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四季のいろどり15<調教>

平成24年2月22日(水)

今回は、馬事イベントや馬事普及に活躍する馬たちの調教の様子をご紹介します。最初に、さくら号(栗毛:全身の被毛が栗色)の馬車調教の様子です。

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↑馬車を引く訓練をしている「さくら号」(1)

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↑馬車を引く訓練をしている「さくら号」(2)

馬に馬車を引かせるには、そのための馴致調教が必要です。馴致は特殊な馬装具(ハミ頭絡、大腹帯または鞍、馬車用胸がい)を装着し、2本のロングレーン(長手綱)を使用して行います。2本のロングレーンは一端をそれぞれハミ鐶と連結させ、大腹帯の馬の背(キ甲に近い)の部分に付いている鐶(リング、左右各1)または鞍を装着している場合はあぶみに通し、長さ(馬と調教者の距離)を調整しながら使用します。調教者は馬の左右斜め後ろの視界に入る位置(馬は両眼で350度の視野をもつ)にあって、馬にプレッシャーを与え馬を前進させます。調教者はロングレーンを通して馬に合図を送り、進め、止まれ、右へ、左への指示に従うよう馴らしていきます。この馴致はドライビングと呼ばれ、普通、騎乗馴致(ブレーキング)の過程で行われています。馬が指示通りに動かないときは、補助者が馬を引いて誘導します。体験乗馬でお馴染みのサクラ号はもちろんこの段階をクリアしていますが、今回、行っているのは馬車を引く訓練です。タイヤに結んだロープの一方を胸がいに取付けてタイヤを引く訓練をしています。タイヤを引くのに馴れたらタイヤに人が乗って引く練習をします。馬に恐怖心を抱かせないよう段階を踏んで徐々に馴致していくと、馬は馬車を引けるようになります。

次は放牧場で公開調教を行っていたブラックミニ号(青毛:全身の被毛が黒色)の様子です。

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↑台乗りの練習

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↑寝転びの練習。今日は、担当職員が後輩職員に指導を行っていました。

メーンアリーナでは、障害飛越の練習が行われていました。沢山の馬が練習をしていましたが、2頭の芦毛馬、フリーデンアミーゴ号とリッヒーライアン号に注目してみました。(芦毛:全身の被毛が灰白色)

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フリーデンアミーゴ号の飛越

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フリーデンアミーゴ号。調教訓練は、障害飛越部門の担当責任者の指導を受けながら行います。

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↑リッヒーライアン号の飛越(1)

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↑リッヒーライアン号の飛越(2)

フリーデンアミーゴ号とリッヒーライアン号の両馬は、練習でしたが見事な飛越を披露してくれました。

今日は、調教後に、リッヒーライアン号の厩舎も訪ねてみました。

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↑運動後は馬房前の洗い場にて、体の手入れ(洗浄・清拭・蹄油塗り、ごく軽いケガの手当て等)を行います。写真は顔を清拭しているところです。

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↑馬の歩様などに異常を感じたら本厩舎地区にある馬診療所で獣医師の診察を受けます。

さて、久しぶりに馬の調教風景をご覧いただきましたが、最後に『ウメ』と『フクジュソウ』の開花状況をお届けします。

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↑オリンピック記念碑の紅梅は、7~8分咲きになりました。

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花畑に植樹されている松の木の下で開花した『フクジュソウ』です。いっきに花が開いたようです。

それではまたお便りします。次回をお楽しみに!