ホルモン処置による乳母 ~その2~(生産)

前回のブログで触れたとおり、

本年、日高育成牧場の出産馬1頭に対して、乳母付けを実施しました。

その理由は、「母乳の分泌不足」です。

 

この子馬は、初産で出産時の体重が平均を下回る47kg、

母乳の分泌量が少なく、他の子馬に比較して身体の成長が遅れていました。

粉ミルクも与えていましたが、体重はあまり増えてきませんでした。

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2週齢:他の馬と比較して成長が遅い。

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分娩6日後の母馬の乳房、初産のためかあまり大きくならない。

 

一般的に利用されている乳母に比較して、

ホルモン処置したサラブレッド乳母の導入は、多くの困難やリスクをともなうことは前回述べたとおりです。

 

しかし、将来的な競走および調教負荷に耐えうるための健康な馬体づくり、

そして、JRA日高育成牧場の大きな役割の1つである「生産育成に関する技術開発」のための実践の積み重ねの重要性を鑑み、今回の実施に踏み切りました。

 

つづく