【競馬学校】騎手課程24期生 ブリーズアップセール上場馬に騎乗

 23日(月)阪神競馬場での『2007ブリーズアップセール』に、上場馬供覧騎乗ため、栗東・美浦の両トレーニングセンターできゅう舎実習中の騎手課程24期生(4名)が参加しました。

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   大下智騎手(23期)        荻野琢真騎手(23期)

先にデビューを果たした騎手課程23期生(栗東所属の5名:大下・荻野・田中健・濱中・藤岡康の各騎手)やJRA職員らに交じっての騎乗でしたが、何とか大役を果たすことができました。

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 伊藤工真(24期生徒)       

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 大江原圭(24期生徒)        三浦皇成(24期生徒)

担当馬は1人4~5頭。生徒たちは、単走での供覧騎乗とはいえ競馬場での騎乗は初めてでしたので皆一様に「非常に緊張してただつかまっているだけで終わりました。」と語っていましたが、ある生徒に最後の1ハロンで11秒台を「叩き出した」ことを伝えると、「少々力が入ってしまい時計が出すぎてしまいました。ちゃんと高値で買ってもらえればいいのですが…」と午後のセリのことを少々心配しながら感想を話してくれました。育成の終わったばかりの新馬への騎乗は大変勉強になり、良い刺激になったことでしょう。

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【競馬学校】(教官のひとりごと)はじめての校外実習…そして

 ソメイヨシノはすっかり散ってしまいましたが、競馬学校は八重桜が咲き始め、春爛漫です。

Dscf4492_2 今日は、騎手課程25・26期生が校外実習で、学校から歩いて5分のところにある梨農家の後藤さんのところにお世話になりました。白井市は日本有数の梨(「幸水」「豊水」「新高」など)の産地です(白井市のホームページにも「梨の一年」というコーナーがあります)。後藤さんには開校以来この実習でお世話になっており、生徒の扱いは手馴れたものです。

Dscf4513 今は受粉作業の時期で、後藤さんのところでは、主にミツバチを使って受粉を行っているそうですが、今日は生徒たちが黄色い花粉のついた花を摘んで、他の花のめしべに手でつける作業を実習しました。なかなか花粉がしっかりついた花が見つからず、少々苦戦していました。

Dscf4529  作業の後は、ミツバチがとった蜂蜜がふるまわれ、生徒全員でごちそうになりました。26期生にとっては、入学前研修から約20日間、学校から外に出たのは住民登録のため市役所へ行っただけで、実質初めての外出。この間は全く間食を食べていませんので、彼らにとっては待望の「おやつ」。体重に気をつけながらも、パンに蜂蜜を塗って平らげていました。

Dscf4505 8月の収穫期にもう一度おじゃまして、自分たちが受粉してできあがった日本一の梨をいただくことになっています。この頃には26期生も一段と逞しくなっていることでしょう。

【競馬学校】きゅう務員課程だより「中山競馬場見学」~より現場を知るために

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我々きゅう務員課程1月生は、4月7日(土)、桜が散り始めた中山競馬場で実際の競馬開催の様子を見学してきました。

ファンのサイドから見ると競馬場とは多くのお金が動いている場所だな、ということは漠然と感じていましたが、この日は今までとは違い、近いうちにこの世界の一員になって仕事場になるんだとことを意識すると、競馬場に足を踏み入れる前から、身が引き締まる思いがしました。

今まで競馬の内側からはレースを見たことがなかったので、競馬場のさまざまな場所で、競馬開催のために非常に多くの人が、それぞれの役割を果たすために働いているということがよくわかりました。

私たちは、実際の競馬できゅう務員がどのような動きをしているのかを意識して見てみるよう先生から指示されました。見学は発走地点や検体採取(レース後の尿検査)に多く時間が割かれましたが、これは学校では学べないことなので、非常に勉強になりました。

自分がお世話になった牧場の先輩や同期が先にこの世界に入っているのを見かけたので、早く同じステージに立ちたいという気持ちが強くなりました。やはり勝負の現場は、ピリピリとした緊張感がたまりませんね。

我々1月生は、幸運にも4月22日の日曜日に東京競馬場で行われる「ジョッキーマスターズ」のお手伝いをさせていただくことになっています。多くのファンの方の前で馬を引いて、実際のきゅう務員の動きを体験できることを、今から楽しみにしています。

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【競馬学校】騎手課程26期生入学式

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寒かったですね~。週末は25℃近くあったのに…ジェットコースターみたいな最近の気温の変化にはついていけません。東京では1988(昭和63)年4月8日以来の降雪。まだこのときには宮崎北斗や草野太郎(いずれも23期生・平成元年生の新人騎手)なんかはこの世にいなかったのか…などと思いを巡らせながら、花曇りだったこの日(4日)の競馬学校(東京都心からは約30kmの位置です)騎手課程第26期生入学式のスナップをアップします。(入学したのはこちらの9名)皆さん入学おめでとう!

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【競馬学校】明日26期生入学式/おかえりなさいダイワメジャー

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桜が今まさに満開の競馬学校からは2題(これは馬場外周、白井市道沿いにあるソメイヨシノです)。

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いよいよ明日(4日)、騎手課程第26期生が入学式の時を迎えます。すなわち1982(昭和57)年に競馬学校開校してから26回目の新入生を迎えるというわけです(当たり前といえばそれまでですが…)。

入学するのは9名で、今日はリハーサルを行いました。歩く姿勢やあいさつなど、まだまだ機敏な動作とはいかない部分もありましたが、本番ではビシッと決めてくれるものと思っています。

約2週間にわたる入学前研修で競馬学校の生活にも随分慣れたことと思いますが、本当に厳しいのはこれからです。今日の雨にも散らない桜のように、頑張りぬいてほしいと思います。とにかく明日天気になあれ!

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 こちら国際きゅう舎では、ドバイデューティーフリー(3月31日)で、惜しくも3着となったダイワメジャー(牡6・美浦 上原博之きゅう舎)が帰国(輸入)検疫に入りました。輸送の疲れもなく大変元気なようです。(写真:競馬学校診療所撮影)

事務所にみえた上原調教師は、「ドバイでは大変惜しい内容でした。道中うまく進み、抜け出した時には一瞬『やった』と思ったのですが、武騎手(アドマイヤムーン)にうまく目標にされて抜け出されてしまいました。国内では負かしているだけに、力負けではないと思っていますが、海外のレースで勝つのは甘くないですね。次は安田記念(6月4日・東京)に照準を合わせて調教を進めていくことになるでしょうが、昨年のように幅広い距離で活躍することで、日本の競馬の盛り上げに一役買えるといいですね。」と語ってくださいました。

【競馬学校】騎手課程25期生 トキノアラシ号記念馬術大会出場

3月24日(日)馬事公苑での「トキノアラシ号記念馬術大会」に、競馬学校騎手課程25期生(7名)が出場しました。

 この大会は、JRAの主催で第33回を数える大会です。今回は初の試みとして、少年団・大学生・一般の乗馬クラブの会員の方などに交じって、教育の一環として騎手課程生徒を出場させることとなりました。一見不思議なようにも思いますが、競馬学校騎手課程の生徒が公式の対外馬術競技に出場したことは、開校以来今まで一度もありませんでした。

Img_2008/08/22/1そういうわけで我々教官も力が入りまして、大会の前日から会場入りをし、生徒が使用する馬の調整、競技馴致を行った結果、大変良いコンディションで競技の時を迎えることができました。

 出場した種目は、「小障害100cmクラス(ジュニア・ヤング班)」で、レベルは日頃の基本乗馬訓練の延長といったところでしたが、25期生は、松山弘平(騎乗馬ユニコーン号)、平野優(キリーン号)、國分優作(ユニコーン号)、村松貴史(モントブロンク号)の4名が、ノーミス・減点0の演技を行い、タイム差で松山が優勝することができました。松山は「少年団時代に試合の経験はありましたが、そのとき以上にミスしたくない、勝ちたいという気持ちが強かったです。自分としては慌ててしまい、満足な騎乗ではありませんでした。馬が良かったし、よく仕上げてもらった先生方のお陰で勝てたと思います。感謝しています。」と感想を語っていましたが、大会関係者や乗馬クラブの方々からは「緊張することなく思い切った走行でした。生徒はスピード感覚とバランス感覚に特に優れており、全員がすばらしい騎乗でした。」と大変良い評価を頂きました。こういった経験は、プロのライダーを志す者として有形無形の財産になっていくものと思います。

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 また、競馬学校としてもこの大会に出場したことで、調教騎乗や実技訓練の方向性を確認できたことや、普段での騎乗ではなかなか見つからない修正点がみつかるなど、非常に有意義なものとなりました。

【競馬学校】騎手課程26期生 入学前研修開始

寒い日が続きますね。その上空気の乾燥がひどく、静電気持ちとしては触るものみな「バチバチ」で不快な日々です。

 そんな中、競馬学校は「来る人去る人」。まず来る人として、騎手課程(第26期生)入学予定者が、19日から研修を実施しています。研修は入学式(4月4日)の前日まで、2週間にわたり続きます。この間、休日はありませんので、事実上卒業の日までの、中央競馬の騎手になるための長く厳しい合宿鍛錬がスタートしたわけです。ちなみに、本日(20日)のスケジュールは、

5:40      起床・検量・点呼・体操

6:00      きゅう舎作業(管理馬 2頭)

7:00      朝食・休憩

7:30      きゅう舎作業(朝作業の残り)*寝藁返し・飼桶洗い等

8:00      装鞍

8:30      曳き馬

8:45      実技(乗馬訓練)

10:10    騎乗馬 手入れ(後は朝作業の残り)

11:00    きゅう舎作業(寝藁返し・ボロ取り・飼付)

12:00    昼食・休憩

13:00    きゅう舎作業(寝藁返し・ボロ取り・飼外し)

13:15    講義 馬具の手入れの仕方

14:30    講義 基本的生活態度   *あいさつ・お辞儀を中心に練習

16:00    きゅう舎作業(ボロ取り・掃き掃除・飼付等)

17:00    トレーニング

18:00    夕食・休憩

19:30    きゅう舎作業(ボロ取り・水変え・飼付等)

20:00    点呼・自由時間

22:00    消灯

となっており、後半の日程では実技で乗る鞍(馬)の数が増えていきますが、これは入学してからの生活とほとんど変わらないものとなっています。

また、今日は特に「あいさつ」や「お辞儀」の練習を入念に行いました。

Dscf43592 競馬学校テキスト「生徒の心構え」から、加藤和宏調教師が騎手時代の「人間的にも大事なことというのはまずはやはり礼儀、あいさつだ。僕らは一言あいさつしても聞こえないときは、何回でも相手が聞き返すまであいさつした。今の子供は小さく、もぞもぞと言って聞こえても聞こえなくてもいいや、そういうのがあるから、はっきりした態度でした方がいい。そうしないと相手も返ってこないから。そして今度自分が聞きたくとも相手が悪いとか何とかになると、やはり先輩たちも本当に教えてやろうということも教えなくなってしまう。」というお話を取り上げ、生徒たちへの教訓としました。

 研修生は練習の後、事務所内を回ってあいさつの練習成果を披露していましたが、あDscf4337_2 いさつとは人間関係のはじまり。馬に乗る技術を磨く以前に、基本的な礼儀作法から習得してもらうことは人として最も大事なことだと思います。(*写真については、正式入学前の研修生のプライバシーに配慮し、一部修正しております。ご了承ください。)

変わって去る人は、まず、きゅう務員課程の平成18年度10月生が卒業。色々と話題と個性派が多く、今後も我々の記憶に残るクラスでしたが、6か月のカリキュラムを終えて巣立っていきました。

東西のトレセンで、さらに立派なホースマンに成長してもらいたいものです。

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 また、中山グランドジャンプ・ペガサスジャンプステークスに出走予定のオセアニア馬4頭が、検疫を終え、中山競馬場に移動しました。写真左はノーヒーロー(NZ)のポール・ネルソン調教師。写真右のチェスに興じているのはリアルトニック(NZ)のブレット・クロージャー攻馬手。

【競馬学校】偉業に向けて~カラジ(豪)のエリック・マスグローヴ調教師にきく

 中山グランドジャンプ(J・GⅠ/4月14日)3連覇を大目標に、入国検疫を行っている競馬学校で調整をすすめているオーストラリアのカラジ(KARASI・せん12歳)を管理する、エリック・マスグローヴ調教師(写真上)にお話を伺いました。

― 昨年グランドジャンプを勝ってからの様子は?

Dscf4335 おかげさまで昨年中山グランドジャンプを勝たせてもらい、8月には05~06年の豪州ベスト障害馬に選ばれました。本国に帰国してからは休養させ、グランドジャンプの3連覇を視野に入れて調整してきました。その方法としては、ジャンプレースには使わず、平地の競走ばかりを使ってきました。最初短い競走から徐々に距離を延ばしていくやり方で、1月10日の復帰戦は1600m、以降1800m→2100m→2400m→3000m→2400mと平地戦ばかり使ってきました。これは、特に日本のスピード競馬を意識しているというわけではないのですが、結果的に効果が出ているのかも知れませんね。最高成績は3000m戦の4着でしたが、もちろん結果は気にしていません。

― カラジはもう12歳。障害とはいえ、なかなか日本でも競走馬がこの年齢まで第一線で活躍するのは難しいのですが、高齢馬の取り扱いで特に注意していることはありますか?

Photo_86  うちのきゅう舎では、カラジや一緒に連れてきたパーソナルドラム(10歳)のような10歳以上の高齢馬が10頭ぐらいいるのですが、若い馬と区別して取り扱っているわけではありません。ただ、歳をとるとステップレースをむやみに走らせることはしませんね。あえて言えば、体調面や精神状態を常に把握してあげることが大事なのではないでしょうか。大事に取り扱ってさえいれば、競走馬の寿命というものは、ある程度長くすることはできると思います。

― 中山グランドジャンプの3連覇、もちろんペガサスジャンプステークスもありますが、ズバリ勝算はいかがですか?

 昨年も一昨年も、日本は強い障害馬が揃っているな。という印象がありました。まだこちらに来て日が浅く、今年のライバルについてはまだ勉強不足ですが、これまで以上にタフなレースになることは間違いありません。馬は順調にコンディションを整えてきましたので、ペガサスジャンプSも含めて、能力をしっかり出せれば当然好勝負になるでしょう。先にお話したとおり、3連覇を意識して調整してきたのは事実ですが、毎回毎回「新たなチャレンジ」だと思っています。

― 競馬学校の国際きゅう舎での生活はいかがですか?

Photo_87  我々もプロですし(笑)、3年続けて来日してますので、検疫期間中の生活も慣れていますのでご心配なく。NZ勢も2頭おり、食堂では毎日賑やかにやってますよ。日本の食べものも大変おいしい(日本食では刺身、特にツナ(マグロ)とサーモンが好物だとのことです)。注文をつけるとすれば放牧場がもう少し広ければ…というくらいでしょうか。

― ありがとうございました。

★オセアニア馬の調教の状況は、JRAホームページトップで随時お知らせしています。障害ファンの皆さん、お楽しみに!

【競馬学校】キャンペーン参加御礼

3月1日より実施しました、フレッシュジョッキー応援キャンペーンは昨日(14日)をもって終了いたしました。多数のメッセージをいただきありがとうございました。メッセージは近日中に教官が両トレセンで各新人騎手に手渡します。また、プレゼントの「騎手課程23期生寄せ書きサイン色紙」(3名様)、「卒業記念模擬レースサイン入りゼッケン」(各1名・計9名様)は本日抽選を行い、当選者の方に発送いたしました。どうぞお楽しみに!(当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。)

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写真上は中山競馬場内に設置しました、新人騎手(23期生)紹介パネルです。また、 東京競馬場内にあります競馬博物館でも同じパネルを設置し「2007年度新人騎手紹介展」を実施中です。どうぞ足をお運びくださいませ!写真下は3月10日の中京競馬3RでコアレスリーヴァでJRA初勝利を挙げた荻野琢真騎手。おめでとう!本当に嬉しそうでしたよ。でも初勝利の時にはウイナーズサークルの皆さんの前でスプーン曲げを披露する約束じゃなかったっけ?

【競馬学校】中山グランドジャンプ3連覇を目指して!カラジなどオセアニア勢来日

 高知空港での胴体着陸のニュースには驚きましたね。我々JRA職員も土日には開催日の応援に全国の競馬場やウインズで勤務することがしばしば。このため飛行機を利用しての出張もままありますので他人事ではありません。今後とも安全な運行を願うばかりです。

  さて飛行機といえば…馬の方も下の美浦トレセンからのブログにもありますが、ダイワメジャーなどのドバイ遠征組が関西国際空港からの出発が、現地の空港が一時閉鎖になったため、7時間遅れるということがありました。無事に到着したとのことでホッと一息ですが、31日の「ドバイ国際競走」では活躍に期待したいですね。

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さてさて、国際競走といえば…競馬学校も春の訪れとともにまた活気あふれる時期がやってきました。中山グランドジャンプ(4月14日)に出走予定のオセアニア馬4頭が成田空港経由で入国検疫のため本日(14日)10時10分に白井入りしました。中でも注目は、中山グランドジャンプの3連覇を目指すオーストラリアのカラジ(せん12歳)。同馬と一緒に来日したエリック・マスグローヴ調教師も「日本への輸送に慣れているからリラックスしているよ!」と余裕の表情でした。

Photo_84 Nz               他にマスグローヴきゅう舎のパーソナルドラム(せん10歳)。また、ニュージーランド勢のリアルトニック(せん11歳)とノーヒーロー(せん11歳)が来日。4頭ともいわゆる前哨戦のペガサスジャンプステークス(中山・3月24日)に出走予定で、20日までの検疫期間中は競馬学校で調教をしていくことになります。

☆写真はすべて国際きゅう舎でJRA競馬学校診療所が撮影したものです。

上段:2枚ともカラジ 下段:写真左・パーソナルドラム 写真右・左の芦毛がノーヒーロー、右がリアルトニック