみに乗っているのは飯田騎手です。偶然です。

こうして雪の降りしきる中、調教は行われました。でもそのためには、馬場を管理する人たちの大変な努力があるのです。除雪作業をして、一晩中馬場車両を動かし、馬場が凍らないようずーっと見守っています。こうして雪の中、無事にトレセンの1日が終えられました。

【競馬学校】学校での最後の試練

Dscf2226 「4月の入学式に来たのかと勘違いするくらいの陽気」と、ベテランの試験官が呟いたとおり、この時期に行う試験日としては異常な暖かさのこの日、騎手課程23期生の卒業試験を行いました。各生徒とも日頃の鍛錬の成果を出し切ってくれたものと信じています。

今日は、JRAアドバイザーの岡部幸雄さんが来校し、実技試験の模様をご覧になりましDscf2230た。今から40年以上前の、1964(昭和39)年、馬事公苑が東京オリンピックの馬術会場となった関係で、岡部さんら騎手候補生は、当時中山競馬場の白井分場だった競馬学校に移動し、数ヶ月教育を受けたという経験をお持ちで「当時はまだきゅう舎があった関係で、競走馬の調教の合間の授業だったので、場合によっては馬に乗らない日や、週に数時間しか授業がないこともあり、割とのんびりさせてもらったせいか、競馬学校には良い印象があるんですよ。」と語る岡部さん。

Dscf2234 「はじめて卒業試験を見せてもらいましたが、私の頃と比べて本当にレベルが高くなったな。と思いました。とはいえ、馬に乗ることについて言えば、ここまでは形通りのことをやるということで、誰でも努力すればできること。そこから自分で考えて伸ばしていくことがないと、一流と呼ばれる存在にはなれないはず。卒業して騎手の免許をもらったらそこが終点という生徒はいないでしょうが、さらなる努力で上を目指してほしいと思いますね。」とエールを送っていただきました。

あとは結果を待つのみですが、今日の競馬学校は、大変緊張感のある一日でした。