馬の温泉だより

ここ常磐支所は、ケガや病気をした競走馬たちが、治療のためにリハビリに訪れます。

そんな馬たちが安心して過ごせるような環境を整えるのも、私たちの大切な仕事です。

そのひとつに調教場の整備があります。

日常、馬たちが安心して走れるよう、きれいにして準備しておきます。その主役が・・・

競馬場ではよく見かけるこちら

ハロー車と呼ばれるものです。左ハンドル某外車なんですよ！

車輌についたこちらの大きな爪が大活躍します。

 

馬たちが走ってできた穴ぼこも・・・・・

ほら、このとおり、キレイになりました！

これで穴にはまることなく、安心して走れるね！

良かった良かった。

 

 さて、

今日で3週にわたり行われた福島競馬も最終日を迎えました。

まだまだ春を感じつつも、もう背中には夏の訪れを感じる今日この頃。

 

次回の福島開催は7月5日（土）からです。

ここ常磐支所でリハビリした馬たちが、夏の福島開催でカムバックすることを期待したいと思います。競馬場は勿論、是非、常磐支所へも遊びに来てください！

 

みんなで行こうよ！「馬の温泉」へ

☆常磐支所からのお知らせ☆

常磐支所では現役競走馬を世話しながら、ＪＲＡ厩務員を目指す研修生を随時募集しています。

詳しくはこちらのリンクをご覧ください。

→http://www.equinst.go.jp/JP/onsen/onsendayori.html

3月31日以降の函館の最高気温は

11℃→11℃→14℃→15℃

　

 

4月4日から

7℃→7℃→7℃

　

 

4月7日から

11℃→12℃→13℃で本日は10℃

 

セーターで外を歩ける日（函館では暖かい）もあれば、

吹雪いて冬に逆戻りだと大騒ぎする日もありますが、

こうしてみると

 

四温→三寒→四温

確実に暖かくなっているようです。

　

　

　

　

さて、

　

　

　

本日、最後に残っていた温泉療養馬が放牧に出ました。

　

 

普通は明け3歳といえば、まだまだ子供っぽいところもあるのですが、

餌を食べている時に近寄ると（餌を取られると思って）怒ること以外は

基本的にはのんびりでほとんどのことでは動じない子でした。

 

なので、温泉ではこの通り。

 

思い起こせば、本年の温泉療養馬は個性派ぞろいでした。

最初は頑なに浴槽に入るのを拒ん（でいたのに慣れてきたら温泉から出るのを拒ん）だり、

注射のときだけ噛み付きにきたり、物音にびっくりすると突進したり、

汗コキをかけるとロデオ状態になったり・・・。

　

しかし、皆に共通していたのは温泉療養が大好きなこと。

 

（寝そうなのか、寝ているのか・・・）

　

皆、吹雪の日も、寒風吹きすさぶ－10℃の日も、

温泉の気持ちいいこの瞬間を楽しみに？頑張りぬき、

リハビリメニューを達成して函館競馬場から旅立っていきました。

 

　

私達函館のスタッフが願うのは、これらの馬達が無事にターフに戻ってきてくれること。

　

　

夏の競馬に向けて、函館に戻ってきてくれたら・・・。

 

　

　

喜びのブログを更新します。

 

 

 

 

これからは、気持ちを切り替えて。

夏に向けた準備を開始します！。

　

　

夏季のレースに向けた競走馬の温泉療養模様も今年もお伝えしたいと思いますが、

6月以降になりますので、函館からの温泉療養の頼りは暫くお休みです。

　

　

　

それ以外の函館の情報はアップしていくと思いますので、

一部のコアなファンの方は楽しみにしていてください。

 

函館山には残雪がちらほら

 

　

でもやっぱり・・・

場内では5月から始まる馬の滞在にむけて着実に準備が。

 

 

冬の冷たい潮風から、芝馬場外周の植木を守る防風ネットが

外されました。

 

 

　

　

　

　

　

芝馬場では、

バーティカルカッターで、冬の間芝の間に積もったゴミを表層に出した上で、

スウィーパーでゴミを吸い取る作業が行われています。

 

（こちらはスウィーパー）

 

 

画面真ん中は、雪解け後そのままの芝。

画面右の茶色い帯は、バーティカルカッターでゴミを浮かせたところ。

さらにその右のラチに近いあたりは、ゴミをスウィーパーで吸い取った後。

　

　

　

茶色い帯はすべてゴミなので、

スウィープされた後の芝は、重しが取れて伸び伸び成長できるそうです。

　

　

 

　

　

　

 

本日は最高気温6℃。

1頭残った温泉療養馬君は、

 

　

今日もリラックスして、温泉をジャブジャブ。

　

　

ジャブジャブに飽きたらうっとり。

　

もうすぐ、彼も放牧です。

競走馬診療所もローカル競馬に向けた準備が始まります。