競走馬のリハビリ その3 急性期②
こんにちは。いわきは今週いっきに寒くなり20度をきってしまいました。。
さて、今週は急性期のリハビリということでRICE処置をしているところをお見せしたいと思います。
まず、R・・REST (休養)ですので、馬房内休養の写真
・・・・馬房にいるだけっ?・・・そのとおりです。馬房から出さないだけで運動制限になるのです。つまり、休養。。眠そうなカジノドライヴさん、モデルありがとうございました。。(ちなみに彼は無事ここを卒業しました。)
次に I・・Icing(冷却) の画像です。
前膝(腕節)にぐるぐるなにか巻いてありますね。ここから水道水がでており、肢を冷やしています。氷やアイスノンなどを使う方法もありますが、最近は冷えがもちやすいということで水が良く使われています。理由はまた今度の機会に。。ちなみにこの方はゴールドヘラクレスさんでした。
次に C・・Compression(圧迫)の映像です。
とその前に圧迫に使うものをお見せしましょう。
まずは中敷き。。左のふわふわの包帯状のものをくるくると分厚く巻いたり、中に綿花が入った布団状の布をまず肢に巻きます。
次に包帯。。左が収縮型の包帯、中が普通の包帯、右がテープ状の包帯です。通常巻くときは左のもの、圧迫を強く掛けたいときは中や右を組みあわせたりします。
では巻いている写真。。
布団状の布と伸縮包帯の組み合わせ。ちょっとふわっとしてるのがわかります!?
次にE・・Elevation(挙上)といいたいのですが、通常の状態で馬では寝転んで肢をあげとくなんてことができないので。。難しいですね。。。
代わりにIcingとCompressionを兼ねた湿布の写真を。。。
・・・ ちょっと。。いっしょ?・・ではないです。
布団状の布がふわっとしてないのがお分かりになりますか?・・・
これは、湿布といって冷やして腫れないように巻くもので、アルコール(イソプロピルアルコール)や薄めた消毒薬などを布に染ませて巻きます。冷却主体だとアルコール、傷があって保護しながら腫れないようにするには消毒薬を選びます。腫れが出にくいということで結構使われているんですよ。。。モデルのフェラーリピサさんありがとうございます。元気にプールを泳いでおります。。
。。。さて、実際のRICE処置お分かりになりましたでしょうか?リハビリシリーズの次の機会には修復期をおはなしします。
ブログの次回は、馬の温泉いろいろ話 その1をお送りします。(すみません。ばらばらで。。。。)
☆常磐からのお知らせ☆
常磐支所では現役競走馬を世話しながら、JRA厩務員を目指す研修生を募集しています。詳しくはこちらのリンクをご覧下さい
↓
http://www.equinst.go.jp/JP/onsen/onsendayori.html
先週の結果
先週は3頭出走してくれました。
9/18(土)
ストラヴィンモカ号 中山 3R 5着
9/19(日)
ルイスビスティー号 中山 3R 8着
9/20(祝)
アラシヲヨブオトコ号 阪神 6R 5着
今週の常磐卒業馬の出走予定
9/25(土)
ナイスオペラ号 中山 10R ・・・・・・・・菊花賞目指してがんばって!!
ダンディーズケア号 中山 11R
フェスティヴハッピ号 阪神 6R
メイショウバーモス号 阪神 7R
9/26(日)
アイティアビー号 札幌 4R
レットイットライド号 中山 9R
ブライトアイザック号 中山 10R