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2025年12月

2025年12月25日 (木)

総研のラストイベント終了! 本年の感謝を込めて!

 企画の桑野です。

 とうとう師走。一年間、本ブログにアクセスしてくださった皆様に感謝申し上げます。

 今月は、1日(月)と2日(火)にかけて東京都両国のKFCにて、本会主催の競走馬に関する調査研究発表会、および日本ウマ科学会主催の学術会議(図1)が開催かれ、ウマに関する獣医学的・科学的知見の他、ウマ文化に関わる発表が多数報告されました。

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図1.日本ウマ科学会の講演要旨表紙

 

 それぞれの職場の枠を超えて日本中のウマに関わる各種方面の方々が一同に集うサロンの役割も担っており、特に懇親会は人的交流、および情報交換の場を提供し、大変に盛り上がりました(図2)。

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図2. これからの獣医馬臨床を支える若者達も活発な情報交換で盛り上がっていた!
 
 競走馬総合研究所(総研)にとっては一年を締めくくる一大イベントであり、主導的かつ積極的に関わっていましたから、無事に終了したことに安堵しております。今は、次年度の研究活動に向けて気が引き締まる思いで年末を迎えております。

 ところで今週末の中山競馬は、こちらも競馬の一年を締めくくるビッグイベント;有馬記念ですね。総研の職員であっても開催出張にあたっている者は、ここでの任務を終了してようやく年が越せます。ロイヤルファミリー(民放)がテレビ放映されて有馬記念の存在が大きくクローズアップされましたので、どんなウマが勝つのか関心のある方も多いことでしょう。

 そして、その勢いのまま午年に突入するという本会には追い風の一年がやってきます。元旦から、朝早いのですが馬事公苑に関わるテレビ番組(新春 皇室の窓スペシャル/テレビ東京. AM5時~)が放映されるなど、来年はウマ達の活躍に注目が集まりそうで、ちょっと期待。総研もより良い馬づくりのため、伝染病の管理、熱中症対策、調教や競馬に向けた運動機能の探求、病気の解明などなど多方面の研究に向けて頑張ります!来年も本ブログをどうぞご贔屓に。

2025年12月12日 (金)

スポーツ科学セミナーを実施しました

運動科学研究室の胡田です。

 JRA競走馬総合研究所では、例年、厩舎関係者の皆さまを対象に「競走馬スポーツ科学セミナー」を美浦および栗東トレーニング・センター(トレセン)にて開催しています。

 今年のセミナーは11月に、以下の4つのテーマを取り上げて各トレセンで実施しました。

   〇競走馬のスポーツ栄養(美浦トレセンのみ)

   〇異なる運動強度が暑熱順化に及ぼす影響(美浦・栗東両トレセン)

   〇アイルランド・イギリスにおける育成馬調教(美浦トレセンのみ)

   〇GPSトラッキングデータから見たストライド解析(美浦・栗東両トレセン)

Photo_2会場の様子



 本セミナーは、総研が推進する競走馬スポーツ科学の研究成果を、調教の現場に活用してもらう活動の一環として、研究者が厩舎関係者の皆様に直接お話し、またお互いに意見交換を行うことを目的として行われています。

 今回も厩務員や調教師の皆様、のみならず騎手の方々まで、多くの方々にご参加いただきました。セミナーの終了後も、会場のあちこちで演者と参加者が立ち話で盛り上がり、話題が尽きないまま盛況のうちに幕を閉じました。

 厩舎関係者の方々は科学的知見への関心が高く、こちらが驚くほど最新の研究やトレーニング理論に詳しい方もいらっしゃるため、議論する中で非常に良い刺激を受けました。現場目線の質問や意見は、研究者サイドに“気づき”を与えてくれ、「なるほど、そういうところが気になるのか」と新しい発見がたくさんありました。

 また、現場では常に最新かつ実践的な情報が求められていることを改めて実感しました。研究成果をタイムリーに届け、実際の調教現場で応用していただける形に落とし込むことの重要性を強く感じ、今後の研究活動の大きな励みとなりました。

2025年12月 4日 (木)

フランスの研究機関LABEOとの交流

分子生物研究室の坂内です。

11月26日~30日、フランスのノルマンディー州にある研究機関、LABEOフランク・ダンコム研究所から二人のゲストが来日しました。所長のGuillaume Fortier氏と、ウイルス研究室長のStéphane Pronost氏です。総研はLABEOと昨年から学術交流協定を結んでおり、現在分子生物研究室の上林職員がLABEOに研究留学に行っています。

LABEOのあるノルマンディー州は大きな馬産地で、LABEOは馬の感染症に関する研究や検査を活発に行っています。総研とLABEOとの間には長年に渡って親交があり、馬インフルエンザや馬鼻肺炎などの研究分野で協力してきました。さらにLABEOは、昨年行われた馬感染症の国際学会、12th IEIDCをホストしており、私も同学会の国際委員として運営に携わりました。なお、JRAは同学会をスポンサーとしてサポートしました。

CeremonyJRA本部で行われた記念セレモニー

今回両氏はパートナーである総研を見学して、進行中の研究プロジェクトや今後の協力体制について話し合いました。また、JRA本部ではセレモニーが開催され、伊藤理事(馬事担当)以下多くの馬事部職員、総研所員と共に協定締結1周年を祝いました。LABEOからは友好の証として両研究所の所長サインの入ったトーテムが授与されました。

Signセレモニーでは高橋所長(左)とGuillaume Fortier所長(右)によるサイン式も行われた

TotemLABEOから贈呈された所長サイン入りのトーテム

滞在の最終日となった日曜日には東京競馬場でジャパンカップを観戦、フランスの最強馬、カランダガンの勝利を目の当たりにして大興奮のお二人でした。今回の来日を経て両研究所の絆がさらに深まり、共同研究プロジェクトがさらに進んでいくことが期待されます。

Jc東京競馬場でJCを観戦するStéphane Pronost氏(左)とGuillaume Fortier氏(右)