よ~く顔を見ると・・・
あっという間に1月が終了。気象観測開始以来、初めて東京で雪が降らない年になる可能性が・・・というニュースが話題になるくらいの暖冬。常磐も風邪などで体調を崩す馬も出ていません。湯治場日誌でご紹介してますが、梅の花も咲き始めております。
さてさて今回は・・・競走馬たちは馬房でどのようにしてくつろいでいるのか?そんなお話を・・・。(期待してもらうほどすごいことはかけませんのでご了承願います。)
写真は普通に草を食べているところ・・・。私が来ても完全に無視。黙々と食べることに集中しております。
こちらは、馬房の奥でじっとしているところ。くつろぎタイムの彼の定位置です。一番落ち着く場所なんでしょうね。(口に着けている籠は暴食して、おなかの調子が悪くならないようにするためのものです)
こちらは馬房から顔をだして様子をうかがってるところ。「何しに来たの?」と言わんばかりの表情ですね。彼は常磐に来て間もないので、まだ落ち着いていないということもあるのですが・・・。ほとんどの馬はこのように馬房から顔を出していて、逆に顔を出していないと、どこか調子が悪いのかなあ、というサインにもなるので、馬房での様子を知ることは重要です。
お尻を向けて愛想がないなあ。彼は私が来ると必ず知らん振り。ペットを飼っている方はピンと来ると思うのですが、馬は獣医さんが大嫌い。このようにお尻を向けて、「あっちへ行け!」という態度をとります。中にはきゅう務員さんに対してもそっぽを向く馬もいます。こんな時は、とりあえず獣医は陰に隠れて、きゅう務員さんに機嫌をとってもらったりします。と、いった感じで馬にもいろいろ個性があることが、馬房での様子を見ただけでもわかります。
さて、馬の顔を見てて思い出したことが一つ・・・。
写真は左右斜めから同じ馬を撮ったところです。どうでしょう?表情が少し違って見えませんか?左から撮った写真はたくましい感じがして、どことなく強そうな、あるいは怖そうな顔に・・・、右から撮った写真はおっとりとして、優しくて可愛く・・・、見えると思いませんか(人によって感じ方はいろいろだと思いますが・・・)?実は眼の白い部分が目立つかどうかの違いで、そのように感じるのです。これまで、たくさんの馬を見てきましたが、このように左右で顔が違って見える馬って結構多いんですよ。人間も自分の顔を鏡でよく見てみると、左右で微妙な違いを感じますよね。どんな動物もいろんな顔を持っている、個性を持っているってことなのでしょうね。競馬場に行く機会がある方は、パドックで顔をよく観察してみてください。皆さんの目にはどのように映るでしょうか・・・。(ASHI)