国際馬伝染病会議が開催されました
分子生物研究室の辻村です。
2021年9月27日から10月1日にかけて、第11回国際馬伝染病会議(11th International Equine Infectious Disease Conference: IEIDC XI)が開催されました。
この会議は、細菌、ウイルス、寄生虫を含むウマの感染症全般を網羅する国際学会で、第1回会議は1966年にイタリアのストレーザで開催されています。その後は中断をはさみながらも3から4年間隔で開催され、1994年の開催地は東京でした。
そして、11回目となるIEIDC XI。当初の2020年のフランス・ドーヴィルでの開催がコロナ禍で本年に延期となり、さらに、学会の形式もオンラインに変更となりました。JRAからは9名がそれぞれの研究成果などを発表しました。以下のリンク先に学会抄録が掲載されていますので、興味のある方はご覧ください。
(外部リンク:https://beva.onlinelibrary.wiley.com/toc/20423306/2021/53/S56)
(2021年10月13日リンク確認)
これらのなかで、特に興味が持たれた発表は、本年2月にスペインで発生のあった馬鼻肺炎神経型の流行に関するものでした。
(2021年10月13日リンク確認)
今回の情報は、日本での馬鼻肺炎の予防対策にも大変役立つものと考えられます。
さて、次回の12回目の会議は、改めて、2024年にドーヴィルでの開催が予定されています。
上の写真は、アルゼンチン・ブエノスアイレスでの第10回会議の際に撮影されたもの。第12回会議が現地ドーヴィルで開催されることを心から祈っています。