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産地馬体検査はじまる!

クラシックシーズンが始まり、春競馬horse真っ盛りの今日このごろですが、ようやく函館にも、春を感じられる日が増えてきました。4月は新年度の始まり。新入生、新社会人の方もたくさんいらっしゃることと思いますが、競馬の世界も新馬を迎える準備が着々と始まりつつあります。

昨日4月14日は、函館競馬場で産地馬体検査がおこなわれました。産地馬体検査とは何でしょうか?通常中央競馬の競走馬になるためには、美浦・栗東の両トレセンにおいていろいろな検査を受ける必要があります。しかし北海道の牧場にいる2歳馬が夏の北海道の競馬に出走したい時、一度トレセンまで連れて行ってまた北海道に戻ってくるのは大変だし効率が悪い作業ですね。そこで、この時期にトレセンの検査員が北海道に出向き、トレセンで行う検査と同様のものを行うのが産地馬体検査なのです。この検査を受けておけば北海道の牧場から札幌・函館競馬場に直接入厩し、新馬戦に出走することができるというわけです。最近では皆さんが注目する2歳馬のお披露目?の場としても認知されるようになってきましたね。

というわけで函館にもメジロ牧場さんから元気な若馬が27頭やってきました。

Sanchibataisyashin マスコミの方もいらしてました。

さて、競走馬になるためには、いくつか検査が必要です。

まず、本当にその馬が血統書に登録された馬で間違いないということの確認をします。今までは血統登録書に書かれた絵と特徴を元に馬の確認をしていましたが、今年から新しい手法が導入されました。マイクロチップnewです。マイクロチップについてはまた次回詳しく説明させてもらいますね。性別のチェックtoilet(オス・メスはさすがに見ればわかります。重要なのはセン馬です。男の子はタマチェック!!)も重要な作業です。

Sanchibataikensa

そして、眼の検査eyeです。中央競馬に登録する際は両目とも見えている必要があります。その後はアクシデントで片目の視力を失っても競走馬として走りつづけることができます(障害競走は出走できませんが)。

他に伝染病の検査も行いますhospital。トレセンや競馬場は多くの馬が集まる場所。病気にかかった馬は入ることができないんですね。

この日は27頭受検し、全馬合格!! みんな可能性を秘めた未来のスター候補生です。今から夏競馬が楽しみですね!!