« 残雪と桜とタニノマティーニさん | メイン | ダービー優勝馬が・・・ »

プール開き

P1090693

本日快晴の下、先月から準備を進めていたプール開きを行いました

 

傷んだ壁面を塗りなおし

P1090382

P1090393

 

3日間かけて水を溜め

(その量何と530トン!一気に溜めると他の場所で水が出なくなってしまうんです)

P1090458

(これは二日目の途中経過です)

 

好天が続きましたので

水温も上昇したところで本日を迎えることができました

 

多数のマスコミも訪れ、にぎやかにプール開きを行いました

 

が、

P1090690

今日は初日でもあり、気難しい馬も多数いましたので馬にばかり気をとられていたら

写真を撮るのを忘れてしまいました

 

ということで、今日は常磐支所のプールの歴史を少し

 

スイミングトレーニングは

現在でこそ、競走馬にとって当たり前のトレーニング方法となっていますが

日本で初めて導入されたのがここ常磐支所なんです

  

開設当時から、温泉療養と軽調教ができる施設ではありましたが

リハビリと言うには、施設が不十分であることも否めませんでした

 

そこで、海外では既に行われていたスイミングトレーニングに注目し

フランス、アメリカのスイミングトレーニング事情を視察し

その中の、アメリカのハリウッドパーク競馬場のスイミングプールを参考にして

導入されたのが昭和50年のことです

 

当然、スイミングトレーニングのノウハウは十分ではありませんでしたので

様々な実験を行い、そのノウハウを蓄積することとなります

昭和62年に皐月賞を勝ったサクラスターオーは

常磐支所でスイミングトレーニングを活用したリハビリを行い

菊花賞を制しました

その後は残念な結果ではありましたが

スイミングトレーニングの効果を証明した1頭であったのは間違いありません

 

常磐支所で得られたそれらのノウハウを生かして

昭和63年に栗東トレセンに、平成3年に美浦トレセンにスイミングプールが導入されることとなったのです

 

今週行われる日本ダービーですが

過去には、その勝ち馬も多く常磐支所で療養を行ってきました

トウカイテイオーも常磐支所でプール調教を行った1頭なんです

130523

 

日本ダービーは今年で80回を迎えるわけですが

実は常磐支所も・・・

それはまた来週

 

☆常磐支所からのお知らせ☆

常磐支所では現役競走馬を世話しながら、JRA厩務員を目指す研修生を随時募集しています。

詳しくはこちらのリンクをご覧ください

http://www.equinst.go.jp/JP/onsen/onsendayori.html