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【美浦TC】千羽鶴

美浦トレーニング・センターでは、やっとウマインフルエンザの発生が見られなくなり、一時期の緊張感は少しやわらいできましたが、依然として馬の入退きゅうに関して厳しい検査を実施しており、競走馬診療所では慌しい日々を過ごしています。そんな状況の中、御客様からウマインフルエンザ撲滅を願う千羽鶴と応援メッセージが届き、職員一同励まされると同時に、これまでの疲れを癒すことができました。

ウマインフルエンザの発生は36年前に一度流行し、JRAは一ヶ月にわたり競馬を中止した経緯があります。「ウマインフルエンザの発生」を最初に確認した現場にいた私は、今後どうなることだろうかと肝を冷やしました。しかし、36年前とは異なり、適切なワクチン接種や治療技術の向上、簡易キットによる迅速な診断が可能であったことから、1週の開催中止のみで再開にこぎつけることができました。そうとはいえ、開催を中止したことにより、多くの御客様に御迷惑をおかけしたことを残念に思っていました。

そんな思いもあったため、この千羽鶴を頂いたときには非常に感激しました。この心温まるプレゼントは美浦トレーニング・センターだけではなく、JRA全体に対する激励のメッセージと考え、今回トレセンブログで紹介させていただきました。今後も、全職員およびきゅう舎関係者一丸となって乗り越えていきます。御声援ありがとうございます。

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【競馬学校】国際きゅう舎 再開

 先日のブログでもお知らせしましたが、競馬学校の輸入検査場所として再指定を受けたことに伴い、本日(6日)国際きゅう舎に、この秋初めての外国馬(アメリカ)2頭が到着しました。馬運車から降りてくる馬たちをフェンス越しに眺めながら、ようやく普通に戻ったことを実感しました。

horse ベクラックス(BECRUX(ITY)・せん5 写真はJRA撮影)      マイルチャンピオンシップ出走予定


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horse アルティストロワイヤル(ARTISTE ROYAL(IRE)・牡6)      ジャパンカップ出走予定
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の2頭です。アルティストロワイヤルの写真は後日アップします。(下の写真は調教時に着用する「特殊ゼッケン」です。)
 同行したマルセリーノ・オレギン調教助手によりますと、本国のドライスデールきゅう舎から約17時間かけての輸送だったとのことで、2頭は、明日は馬場入りせず、きゅう舎周りの曳き運動のみ行い、明後日から軽めの調教を開始する予定とのことです。
 人も馬も長旅お疲れさまでした。

【競馬学校】ジャパンカップに向けて!

プレスリリースのとおり、輸入検査場所としての競馬学校は、馬インフルエンザの発生により9月にその指定が取消しとなっておりましたが、昨日(11月1日)再指定を受けることができました。

ファンの皆さま方には、このままでは、秋シーズンはジャパンカップなどの国際競走に外国馬が出走しないのでは?とご心配をおかけしましたが、そういった事態を避けることができました。

(写真:競馬学校正門には、輸入検疫のための立ち入り規制区域を示す案内板を掲示しました。今でも入校の際には、全員に手指のアルコール消毒をお願いしています。)

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 さて、早速これを受けまして、6日(火)には、

horseベクラックス(BECRUX(ITY)・せん5)                             マイルチャンピオンシップ出走予定

horseアルティストロワイヤル(ARTISTE ROYAL(IRE)・牡6)                     ジャパンカップ出走予定

のアメリカのドライスデール調教師が管理する2頭が来日、競馬学校で輸入検疫をうけることとなりました。
 競馬学校での輸入検疫実施は7月(コイウタ・キストゥヘヴン・ディアデラノビア・ローブデコルテの4頭がアメリカ遠征から帰国した際の検疫)以来となりますが、万全の体制で受け入れたいと考えています。

 その後も続々外国馬が来日することと思いますが、随時、その情報や競馬学校での様子をこのブログでもお知らせしていきたいと思います。 

個人的には、凱旋門賞馬のhorseディラントーマス(DYLAN THOMASIRE)・牡4アイルランド)~ジャパンカップ招待を受諾~を、ぜひ日本のターフで見てみたいですね。