馬の歩きは魚の泳ぎ
前回馬の歩く時の、肢の運び方のお話をしましたが
写真で見ると、こんな感じです
4本の肢を前後に動かしているだけのようにも見えますが
そんな単純な話ではなくて、馬の歩きは魚の泳ぎにつながるという今回のお話です
私はうまく説明できませんので、こちらを参考にしていただきたいのですが
http://www.equinst.go.jp/JP/arakaruto/keibabook/old/090524gi24.html
魚が陸上に上がり、両生類となって地表を歩くようになった動きが
脊椎動物の歩きにつながっているということです
とは言っても、本当にそんな風に動いてるの?
と思ってしまいますが、まさにトカゲの動き!と思わせる馬はいます
これは、あるオープン馬の背中の様子ですが
背骨を左右に湾曲させて、大きく踏み込んでいるのがわかります
左後肢が動き出し
背骨を右に湾曲させながら、左後肢を踏み込み
左後肢を着地
左後肢で踏ん張りながら、左前肢を前へ
背骨はほぼ真っ直ぐになり、
今度は右後肢が動き出します
背骨を左に湾曲させながら、右後肢を踏み込み
右後肢を着地
右後肢で踏ん張りながら、右前肢を前へ
再び左後肢が動き出します
といった感じです
動画でお見せできないので、パラパラ漫画風にしてみましたが
なんとなく解るでしょうか
トカゲの動きを連想するのに、充分な動きだと思いますが
ちょっと解りにくいでしょうか
このトカゲの動きが競走成績に直結するわけでもないとは思いますが
ちょっと他の馬にないダイナミックな動きを見ることができました
こんな風にウォータートレッドミルでの運動では
普段見れない馬の動きが観察できます
是非見学にいらしてください
と、言いたいところですが
一般の方は、こんな風にしか見ることはできません
でもこの角度からでも、馬の動きの変化は観察できると思いますよ
それはまた次回
ところで先ほどのトカゲの動きをする馬
療養を終えて、本日無事に退所することとなりました
温泉も効いたでしょうし
研修生の献身的な治療も効いたと思いますが
やはり、これが一番でしょうか
時節柄、クリスマスの飾りのようですが、千羽鶴です
今後は育成牧場での本格的な調整に入ると思いますが
我々もファンの皆様とともに
無事に競走復帰できることを祈っております