函館競馬場温泉ブログ番外編① -競馬場の誘導馬について-
こんにちは、函館からHです。
前回お話したとおり、現在函館競馬場に競走馬はおらず、その現状をお伝えすることはできません。そこで、函館競馬が始まるまでの間、皆さんが知っているようで知らない競馬場の内側をご紹介したいと思います。
まず、第1弾として、今回はパドックから本馬場を誘導する“誘導馬”をご紹介いたします。ヘビーファンならばもちろんご存知だと思いますが、ライトファンの中には『誘導馬ってなに?』とお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。
“誘導馬”とは・・・
パドックで『止ま~れ~』の掛け声の後に、出走馬の先頭と後方できれいな格好をした人たちが乗っているあの馬たちのことです。そうです、この馬たちです。
誘導馬の多くは、引退した芦毛の競走馬が務めますが、中には黒い馬や栗毛もいます。函館競馬場にいる誘導馬は今年デビュー予定の4頭を含めて現在10頭いて、普段は“乗馬センター”と呼ばれる厩舎で暮らしています。
この乗馬センターは競馬場の中にあるのですが、競馬開催日に競走馬が一時的に滞在する厩舎からは少し離れた場所にあり、函館競馬場では3コーナー寄りのこの辺りにあります。
彼ら誘導馬の仕事は、レース時に競走馬を先導するだけではなく他に多くの仕事をこなしていて、結構多忙な生活を送っているんですよ。その一つが、“乗馬スポーツ少年団”の乗馬訓練のお手伝いです。各競馬場やトレセンにはそれぞれ“乗馬スポーツ少年団”というのがあって、『乗馬を経験してみたい!』とか『将来、馬の仕事をやってみたい!』という希望を持った子供たちが日々乗馬訓練を行っています。
現在活躍中のジョッキーや調教師の中にはこの乗馬スポーツ少年団出身の人も多く、誘導馬たちは将来競馬場で活躍して日本の競馬を盛り上げてくれる人間を育てるという大事な仕事を担っています。そう考えると、彼らは競馬場にとって欠くことのできない、JRAを陰・日なたになって支える“縁の下の力持ち”みたいな存在なんですね。本当に感謝の気持ちでいっぱいで、あらためて我々職員が協力して大事にしていかなければと思います。
今回ご紹介した乗馬スポーツ少年団以外にも、函館競馬場では競馬開催を行っていない時期(主に4月)に“初心者乗馬教室”というのを行っています(今シーズンは終了してしまいました)。参加できるのは若干名になりますが、乗馬に興味がある方、誘導馬に触れてみたい方は是非ご参加ください。募集はJRAホームページで行っていますので、ご確認を。
過去の募集内容:http://www.jra.go.jp/news/201102/020901.html
次回は、今年函館競馬場の誘導馬としてデビューする予定の“あの馬”をご紹介させていただく予定です。乞うご期待。