« 2016年5月 | メイン | 2016年7月 »

函館競馬場120年の軌跡

.

.

.

函館競馬場は、現存する全国の競馬場の中で最も長い歴史を誇ります。

戦争があり、災害があり、競馬の中止があり・・・

その歴史と道のりは決して平坦なものではなく、幾多の荒波を乗り越えて現在に至ります。

.

今回はその歴史について振り返ってみたいと思います。

.

.

1859年(安政6年)、自由貿易港として開港された箱館(当時)は、いち早く西欧文化も入り、1862年(文久2年)頃には祭典余興として競馬に似たようなものが行われていたという記録があります。

そして、1875年(明治8年)に招魂社(現護国神社)祭典競馬として、蓬莱町の道路に柵をめぐらせて行なわれたのが函館競馬の始まりとされています。

その後、大火で意気消沈した住民を励ますために競馬場開設の構想が持ち上がり、函館県令であった時任為基の尽力により海岸町に競馬場が作られ、翌年には函館大経らによって共同競馬会社が設立され、それまでの祭典競馬とは趣を異にした競馬らしいものが行なわれるようになりました。

この競馬場が1896年(明治29年)に現在地に移転したのが函館競馬場の始まりです。

以来、湯の川温泉に近く、津軽海峡と函館山を望む郊外に開設されたことで、競馬と旅行との両方を楽しむ全国のファンから人気を集めています。

.

.

温泉の恩恵は馬も受けています。

馬の疲労回復やコンディション作りのため、1962年(昭和37年)に湯の川温泉の『大湯温泉』内に競走馬の温泉療養施設が作られました。

Photo【大湯温泉の様子】

.

その後、交通事情により1978年(昭和53年)に廃止されますが、厩舎関係者の強い要望により1981年(昭和56年)に競馬場内に馬の温泉所が作られました。

そして、1993年(平成5年)に現在地へ移築され、今日に至っています。

.

.

.

函館競馬場年表

1875年(明治8年)  蓬莱町(現宝来町)の仮設競馬場で第1回函館招魂社祭典競馬が開催

1896年(明治29年) 柏野(現駒場町、現在地)に函館競馬場開設

1903

【1903年当時】

1907年(明治40年) 馬券発売を伴う競馬を開催

1911年(明治44年) 皇太子殿下(後の大正天皇)が行啓

1944年(昭和19年) 太平洋戦争で閉鎖

1946年(昭和21年) 進駐軍競馬を開催

1946【1946年当時】

1947年(昭和22年) 日本競馬会による函館競馬が再会

1954年(昭和29年) 日本中央競馬会設立

1962年(昭和37年) 馬の温泉所開設

1965年(昭和40年) 第1回函館記念が行なわれクリベイが優勝

1970年(昭和45年) 鉄筋コンクリート3階建てスタンドが完成

1970【1970年当時】

1998年(平成10年) 全国の競馬場で初のウッドチップコースを新設

2010年(平成22年) 現在のスタンドが完成

1c【現在】

2016年(平成28年) 120周年を迎える

021201_2

.

.

.

馬の予防注射

こんにちは。

今日は馬たちの予防注射の日でした。

馬たちは、春と秋に予防注射を打っています。

Img_2677

馬もインフルエンザや日本脳炎などのワクチンを

私たち人間と同じように打っています。

部屋は違っていても一緒の建物に住んでいるので

病気が流行ってしまうと

リハビリどころではなくなってしまいますからね。

予防注射を打ったからではないですが

明日(6月22日)はお休みします。

プールや温泉を見学したい方はご注意願います。

子供の頃、注射が大嫌いだった私が

注射を打つことになるとは。。。

函館競馬が開幕!

.

.

.

いよいよ待ちに待った函館競馬が開幕!!!

.

.

最近の函館は天気の悪い日が続いていましたが、

函館競馬の開幕を祝福するかのように青空が広がりました。

1.

.

.

心配された馬場状態は絶好のコンディション!

芝はまるでふかふかの絨毯の様です。

1_2.

.

.

開催2日目に行われた、最初の重賞競走

第23回函館スプリントステークスでは、

ソルヴェイグ号がレコードタイムで見事優勝!!!

惜しくも2着に敗れたシュウジ号も最後まで粘りをみせてくれました。

.

.

その他、温泉療養馬フライングレディ号も初日から勝利!!!

今後も温泉療養馬たちが大活躍してくれることを期待しています。

.

.

021201

.

.

梅雨の中休み

こんにちは。

今日の「いわき」はいい天気でした。

そんないい天気の中、家族で馬に会いに来てくれた方々もいました。

Img_26372

馬たちも我々スタッフも皆さんの笑顔に元気をいただきました。

ありがとうございました。

運が良ければ、写真のような馬とのふれあいが出来るかもしれません。

皆さんも足を運んでくださいね。

入り口近くには

平日と土曜日の午前中にコハクジョーという馬を放牧に出しています。

Img_26482_2

Img_26622

ご覧のようにカッコイイ馬ですが

Img_26692

リラックスしてあくびなんかもしています。

こんなカッコよくも可愛いコハクちゃんにも会いに来てくださいね。

今日は梅雨の中休みなんですかね〜。

ところで

6月22日(水)は「いわき」のリハビリも中休みをいたします。

平日に「馬のプール」を見に来て下さる方々は注意をお願いいたします。

雨ニモ負ケズ

東北地方も梅雨入りしましたね。

「いわき」も今日は雨でした。

こんな雨の日も馬たちのプール調教は実施しています。

Img_2322

水温は約20度とちょっと寒いですが

Img_23262馬たちは豪快にプールに飛び込んでいます。

Img_23272

今日も

雨ニモ負ケズ

多くの方々が馬たちの応援に来てくださいました。

本当にありがとうございました。

梅雨入りとなり

これからは雨の日が多くなりますが

応援に来てくださる方々やその方々に囲まれて頑張る馬たちを見ていると

我々も

雨ニモ負ケズ

頑張って「いわき」にいる馬たちを競馬場へ送り出さなければならないなぁ

と改めて元気をもらえます。

馬のプールを撮影するために

こんにちは。

東北地方や北陸地方以外は梅雨入りしましたね。

ここ「いわき」は、まだ梅雨入りせずに今日もいい天気で、

馬のプール調教ができました。

Photo今日も多くのお客様が見守る中、5頭の競走馬がプール調教を実施しました。

他ではなかなか見られない馬のプールなので、写真を撮影するお客様が多いのですが、

写真撮影は写真でわかるようにフェンス越しとなってしまいます。

そこで。。。

Photo_2写真撮影用にフェンスに窓を作成しました。

ここからであれば、プールに飛び込む姿も気持ちよく泳ぐ姿も

一眼レフでもスマホでも撮影可能です。

いい写真をとってください。

そういった皆さんの馬に対する応援が馬たちの一番のクスリになります。

馬のプールは土日祝日を除く平日の13:30から毎日実施しております。

現在、プール調教を実施している競走馬は5頭です。

1頭あたり数分で終わってしまうので、14:00ごろには終了します。

また、プール調教終了後はプールから上がった馬たちが温泉に入っている姿も見られますよ。

13:30から馬のプールを見て、写真撮影用の窓を利用していい写真を撮影して、

その後に14:00ごろから温泉に入っている馬たちを見学していただくのが

お薦めのコースです。

運がよければ、温泉から上がってきた馬たちと触れ合うことができるかもしれません。

駐車場やトイレ、自動販売機やベンチもありますので、安心して家族でいらしてください。

みなさんのリハビリを頑張っている馬たちへの声援をお待ちしております。

馬獣医師たちの研修 2016

こんにちは。

ダービーは、すごいレースでしたね。

そして、今年のダービー馬は「マカヒキ号」でした。

皆さんの推理は当たりましたか?

さて、今回は

毎年この時期に実施している

新たに馬の獣医さんとなった人たちの研修のお話。

今年は競馬にかかわる獣医師やドーピングのプロたち総勢10名が研修にきました。

Photoみな真剣な表情で競走馬のリハビリテーションについて学んでいました。

Photo_7そして、競馬で走っている馬たちの

陰の努力を実際に見て衝撃を受けていました。

競走馬のリハビリテーションについていろいろ学べたかな?

Photo_8

日本の競走馬も強くなって

海外でも活躍する時代になってきました。

我々馬の獣医師たちも海外に負けないようになっていかなければなりませんね。

それには若い馬の獣医さんたちの力も必要です。

いっしょに頑張っていきましょう。

その力に今回の研修が役立ってくれていればうれしいです。

May the Horse be with you !!

(馬と共にあらんことを!!)