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「屈腱炎」の検査方法

こんにちは。

前々回、函館競馬場・馬温泉spa所には「屈腱炎」を治しにやって来る馬がいることを

お話しましたよね。

函館競馬場に限らず、競走馬総合研究所・常磐支所にも、これまで数多くの競走馬が

「屈腱炎」を治すために湯治にやって来ています。

そこで今回は、「屈腱炎」の検査・診断法について、簡単にお話したいと思います。

「屈腱炎」は、超音波画像診断装置(エコー)を使って検査・診断しています。

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upwardright これが超音波画像診断装置です。

    ヒトの病院で一般的に使われている、いわゆるヒト用の機械です。

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upwardright 検査風景です。獣医さんがプローブというものを馬の肢に当て、屈腱を観察しています。

    左の写真では、屈腱を輪切りにし、腱の太さや炎症の程度を観察しています。

    右の写真では、屈腱を縦切りにし、腱繊維の走行の乱れを観察しています。

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upwardright 屈腱を輪切りにした時の写真です。

    A1の囲みが浅屈腱(せんくっけん)、A2の囲みが屈腱炎を起こしている部分です。

    このように屈腱が炎症を起こしている部分は、黒く見えるんです。

    競走馬の「屈腱炎」のほとんどは、この浅屈腱に起こる「浅屈腱炎」なんです。

このような画像が見られた馬は「屈腱炎」と診断され、休養することになります。