ジョーくん２世現る！！
ちょうど１年くらい前だったでしょうか・・・気弱なジョー君のお話を湯治場日誌の方に書いたのは・・・。そのジョー君も無事に競走に復帰しております（よかったよかった！）。彼は水しぶきを見ただけで怖がるほどのビビリくんだ、と紹介しましたが、今週そのジョー君に負けないくらいの臆病者を見つけましたよ。
その名はエース君。堂々とした名前ではありませんか！！ジョー君のように、自分の影やタイヤの跡にびっくりして、吹っ飛んでいくというまでの神経質な性格ではないようですが・・・。トレッドミルの初日。恐る恐る水の中に入ったエース君。人から見下ろされる形になるものですから、不安に感じるのか、力いっぱい首を上に伸ばしながら常歩スタート。当然水しぶきがあがりますよね。右側に少し水がはねたと思ったら、彼は体を九の字に曲げようとするんです。そんな大きな体を曲げるのなんて無理無理、と私たちは思うのですが彼は必死です。まあ、だからと言って暴れるわけでもなく、仕方なく歩きながら後ろを気にして左に寄って行こうとするのです。
エース君は運動中も大変です。担当のクニ君（最近そんな馬の担当になることが続いて疲れ気味・・・）が声をかけても、あっちにびっくり、こっちが気になるで大騒ぎです。ジョー君の場合１回びっくりするごとに３０ｍくらい後ずさりしてきゅう務員さんを振り回していましたが、エース君はぴょんぴょん飛び跳ねて騒ぐので、まだマシかも・・・。もう直ぐ馬場入りかもしれないというのに心配だね～。やれやれ今日も終わったよ、なんて言いたそうな表情のエース君なのでした。
昨日、馬房をのぞいたら、腰に何かがくっついていたらしく、一人で大騒ぎしていました（ただの寝藁でした）。暴れる馬に近づくのは危険ですが、取り除いてあげたら何事もなかったかのように静かになりました。
「ねえねえクロちゃん、隣のエース君どう思う？」
「しょうがないね、性格だからさ。馬それぞれだよ。僕はご飯が待ち遠しいね・・・」
だってさ・・・もう少し落ち着いかないとね！エース君。というわけで、大騒ぎしている馬を見かけたらそれはエース君かもしれません。静かに見守ってやってくださいね。（ASHI）