競馬場の土壌調査
こんにちは。
微生物研究室の岸です。
今回は我々が行っている調査をご紹介いたします。
当研究室では、馬から採取される微生物以外に、
競馬場やトレーニングセンターの馬場に存在する細菌の調査も行っています。
レース中の競走馬のスピードは、時速60~70キロと言われています。
このように高速で走行していると、蹴り上げられた芝生や砂が
馬の皮膚や眼に接触することで傷ができてしまうことも少なくありません。
芝生や砂が原因となり細菌感染してしまう可能性もあるので、
芝コースの芝生やダートコースの砂の中に、
どのような細菌が生息しているのか調査を行っています。
今回は内田と岸で中山競馬場へサンプリングに行ってきました。
芝・ダートコースからサンプリングを行います。
使用しているのは検土杖という器具です。
採取された土壌サンプルをもとに、
細菌培養を行い、
上段:ネガティブコントロール
中段:芝サンプル
下段:ダートサンプル
どのくらい細菌が生息しているのか、
生息していた場合に馬へ影響のある細菌がいるのか
といったことを調査していきます。
このような調査結果は、今後論文や学会などで発表していく予定です。