競馬学校

第25期生 騎手免許試験合格に寄せて

第25期卒業生の皆さん、騎手免許試験合格おめでとうございます。

25期生は、平成18年の4月に8名が入学し、24期からの留年者1名を加えた9名でスタートしました。

その後、リタイヤする者もありましたが、5名の生徒が卒業し、本日騎手免許試験に合格しました。この5名の生徒達は、過去24年間で卒業したどの期よりも技術面においての平均点が高く、しかも、その技術力は殆ど差がないといったように、全員が非常に優秀な騎乗技術を有しております。

また、どの生徒達も〝明るく〟〝コミュニケーション力に優れ〟〝礼儀正しく〟どこに出しても恥ずかしくない者ばかりです。

競馬学校は自信を持って、彼ら5名を中央競馬の社会へ送り出しました。

これまで、彼らの指導にご尽力いただき、そして彼らを成長させていただいた師匠である調教師の皆さまを始め、厩舎の皆様、さらに3年間、温かく見守ってくださいました保護者の皆さま、そしてこのブログをご覧いただいている皆さまに、この場をお借りして御礼申し上げます。

青空の下で~騎手課程第25期生 卒業式

天気予報がはずれ、冬晴れの一日となった卒業式当日。お天道様も後押ししてくれたおかげで、無事に5名を送り出すことができました。

Dscf8060

式典前の模擬レースは、④松山弘平(グランプリペガサス号)が模擬レース4勝目をあげ、國分優作をシリーズ最終戦で逆転。純白のサドル(競走鞍)を手中にしました。

Dscf8058  Dsc_0132

Dsc_0116  Dsc_0246

卒業証書です。彼らにとってはそれはまだ夢の入口。小野寺祐太が第215号ということは、過去に214名が騎手課程を卒業しているわけですね。

Dscf8065

第3期生卒業生 武豊騎手(日本騎手クラブ副会長)の祝辞。

Dsc_0269

 22年ぶりの卒業式の場とのことでしたが、「22年前と気持ちが少しも変わっていないことに気がつきました。3月からは一緒にレースに乗ることになりますが、競馬・そして騎手の素晴らしさを一緒に伝えていきたいですね。競馬場で待ってます。」とエールを送っていただきました。

 アイルランド大使賞を受賞した國分優作(双子の兄)。アイルランド大使館のシェーン・カヒル2等書記官からクリスタルのカップが贈られました。

Dsc_0242

 最後にそれぞれが、感謝の気持ちと今後の意気込みを自分の言葉で伝えました。なかなか立派な答辞だったよ。(答辞の内容はこちらからどうぞ)

Img_9318

 お世話になった教官たちとの笑顔の別れ。でも3月になればまた競馬場で会えるさ。

Img_9340

 卒業式の後は記念植樹。今年はバラ科のジューンベリーの苗木です。初夏には赤い実がなるそうです。誰かがこの時期にブレイクするかも…?

Dsc_0178

 そして、祝賀パーティーの後、学校生活の思い出がいっぱい詰まった寮から引越を済ませ、5名はそれぞれ所属予定厩舎のある両トレセンに旅立って行きました。(写真は丸山元気)

Dscf8069_2

 騎手免許試験の合格発表は12日(木)。競馬学校のスタッフでさえ、合否は知らされておりません。翌朝のスポーツ新聞の紙面が、5人の名前で飾られていることを信じてます。最後になったけど、25期生のみんな、卒業おめでとう!!ターフで活躍することを学校スタッフみんなが願っているよ。

J25 卒業式前日

 明日、騎手課程第25期生卒業式当日の千葉の天気は「晴時々雨」。校内は肌寒い中、卒業式の準備に追われる一日でしたが、昨年も雨の中の卒業式だったので、記念植樹を行う12時半頃までは何としても「快晴」であってほしいものと、学校スタッフ一同願っています。

Dscf8050 Dscf8051   

 さて、卒業式に先立ち行う記念模擬レース(Graduation Cup 1700mダート・左)は、実践教育の集大成。昨年10月からの模擬レースシリーズ(Student-Jockey’s Series 2008-09・延べ10戦)の最終戦でもあります。

 シリーズ優勝した生徒には「純白のサドル」を贈ります。5人のライダーたちの闘志溢れる騎乗を楽しみにしたいと思います。

Dscf8052 Dscf8053   

 卒業式当日の模様もお伝えしますので、どうぞお楽しみに!!

【競馬学校】新装ページより第1回!騎手課程第25期生 卒業を控えて

 こんにちは。競馬学校ブログがトレセンから分離・独立してから初めてのブログです。皆さん引き続きよろしくお願いいたします(ブックマーク等の変更等もよろしくお願いいたします)。

 さて、やはりこの時期の話題は卒業→(免許試験に合格すれば)騎手デビューを控えた騎手課程第25期生です。

 彼らは既に2月3日、騎手免許試験2次試験(分かりにくいでしょうが、競馬学校ではなく、審判関係者等で構成される免許試験委員会が実施するものです)を終了。その結果を待つ身です。いよいよ(おそらく)デビューの日(その前の合格発表の日)を間近にし、緊張半分、試験が終わった後の解放感半分といったところだと思います。

 そんな彼らの(暫定?)送別行事として、27期生が先輩や学校スタッフに日頃のお手前を披露する「合同茶会」(下の写真2枚)を、

Img_0987_2_3 Img_0953_4

 また、送別会を長きにわたり合宿生活を送った公正寮で賑やかに行いました。

 送別会では、5人それぞれの決して平坦な道ではなかった学校生活や厩舎実習、そして同期の絆の思い出等が去来したひとりひとりのスピーチに涙し、彼らが卒業記念に制作した、「最強の男」と題したミニドラマ(シナリオ・カメラすべて5人の手作りの映像:下の写真2枚)に一同大爆笑しました。

Cap025_2_2

Cap026_2_3

 そして、いよいよ10日に彼らは競馬学校を巣立ちます。

(写真は騎手課程第25・26・27期生全員の集合写真〔公正寮ロビーにて〕)

Img_1077_3_3

【競馬学校】Boys Be Ambitious!日本ハムファイターズルーキーとの交流会

 28日、競馬学校第25期生5名とプロ野球・北海道日本ハムファイターズの高卒ルーキーとの交流会を、鎌ヶ谷ファイターズスタジアムで行いました。
 この交流会は昨年に続き2回目で、前回はファイターズのルーキー中田翔選手ら6名と三浦皇成騎手ら第24期生3名が参加。この模様と1年後の彼らの位置づけは、22日のスポーツ報知のコラムでも書かれています。
 http://news.livedoor.com/article/detail/3984908/

 まずはじめに、騎手課程の生徒たちは、自主トレーニングの模様を見学。まず、ファイターズの和製大砲候補の呼び声高い、金子洋平外野手と高口隆行内野手(いずれも3年目)のティーバッティングに圧倒され、室内練習場では内野陣ノックの華麗なフィールディングに魅了されました。
Dscf7982
(左:金子洋平内野手からはプレゼントをいただきました。ありがとうございます。)

 
そして交流会。ファイターズの高卒ルーキーは3名、そのうち
 
baseball 土屋健二投手(ドラフト4位・横浜高〔昨夏甲子園ベスト4〕)
 
baseball 杉谷拳士内野手(ドラフト6位・帝京高〔春夏甲子園3度出場〕)
 の2名が参加しました。
(中島卓也内野手は卒業試験のため欠席)

Dscf7986  

(左:土屋投手 右:杉谷内野手)

 交流会はまず、訓練用木馬を選手に経験してもらうことで、両者の距離を縮めることから始めます。
 
土屋投手は「体幹強化になる。体の使い方が参考になりました」。1999年頃には「ダビスタ」にはまった経験がある(「クローバー賞」とかレース名が彼の口から出ていました)という杉谷内野手も「オフには競馬学校におじゃまして、実際の馬で乗馬体験させてほしい」。と体内の競馬の虫が再燃したようです。
Dscf7985


 
そして「後は若いふたりだけで…ふふふ」ではありませんが、生徒・騎手だけで別室へ。お互いの甲子園とプロのジョッキーになることを目指した3年間や将来の夢について終始笑い声の絶えない交歓風景です。
Dscf7988

最後にプレゼントとして、お互いにファイターズの選手の背番号・名前入り特製ゼッケンとスタッフジャンバーを交換し「すすきので会おう!」を合言葉にお開きとなりました。
Dscf7989

Dscf7992 

 今後の鎌ヶ谷ファイターズとの交流は、夏にイースタンリーグ(ファーム公式戦)の開催日に、「JRA競馬学校デー」と題したイベントを実施する予定です。詳細が決まりましたらブログでもお知らせいたします。
 土屋・杉谷両選手、ルーキーシーズンの活躍を祈念しております。
 オフにはぜひ競馬学校にも遊びに来てくださいね!



 

 

 

【競馬学校】騎手免許合格祈願

 2月初旬に迫った騎手免許試験。ご存知の通り、競馬学校騎手課程を卒業しても、免許試験に合格しなければ騎手としてデビューすることができません。
 そこで、試験に挑む25期生5名が、合格祈願のために東京・湯島天神に行ってまいりました。

Dscf7949 Dscf7954

 多くの受験生に交じってご祈祷をしていただき絵馬を奉納、思いも新たにした5人が、最後の頑張りどころを迎えました。
Dscf7951  

 湯島天神の前に見学で訪れたウインズ後楽園では、エクセルフロアで勝馬投票券の発売窓口業務を体験しました。
Dscf7940  

 これは、競馬に携わる様々な仕事を見学・体験するというカリキュラムの一環として行ったもので、生徒は「騎手になれたら今後来ることがない場所で貴重な経験ができました。デビューもしていない僕たちに窓口で随分応援の言葉をかけてもらいうれしかったです。お金を賭けてくださるファンの皆さんの気持ちに応えられるように、技術を磨いていきたいです。」と感想を語っていました。
 
 

【競馬学校】藤田伸二騎手 18年ぶりに競馬学校へ

 毎年恒例の、競馬学校OB騎手を迎えての特別講義horse
 今年は、91年卒業の第7期生で、競馬学校卒業生で初めて日本ダービーを制した(98年フサイチコンコルド)藤田伸二騎手に25期生への講師として来ていただきました。
 
Dscf7892  

 卒業以来、18年ぶりに競馬学校の門をくぐったとあって「懐かしいなぁ」を連発していた藤田騎手。講義が終わった後は「今でも目をつぶってでも歩けると思う」という校内をくまなく巡っておられました。

Dscf7905

 前日実施した模擬レースの映像を教材に、実際に騎乗した生徒からの質問に答えることを中心に、競馬学校時代の話やダービージョッキーになった時の思い出を交えて約1時間半の授業でしたが、「とにかく馬を真っすぐに走らせることが大事なんだということを伝えたかった。今の生徒は自分たちの生徒の時代に比べてはるかに上手く、実践訓練の模擬レースの回数も格段に増えている。同期に負けないとかそういうレベルではなく、他のジョッキー全員を相手に負けたくないと思って乗ってほしい。」
 「騎乗馬を確保して、1日も休まず競馬に乗ってほしい。最初は午前中の1鞍しか乗れなくてもできるだけ最終レースまで競馬場に居残って、ライブで競馬を見て研究すること。」と生徒にアドバイスを送っていました。

 「次回は模擬レースに騎乗させてほしいですね。必ずまた来ますよ。」競馬学校の走路を疾走する藤田騎手の姿も、是非見てみたいものですね。
 

【競馬学校】騎手課程25期生 右回りの模擬レース

 競馬学校の走路は、ほぼ左右対称となっています。右回り・左回りのいずれも使用可能で、このブログでも両方の周りでの訓練や外国馬の調教の模様をご紹介していますが、模擬レースについては、スタンドの立地等の関係で左周りでのみ実施していました。

Dscf7889 Img_8900
 
 模擬レースについては、教育カリキュラムの見直しの中で、より実践訓練を積むためにレース数を増やすこととし、25期生については、24期生と比べて4レース増の(計9レース・騎乗数)を編成し、2月初旬の免許試験や卒業の直前にあたるこの時期(1月)にも新設することとなりました。

 22日に実施したその模擬レース(第5回)、2レース制で、1Rは1000mの左回り、そして2Rで、初の1700m右回りを実施しました。今日はその模様をお伝えします。

horse 1Rは②國分優作(ペレ・模擬レース初出走)が③國分恭介(アクトレスシチー)との双子の叩き合いを制し、12月の中山競馬場に続き連勝。
Img_8830  

horse 右回り1700mの2R、生徒と出走馬をご紹介
① 丸山元気(オーセシボン)
Dsc05141

② 小野寺祐太(マイネルサニベル)
Dsc05138

③ 松山弘平(ブルルイ)
Dsc05139

④ 國分優作(タマモピーカブー)
Dsc05137

⑤ 國分恭介(パスアンドゴー)
Dsc05136


【スタート】⑤恭介が立ち遅れ最後方から ②小野寺の果敢な先行を4頭が追走する展開に
Img_8842

【4コーナー】②小野寺に、2番手グループから進出した④優作(内)と③松山(外)の3頭が勝負圏で直線に
Img_8872

【直線の攻防】外の③松山の脚色良く1馬身1/2抜け出し勝利!
(右回りのゴールは200のハロン棒です)
以下2着②小野寺 3着④優作 4着①丸山 5着⑤恭介
Img_8891

寒々しい曇り空の下でしたが、右回りのレースも生徒は「普段の訓練でこなしており特に問題ありませんでした」。
無事終了となりました。

camera 厩舎に戻った各生徒・馬と松山弘平(右)
Img_8898 Img_0931

 模擬レースは校内でシリーズ化しており、ポイント制で優勝者を2月10日(火)の卒業式に表彰することとなっています。ここまでは、堅実にポイントを重ねている國分優作がトップ。松山弘平・小野寺祐太がこれに続いています。 
 優勝はこの3人に絞られており、最終戦・卒業記念レースとして実施する左回り1700m戦で決着です。國分恭介・丸山元気の最後の頑張りにも期待しましょう。
 
 競馬学校騎手課程第25期生の、卒業記念レースと卒業式典に抽選で30名の皆さまをご招待いたします。応募は1月27日(火)まで。くわしくはこちらをご覧ください。

【競馬学校】1月24日(土)NHK「おはよう日本」で競馬学校から生中継

 1月24日(土)NHK総合テレビの「おはよう日本」で、競馬学校の模様が

tv元気中継「卒業目前 若きプロ騎手の卵たち~千葉・白井~」karaoke

と題して生中継されます。

 中継は2回の予定で、

 ① 6:40頃~(全国ネット)
  屋内(覆馬場)での騎手課程25期
生の実技訓練の模様など

 ② 7:45頃~(関東・甲信越地区のみ)
  走路騎乗訓練、25期生・教官インタビュー、寄宿舎(公正寮)の模様など

です。早朝ですがぜひご覧ください。

★NHK首都圏ニュースHP
  http://www.nhk.or.jp/shutoken/

Dscf7022

 さて、昨日NAR地方競馬教養センターの騎手課程生徒チームに団体戦で敗れた我が27期生チームは、11人全員が「五厘刈り」に。

Dscf7878

 この試合に負けたら「五厘」になるのは先輩からの伝統。そんなに負けてるのかって話ですが、彼らの表情(頭しかお見せしていませんがthunder)は真剣で、「騎手になったら絶対にけないぞ!」と決意も新たです。

【競馬学校】地方競馬教養センターとの馬術対抗戦

 20日は二十四節気のひとつである「大寒」で、一年の中でも最も寒いと言われる時期です。皆さま風邪などひかれませんように。

 さて、競馬学校へは20日から21日にかけNAR(地方競馬全国協会)の教養センターの騎手課程生徒(第88期生)が交流研修のため来校し、21日には同年代の競馬学校騎手課程第27期生と、恒例の障害馬術の対抗戦を行いました。 

 Img_0887

 競技は、同じ馬で経路障害コースを試技するNAR・JRAそれぞれの生徒の内容(落下・飛越拒否などで減点)で争い、全11試合のトータルで優勝が決まります。ちなみに
この対抗戦は、一昨年はNAR、昨年はJRAが勝っています。
 
 Img_0909

 先に試技を行ったJRA勢が見守る中、NRA勢も一所懸命の騎乗
です。地方競馬教養センターの騎手課程教育期間は2年。競馬学校のカリキュラムより1年早い修了となります。
 Dscf7875

 結局、3勝2敗6分けでNRAに凱歌があがり、JRAは残念ながらホームの利を活かすことができませんでした。下の写真は喜びのNRA勢。
 Dscf7876
 
 生徒たちは勝ってうれしい、負けてくやしいを素直に表情にあらわしていました。競い合った結果は必ずや将来への糧となるはずです。