あったか~い、つめた~い
2007年始まりました。あけましておめでとうございます!!
「おいおい、今日は何日だと思ってるんだい?成人式も終わったじゃないか!」
とういう目でコアレスくんににらまれてしまいました。
そうでした。少し遅いご挨拶でした。今年も温泉だよりをよろしくお願いします。
またまた、やってきた爆弾低気圧。皆様 大丈夫でしたか?常磐は雪はないものの、冷たい風が吹く日々。そんな中、リハビリを続ける競走馬たち。今日はトレッドミルに励む2頭がお手入中のところをお邪魔しました。
こちらは、温泉に入り、シャンプーと暖かいお湯で洗ってもらっているところ。気持ち良さそうです。そして、こちらは・・・
思わず、肢の方に接近してしまいました・・・。なにやら、肢に細い管を巻いていますね。温泉に入らず・・・?何をしているの?
実はこれ、流水で肢を冷やしているところなんです。
冷やすと言っても、いろいろなやり方がありますよね。熱を出した時を思い出してください。氷のう、氷枕ってのがありました。氷水で頭を冷やす方法。今は冷却材をおでこに貼って使うのが一般的でしょうか・・・。では馬の場合はというと、写真のような流水による冷却が効果的と言われているのです。もちろん、冷たい水や消毒液を浸した湿布を巻いたり、クラッシュアイスや冷却材をあてて巻く方法もありますし、こちらの方が簡単です。しかし、実際にサーモグラフィーなどを使って、温度を比較すると、流水が冷却を終わってからの持続時間が一番長かった、なんていう結果もあるんですよ。
「温泉であたためたり、流水で冷やしたり忙しいなあ」
なんて思われる方も多いですよね。ケガをすると、まずは熱を持ちます。これは冷やさなければいけません。ほったらかしでは、直すのを妨げるわる~い物質が出てくるかもしれないからです。
「じゃあ、あっためたらだめじゃない」
とも、思いますよね。ケガをした肢は、冷やすなどの処置をしながら安静にして、しばらくたつと落ち着きます。熱を持たなくなるんです。でもこれは、「慢性化する」と言ったりしますが、良くも悪くもどちらにも転がらず、反応が停滞する状態になってしまいます。そうなった場合どうするか?黙ってみていても良くはなりませんよね。
そこで登場するのが、
お・ん・せ・ん!!
なんです。何らかの効果的な刺激を与えて、反応を良い方向に起こしてあげたいんですよ。もちろん、いろいろなリハビリをおりまぜて「効果あり」なんですけど。
あたためる、冷やすの判断をするのは、私たちの仕事になる訳。馬によって、症状によって、さまざまです・・・。「あったか~く」すれば治るのが早いのか?それとも「つめた~く」すればいいのか?毎日、肢とにらめっこ・・・ですね。(ASHI)
きゅう舎関係者の皆様へ「今年も常磐をよろしくお願いします。昨年もお願いしましたが、最近は馬房に余裕がありますので、お気軽に連絡を!有効に利用してください。お待ちしております。」
常磐卒業の馬たちへ「1日も早い復活を願っております!」
常磐卒業のきゅう務員たちへ「きゅう舎で、学校でどんな日々を送ってるのでしょうか・・・たまには近況聞かせてください。待ってます。」