馬の温泉だより

こんにちは、函館からＨです。

常磐温泉が余震やら原発事故の風評被害などで苦労されているようですが、函館はすっかり雪もなくなりずいぶん暖かくなって平穏な感じです。ニュースを見るたび、平和のありがたさを感じるこの頃です。

さて、報告が遅くなりましたが、先々週の日曜日（4/10）、函館競馬場で温泉療養していた最後の１頭が千歳の牧場に移動し、今シーズンの療養馬がすべて退厩しました。私が函館に来てまだ一月半程ですが、最後の1頭を見送る時はなんとなく感慨深い思いをしたものです。

今、函館競馬場は夏開催に向けて急ピッチに準備中で、各所で補修を行っているものの全体としてはいたって静かです。私たちが勤めている競走馬診療所も、万全の体制で競走馬を受け入れられるように準備しているところです。馬温泉は、現在、写真の通り“ガラーン”としてちょっと寂しい感じ。でも、来月後半には夏の競馬開催に向けて最初の滞在馬が函館に来て6月18日から2011年の函館競馬が始まるので、その時にはレースに出走する馬たちの疲労回復の場としてのこの温泉が賑わうんじゃないかと期待しています。

梅雨のない北海道では、函館競馬の頃は非常に過ごしやすい気候になっていると思います。最近は日本全体が沈んだような雰囲気になっていますが、この夏は函館で“観光”“海の幸グルメ”そして“競馬”を楽しんでいただき、暗い気分を吹き飛ばして皆様に笑顔になっていただけるように私たちも努力していきたいと考えています。

早く日本全体が元気になって、皆様に“競馬”を楽しんでいただけることを期待して。それでは、今夏、函館競馬場にご来場いただけるのを楽しみにしております。