四季のいろどり51<馬事公苑の「苑」について&花畑>
平成22年10月6日(水)
こんにちは 四季のいろどり51号です。
創立記念日にちなんだお話の第4弾は、馬事公苑の「苑」の字についてです。
馬事公苑の「苑」の字は、なぜ、「園」ではなく「苑」と表示されるのでしょうか。
↓平成元年に改築された現在の正門(開苑当時の門については、四季のいろどり50号をご覧ください)
開苑当時、「園」は植物のある庭、「苑」は動物のいる庭という意味から、馬事公苑は日比谷公園や上野公園のように“都民に憩いの場所を提供する”という意味、そして動物を飼っている囲いのある所という意味で「馬事公苑」と名付けられました。開苑の頃は馬の他に孔雀やほろほろ鳥も苑内で飼われていたといいます。また、御苑(皇室所有の庭園)の苑をとり、一般の公園とは違うという意味も含んで名付けられました。
馬事公苑の命名者は、当時農林省監督官であった石井英之助氏です。石井氏は事務官数名に集合をかけ、世田谷に建設する馬事関係施設の名称について相談され、最終的に馬事公苑という名称が決定したそうです。
それでは、馬事公苑が繋養している動物の「馬」を、馬事公苑の主たる競技場と併せてご覧ください。
↓ドレッサージュアリーナからボルティガーくんです。
↓メインアリーナからファーストクラスくんです。
馬事公苑で繋養しているのは「馬」だけですが、武蔵野の面影を残す豊かな自然や花畑などに鳥や虫達がたくさんいます。
花畑に行ってみます
↓『ペンタス』とバッタ
↓『ブラックサルビア』とトンボ
↓『シュウメイギク』と蝶
↓『ハギ』と蝶
↓『マリーゴールド』と蝶
↓『ホウキグサ』とカマキリ
今日のお花畑には、さまざまな花が咲き、虫達が集っています。
武蔵野自然林にも虫や鳥がたくさんいます。四季のいろどり9号https://blog.jra.jp/bajikouen/2010/03/post-4e27-2.htmlでは、桜に鳥が飛んでくる様子をお届けしました。四季のいろどりは、これからも馬事公苑の四季折々の様子を皆さんにお届けします。
最後にグラスアリーナに行ってみました。
グラスアリーナでは、来年のJRAホースショーに向けてメンテナンスが始まり、先日、芝の種を蒔いています。そして、馬事公苑に来る小鳥達に発芽した芽を食べられないように、古くなって使用済みのCDをぶら下げています。なんとも不思議な風景ですが、この時期しか見ることができませんので、馬事公苑お越しの際はグラスアリーナも覗いてみてください。
それでは、今日はこんへんで、さようなら。次のお便りを楽しみにしていてくださいね