« 2008年4月 | メイン | 2008年6月 »

【美浦TC】競馬の祭典・・・

こんにちは。今日も早起き美浦トレセン総務課です。

今日は「日本ダービー調教公開&厩舎見学ツアー」の様子をお送り致します。競馬の祭典という事で通常の調教公開より内容も充実しているこのツアー。日本ダービーの調教公開には、岡部幸雄元騎手、谷中公一調教助手、柴田善臣騎手クラブ会長といったゲストの方に参加して頂きました。岡部幸雄さんの「ダービーを勝って人生が好転しなかった人はいない。」とういう言葉、タケミカヅチでダービーに参戦する柴田騎手会長の「ダービーで冷静に乗れるジョッキーはいない。」という言葉が印象に残ってます。ダービーへの熱い思いがヒシヒシと伝わり、今週末に向けて改めて背筋を伸ばさないとなぁとの思いを強くしました。

Shiba_shirakawa

その後は厩舎見学に行きました。今回はダービー出走予定馬のいる小桧山厩舎(スマイルジャック・ベンチャーナイン)、二ノ宮厩舎(ショウナンアルバ)、藤沢厩舎(クリスタルウイング)の3厩舎を訪問しました。私は二ノ宮厩舎見学に立ち合ったのですが、二ノ宮調教師の熱心な競馬論にお客様も熱心に耳を傾けていました。帽子のプレゼントもあり、お客様は大喜びでした。他の2厩舎でも、現役の競走馬に触らせて貰ったり、写真を撮らせて貰ったりしたようで、厩舎訪問後のお客様は皆満足そうな顔をされていました。Kouzafuukei

次は厩舎見学で聞いた話を活かして(!?)、装蹄実演と体験乗馬です。私も何度か見ているのですが、装蹄師達のチームワークの良さにはいつもビックリさせられます。蹄鉄を履いているのに爪が伸びる馬にもビックリです。(生きてるので当たり前ですがいっつも不思議に思っています)。熱い蹄鉄を爪につけて、その後の接着を楽にする作業があるのですが、その時出る匂いがなんとも言えないんですが、私は大好きなんです笑。髪が燃えた時というかそんな匂いがするのですが、これはいい匂いですよ!!(自信あり)

Souteishi

最後のブロックは「馬場歩き&ゲート体験」です。馬場歩きは美浦自慢の「ニューポリトラックコース」を歩いて頂き、そのグリップ力の良さを体感して頂きました。美浦に居ながら恥ずかしいのですが、普段馬場を歩く事が少ない私にとって、「ダートコース」の深さには正直ビックリしました。靴の中に砂が入りそうになるし、普通に歩くだけでも一苦労です。こうして歩いてみると、「ダート」と「芝」の違いを感じる事ができ、「初ダート」・「初芝」で激走する馬がいると万馬券になる確率が高まる理由がなんとなく分かった気がします。そういう意味でも今週のダービーに出るダート無敗馬「サクセスブロッケン」の走りには注目したいと思います。

「ゲート体験」では実際にゲートを開けて貰ったりしました。ゲートを開けるのはボタンと思いきや、なんと握力計なんです。・・・握力計ってのは嘘ですが、あの形を説明するのは握力計っていうのが一番です。それを握ると「バンッ」と音が鳴ってゲートが開きます。ゲートの中は狭く、人が一人立つと幅はいっぱいです。こんな狭い所でジッとしているんですから、馬は利口ですよね。そこまでにする関係者の苦労があっての事ですが・・・

Gete

こんな感じで、かなり省略して書いてもこれだけの文量になってしまいました。お客様には5:00~12:30頃までお付き合いして頂きました。内容は充実しているのですが、ちょっと拘束時間が長かったかなと反省しています。来年は競馬の祭典「日本ダービー」の名に恥じぬようなイベントにする為、更に改良を重ねたいと思います。

ではまた。

【美浦TC】昨日とは一転して・・・

こんにちは。今日も早起き美浦トレセン総務課です。

昨日は朝方を中心に風と雨が強く、予定されていたマスコミの方とのゴルフは中止になってしまいました。昨日の為に連日200球を超える打ち込みをして備えたのに(嘘です)残念です。

  そんな大荒れの天気から一転して、調教公開の今日はいいお天気に恵まれました。今日も朝早くから多くの方に参加して頂きました。参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

  この調教公開、雨が降ると大変なんです。馬は急な動きに弱く、ジャンプ傘が急に開くと馬がビックリしてしまう為、トレセンでは雨が降っても傘を差すことができません。よってお客様に合羽を着て頂く事になります。いくら合羽を着ても少しは濡れてしまうため、いつも申し訳なく思っています。

  個人的にも身長190cmの私には市販の合羽では小さく、人一倍濡れてしまうので、調教公開前日は「雨降るな!雨降るな!」と祈りながら寝ます。まぁ当然、そこまで本気では祈りませんが・・・笑

  そんな命懸けの祈り(!?)が通じているのか、調教公開当日、雨に降られた事は1・2回しかありませんので、皆様心配しないでドシドシご応募ください。

  調教公開ではタイミングが合えばジョッキーの方を招いてトークをして貰っています。今日のゲストは千葉直人騎手でした。調教時間中、忙しい時間を割いて参加してくれました。フリーアナウンサーの白川次郎氏の質問に丁寧に、また時にはユーモアを交えて答えてくれました。ありがとう千葉騎手!!!

「凄いと思うジョッキーは?」との問いに「四位騎手、藤田騎手」と答えていました。四位騎手については「馬を御すのが上手く、人馬一体となって馬に負担を掛けず乗っているので」、藤田騎手については「馬の上にたって、馬に悪いことをさせないで真っ直ぐ走らせ、その上勝つのが凄い」と答えていました。一緒に乗っている騎手ならではの話でお客様も興味深そうに聞いていました。

  このように貴重な競馬話や騎手のプライベート話も聞ける調教公開に是非お越しください。

  テルテル坊主を作って(作り方は知りませんが苦笑)皆様のお越しをお待ち致しております。

  ではまた。

Imgp3963_3

【競馬学校】J26 ホースショー奮闘記

池崎騎手の初勝利のグッドニュースで話題が前後しましたが、5月3~5日の馬事公苑ホースショーから、参加した競馬学校騎手課程26期生の奮闘ぶりをお伝えします。

今年の5月は天気が安定しませんが、ホースショー開催期間中は雨まじりの決して良くないコンディションでした。ご来場いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

Img_3982

26期生は4日に「競馬学校コーナー」に参加。併せて、「チーム対抗競技」(オープン参加)とポニー競馬に出場しました。

「チーム対抗競技」
1チーム3名(出場:川須栄彦・高倉稜・西村太一)により、複雑な経路障害を3名で自由に選択・分担し飛越する競技。

3人は、基本乗馬の訓練で鍛えた技術を遺憾なく披露し、観衆の喝采を浴びていました。

「ポニー競馬」
 26期生にとっては、これが初めての「実戦」。レース前はみんな勝つ気満々でした。レースは特設の芝走路でポニーを操りましたが、雨で滑りやすい馬場と小回りコースに戸惑ったか出走5頭のうち、平順太朗と西村が落馬してしまいました。

優勝はグッピー号の手綱をとった高倉。場内インタビューに答えていました。

競馬学校コーナーでは長谷川雄啓さんの司会によるトークショーや、訓練用木馬の試乗のお手伝い等、大活躍の一日。

Img_3960

「自分たちの動きに合わせてお客様の動きがあるのがわかり、少し震えがきました。今までは周りの目を意識することが少なかったですが、騎手になったらこんなものでは済まないでしょうから、良い経験になりました。」とある生徒。

春の「競馬学校コーナー」キャラバン。最後は東京競馬場馬場内フワフワ広場で17・18の両日。18日は京王線が国領駅付近の不発弾処理のため新宿からの直通電車が走りませんが、競馬学校に興味のある皆さん、ご家族連れで遊びに来てくださいね。

(騎手課程26期生の登場は18日です。)

Dsc_1583

Img_3993 Dsc_1579

Dsc_1243

【美浦TC】早く起きた朝は・・・

こんにちは。雨、土砂降りの美浦トレーニング・センターです。

心を入れ替え(!?)早速の更新です。

今日は美浦トレーニング・センターの代表的なイベントである「GⅠ調教公開」についてご紹介させて頂きます。

「GⅠ調教公開」とはその名の通りGⅠが行われる週の水曜日に、いわゆる追い切りと呼ばれる調教を南調教スタンドの4Fから見て頂き、その後美浦トレセンの施設を見学して頂くというイベントです。定員は30名ですが、毎回100名近くの方から応募がある人気のイベントです。

調教見学や坂路・プールといった施設見学、サプライズゲストによるトーク(本日は岡部幸雄元ジョッキーに来て頂きました)競馬好きには堪らない内容ですが、難点が一つ・・・それは集合時間が早いと言う事です。

今日も「ヴィクトリアマイル」の調教公開が行われたんですが、トレセン集合時間は驚愕(!?)の朝5時!!!!にも関わらず多くのお客様に参加頂きました。ホントありがたい限りです。

ちなみに我々総務課職員は4時半集合。。4時起きです。住んでいる所からトレセンまでが近いのが救いですが、慣れるまではなかなか辛かったです。4時に起きると体内時計が狂うのか、夜の8時前には眠くなってしまいます。調教公開実施日は小学生並みの就寝時間なんて事もあります。

これから夏になると更に調教時間が早くなって3時半起きの4時集合って日もあります。でも遠くからこのイベントを楽しみに来てくださるお客様が沢山いらっしゃいます。来てくださるお客様の笑顔の為なら少し位の早起きなんて苦でもなんでもありません。ちょっと偽善者っぽく(笑)なってしまいましたが、これが本当なんです。

早起きが得意な方はもちろん、朝は苦手という方にも是非参加して頂ければと思っています。昔から言うじゃないですか、「早起きは三文の徳」。

4時とは言いませんがみなさまもいつもより少し早く起きてみたらいかがでしょうか? 良い事が起きるかもしれませんよ。

ちなみに今日早起きした私にはいいことが・・・ないですね苦笑

いいことお待ちしております!!

ではまた。

Imgp3932

【競馬学校】祝 初勝利 J23池崎祐介騎手!この日を待ってたゾ!!

 11日の新潟競馬1Rで、23期生池崎祐介騎手がフジマサルビー(美浦・奥平きゅう舎)を1着に導き、念願のJRA初勝利を達成しました。
 20080511_2
 この場を借りて競馬学校スタッフ一同から「おめでとう」と声を大にして言わせていただきます。

 Photo_20
 池崎騎手は、「最高の気分です。勝てるチャンスがあると思って、少しあせってしまい、先頭に立つのが早くなってしまいましたが、最後は馬が良く頑張ってくれました。上手く乗れずに素直には喜べませんが、勝つことができてホッとしています。同期や後輩に遅れをとっているので、追いついていけるよう頑張りたいと思います。」と冷静に勝利の感想を語っていました。

 初勝利まで、デビューの日から数えて1年2ヶ月と10日。本人にとってはとてつもなく長い道のりだったと思います。競馬学校騎手課程卒業生の中には、初勝利までにデビューから2年2ヶ月を要したり、結局1勝を挙げられなかったという騎手もいます。あの田中勝春騎手でも、実は初勝利までは7ヶ月と18日かかっています。

  20080511_5
 池崎、ここからがスタートだよ!プラカードを持ってくれた同期の北斗とはまだわずか10勝差だ!今後のさらなる活躍に期待しましょう。(このブログが書ける日が来て本当によかったです。)

【美浦TC】トレセン満喫DAY!

こんにちは。恥ずかしながら今年一発目のブログです。

美浦トレーニング・センターでは5月6日(火)に毎年恒例の「トレセンまるごと満喫DAY!」が開催されました。このイベントは「ファンと騎手が身近に交流できるイベント」を目標に、日本騎手クラブの協力を得て実施しているもので、今年で4回目になります。

 当日は、朝8時に集合し、南調教スタンドでの調教見学、トレセン各施設の見学や厩舎訪問を行った後、騎手との昼食会、ミニゲーム大会、体験乗馬とまさに盛り沢山の内容で行われました。

 厩舎訪問は、斎藤(誠)・田村・堀の3厩舎に分かれて行われ、調教師自らが厩舎作業について説明するなどファンの方々と積極的に触れ合う姿が目立ちました。田村厩舎では中舘英二騎手が飛び入り参加、記念撮影に応じてくれファンの方は大喜びでした。

Imgp3853

 騎手との昼食会では司会の後藤騎手を中心に騎手の方が自ら調理を行うなどイベントを盛り上げてくれました。騎手の方の席替えタイムや、ファンから騎手への質問コーナー、騎手にまつわる即席○×クイズ等を実施したので、ファンと騎手の間の垣根が無くなり、自然に話が盛り上がって、会場には笑顔が溢れていました。

 その後は騎手が馬を引いてくれる「体験乗馬」を実施し、馬と触れ合って頂きました。また、木馬を使った「モンキー体験」では、後藤騎手をはじめとする現役騎手の騎乗アクションに、白川次郎アナウンサーの即席実況が入り、会場は大盛り上がり。そして、いざお客様が体験してみると、モンキーの姿勢を作るのに一苦労。騎手の大変さも実感されているようでした。このように楽しい中にも騎手の仕事を理解するような体験を入れる事ができた点は、このイベントの意義を高めるのに非常に役立ったと思います。

Imgp3863

 終了後のアンケートを見ても多くの方に楽しんで頂けたようです。今回の経験を活かし、今後はもっとファンの方に楽しんで頂けるようなイベントを企画していきますので、皆様是非ご参加ください。

 ではまた。

Imgp3871

 

【競馬学校】学校だより(マツリダ帰国、J26近況、ホースショー)

 春も盛りで、まさに競馬学校の季節(?)。今回も話題満載でお送りします。

 
horse マツリダゴッホ・マイネルシーガル香港より帰国~競馬学校へ
 香港遠征から帰国した、マツリダゴッホ(牡5/クイーンエリザベスⅡ世C〔国際G1〕6着〕とマイネルシーガル(牡4/チャンピオンズマイル〔国際G1〕10着)の2頭(いずれも美浦・国枝栄きゅう舎)が本日検疫のため、競馬学校国際きゅう舎に到着しました。
52_008
 
(写真:マツリダゴッホ 〔5.2 競馬学校国際きゅう舎にて JRA撮影)藤井寿雄 調教  きゅう務員によると、「今回は遠征の難しさを痛感し、残念な結果でしたが、何のトラブルもなく順調に帰国することができました。
 マツリダゴッホは、春の出走予定がない(次走は8月の札幌記念あたりとの報道もあります)と聞いているので、少し減った馬体重を戻すことを中心に考え調整していきたい。」 とのことでした。サンデーサイレンス最後の産駒世代の活躍頭。秋にまた大仕事をすべく、リフレッシュしてほしいですね。

 
bullettrain 入学2年目を迎えた騎手課程26期生が、初の関西での見学研修
 
栗東トレーニング・センター、京都競馬場を訪れました。写真でその模様をどうぞ。

Dsc03715
(栗東トレセン)シンザンを育てた名伯楽、武田文吾像の前で。

Dsc03723_2

(京都)スターターが発走地点を説明。
こうやって見ると、この時期の芝は緑が鮮やかですね。

Dsc03720_2
将来の強力なライバル?地方出身の先輩騎手 小牧 太(左)
岩田康誠(右)の両騎手と。

notes 関西で見聞を広めた26期生が、馬事公苑ホースショーに登場!
競馬学校は5月3日~5日のホースショー期間、学校紹介コーナーを特設しますが、中でもみどころは4日(みどりの日)の騎手課程26期生登場です。当日は、
 rock チーム対抗馬術競技への出場(11:30~)
 scissors 練習用木馬への騎乗デモンストレーション(13:30~)
   *競馬キャスター長谷川雄啓さんによる、生徒インタビューもあります!(14:30頃)
 paper ポニー競馬への騎乗(16:30~)
   *ご近所の方は、天皇賞のレースをテレビで見てからでもご覧いただけます。   

 3日の天気予報が少々心配です(イベント内容については、天候等により変更・中止となる場合があります)が、騎手になりたい方、ジョッキーという職業に興味のある方は、ぜひ一家揃って競馬学校紹介コーナーへお越しください。ホースショーもイベント満載!馬事公苑へのご来苑を心よりお待ちしております。