銀世界
馬の温泉を作るにあたって
この福島県いわき市が選ばれた理由は
良質な温泉があったことはもちろんですが
福島県にあって、冬は雪が少なく、夏は涼しいという
競走馬にとって過ごしやすい環境があったためです
実際、先月の成人の日は中山競馬が中止になったように
多くの地域で大雪に見舞われましたが
常磐支所では、雨は降りましたが雪を見ることはありませんでした
しかし、今日は降りました
一面の銀世界です
こんな日は、ウォータートレッドミルをメインにしたリハビリメニューとなります
以前ウォータートレッドミルのお話をしていましたが
途中になっていましたので、続きを
一般の方がご覧になれるのは
こんな姿です
ほとんど顔しか見えませんが、運動している中で動きがありますので
注目してみてください
上の馬と別の馬ですが
頭を上下に動かしているのがお分かりでしょうか?
もちろんこれは、ウォータートレッドミルでの運動に限った話ではなく
パドックで歩く姿と一緒です
馬の常歩の動きは
この順番で歩くことはお話しましたが
その中で、重心の位置も常に動いているのです
体重が乗った肢を持ち上げることはできませんので
着地した肢に、重心を移し
次の肢を持ち上げているのです
そうしないと、歩けないというわけです
で、その重心の移動の役割をしているのが頭の動きです
頭を上げれば、重心は後ろへ
頭を下げれば、重心は前へ
頭を左に動かせば、重心は左へ
頭を右に動かせば、重心は右へ
という原理を使って馬は歩いているのです
このように頭を8の字に動かすことで
重心の位置を8の字に移動させているのです
横から見ると上下に動かしているだけのように見えてしまいますが
こんなことを考えながら馬の動きを見てみてはいかがでしょうか
詳しい話はこちらをhttp://www.equinst.go.jp/JP/arakaruto/keibabook/old/080629gi9.html
さて、先ほどの馬、もう少しスピードを上げて歩かせて見ましょう
さっきより、上下の動きが大きくなったと思いませんか
スピードが上がれば
より大きく歩かなければならなくなり
大きく歩けば重心の移動も大きくなり
重心の移動が大きくなれば頭の動きも大きくなるということです
さて、さらにスピードを上げたらどうなるでしょう?
それは次回
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