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【競馬学校】ディープインパクト・ピカレスクコート退きゅう

競馬学校での輸入検疫を終え、東京競馬場に移動したディープインパクト(牡4・栗東 池江泰郎きゅう舎)と、グリーンウッド(滋賀県)に移動したピカレスクコート(牡4・栗東 池江泰寿きゅう舎)の両馬が、10日に競馬学校を退きゅうしたときの模様です(写真はすべてJRA撮影)。

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*写真上・中 ディープインパクト  写真下 ピカレスクコート

【競馬学校】ニューフェイス(ベルギーからの輸入馬)

ベルギーは、ヨーロッパの中でも大変馬術の盛んな国で、日本と同じ北半球で、安価で良質の馬がたくさんいることから、JRAでは2001年より、競馬学校の教育用馬として同国の馬(オランダ産馬なども含む)を購入しています。

今年も、5月に学校職員が現地に赴き、厳選した10頭を購入。日本に到着後の輸入検疫を経て、10月2日に競馬学校の教育馬用きゅう舎に入きゅうしました。

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今後は学校教官による調整を行った後、生徒の授業に使用することになっています。

ベルギーからやってきた新しい仲間たちが早く学校に慣れてくれますように。

*写真下:教育馬用きゅう舎に入きゅうしたベルギー購買馬「ビンゴ」

【競馬学校】騎手課程 入学試験

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6日から、来年4月入学の騎手課程(26期生)の入学試験(2次試験)を実施中です。

8月に全国4ヶ所(札幌・栗東・小倉・学校)で実施した1次試験を突破した受験生たちが、9日までの4日間にわたり、競馬学校に泊り込む合宿形式で、さまざまな項目の試験にチャレンジしています。

写真は騎乗適性検査での1コマです。

参考までに、今回の募集要項(終了分)はこちらです。

【栗東TC】はじめまして

JRAのホームページが新しくなり、今回から新しく導入された「競馬学校・トレセン合同ブログ」、どんな内容になっていくのか自分自身不安ですが、普段なかなか見られないトレセンの世界をお届けしていきたいと思います。

栗東トレセンの初回は、9月27日に実施した「瀬戸口勉きゅう舎応援ツアー」の内容を少しご紹介したいと思います。

栗東トレセンで年に2,3回企画しているきゅう舎応援ツアー。今回は、今ホットな瀬戸口きゅう舎を訪問することができました!!

05_1たくさんの活躍馬がいる瀬戸口きゅう舎、マルカシェンク、サイドワインダー、マルカキセキ、そしてなんといっても2冠馬メイショウサムソン!!

訪問したときは惜敗した神戸新聞杯の次の週だったのですが、元気そうな姿をファンの皆様の前に見せてくれました。そしてなんと石橋騎手もかけつけてくれ、メイショウサムソンに跨った姿を披露。間近で見る2冠馬の迫力に圧倒されました。

でもこの馬、実は鼻面が白くてとっても可愛いんです。この写真ではわかりにくいですが・・・。10月22日の菊花賞では2年連続の3冠馬を目指して本当にがんばってほしいです。

そしてこの日は、瀬戸口調教師をはじめ、所属の西谷騎手、かけつけてくれた石橋騎手、福永騎手に色々とお話を伺うこともでき、豪華なきゅう舎訪問の内容となりました。

この「瀬戸口勉きゅう舎応援ツアー」、きゅう舎を訪問する以外にも朝の調教を見ていただいたりトレセン内の施設(競走馬診療所、装蹄所、坂路など)を見学したり、乗馬苑で体験乗馬をしたりと盛りだくさんの内容になってます。

栗東トレセンでは今回ご紹介したきゅう舎訪問ツアー以外にも様々なイベントを行っています。このブログを見て興味をお持ちになられた方は、

http://homepage.jra.go.jp/facilities/etc/rittotc_kengaku.html

をご覧下さい。

初回から宣伝になってしまいましたが、今後もイベント内容や告知、トレセンならではの出来事など更新していけたらなと思ってます。

どうぞよろしくお願いします!!

【競馬学校】防災訓練

現在JRA競馬学校には、

16名の騎手課程生徒(23期〔=3年生〕9名・25期〔=1年生〕7名)と、48名のきゅう務員課程生徒(7月生・10月生各24名)が在籍しており、一流のホースマンになるべく日々精進しています。*騎手課程24期〔=2年生〕5名は東西トレセンで実習中

しかし、私たち学校の職員(75名)と生徒とが一同に会するという機会は、入学式や卒業式の公式行事以外にはあまりありません。Dsc00757

今日は数少ない「その日」でして、授業を兼ねて、所轄の白井消防署の協力のもと、防災訓練を行いました。

先日、地方競馬の競馬場で、競走馬が被害に遭う火災が発生しましたが、火災が発生する危険性という点では、教育用の訓練馬が約150頭在きゅうしている競馬学校も、決して油断はできません。生徒たちの将来の職場となるトレセンでも同様です。

小雨がDsc00764_2降りしきる中、生徒・職員一同、真剣に訓練に取り組みました。

実際に消火器での消火を体験した騎手課程の生徒は「生まれて初めて使ったのですが、火を消すのには意外と時間がかかるものですね。」と感想を話してくれました。

【競馬学校】ディープインパクト 競馬学校へ到着

みなさんこんにちわ。全国有数の梨の産地、東京のベッドタウン、千葉県白井市のJRA競馬学校からお送りいたします。

この「競馬学校ブログ」では、競馬学校での教育(騎手課程・きゅう務員課程)に関する話題はもちろんのこと、競馬学校を取り巻く旬の話題や、国際競走(外国馬・日本からの遠征馬)の話題をできるだけわかりやすく、そしてリアルタイムにお知らせすることを心がけますので、よろしくお願いします。

Dsc007421_3 では、最初の話題にふさわしく、まずはホットなニュースを。本日(10月4日)朝9時ちょうどに、1日のフランス・ロンシャン競馬場で行われた世界最高峰レース・凱旋門賞(G1)に出走、惜しくも3着となったものの、世界に日本のサラブレッドのレベルの高さを知らしめたディープインパクト(牡4・栗東・池江泰郎きゅう舎)と、帯同馬として遠征し、凱旋門賞前日のダニエルウィルデンシュタイン賞(G2)で2着と健闘したピカレスクコート(牡4・栗東・池江泰寿きゅう舎)の2頭が、輸入検疫のため、成田空港経由でここ競馬学校国際きゅう舎に到着しました。

Pict0019 2ヶ月の遠征を共にされた市川明彦きゅう務員によりますと、「到着後の様子をみても、疲れは見受けられず非常に元気な状態。」とのことで、まずはひと安心。また、池江敏行調教助手も、「馬がプレッシャーから解放されたのがわかっているようで、とても落ち着いています。とにかく2頭とも無事に帰ってこられてよかった。」と安堵の表情でした。2頭は、10日の火曜日まで競馬学校国際きゅう舎に滞在することとなっています。

Dsc00749_1 さて、お疲れなのは人間の方でしょうか?ディープインパクトよりも一足早く、担当の池江助手は30キロ(推定)の重さのスーツケースを抱え、滋賀県・栗東トレーニングセンターへと帰宅の途につかれました。

池江さんは「今回は負担重量の差もあったが、展開がすべてでした。勝った馬には本当にうまく立ち回わられたと思います。個人的には是非、もう一度同じチームで凱旋門賞に挑戦してみたい。競馬学校での検疫が終われば、グリーンウッド(滋賀県) に移って英気を養います。ここでは軽い運動程度に留めると思います。トレセンへの帰きゅう予定や日本での緒戦については今後については、今のところ未定で、オーナーや調教師とよく相談して予定を立てていきたい。」と語ってくださいました。

フランスでは、休みなくディープの調整に奮闘されており「食べ物はたくさん送ってもらったので不自由しませんでしたが、シャンティーでは、馬一筋で娯楽なし、癒しなし、お風呂なし(シャワーのみで湯舟につかったのは1度だけだったとのことです)の生活。安全な場所ではありましたが、言葉は通じないわ、途中で風邪もひいてしまうわで、さすがに2ヶ月は長くてキツかったですね。これから少し休みをいただき、日本のありがたさを満喫します。」とのことでした。馬も人も大変お疲れさまでした。

*写真上:競馬学校国際きゅう舎に到着したディープインパクトと市川明彦きゅう務員(JRA撮影)

*写真中:国際きゅう舎馬房でのディープインパクト(JRA撮影)

*写真下:30キロのスーツケースを持ち上げる池江敏行調教助手(競馬学校事務所にて)