馬のフン
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こんにちは
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9月に入り少し暑さが和らいだと感じる日も出てきました。
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夏のローカル開催も終わり、今週からいよいよ秋開催が始まります。
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当センターでもこの秋に復帰を目指している馬たちが何頭かいます。
なんとか順調にリハビリメニューをこなして無事復帰を果たして欲しいものです。
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さて、今回は馬のフンに関するお話です。
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馬は1日に約15~25kgのフンをすると言われています。
現在当センターでは乗馬も含めて約20頭の馬が在籍しているので、
20kg計算で1日に400kg、年間で140トン以上のフンが出ることになります。すごい量ですね。
ワラとともに大量に積まれた馬の糞
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さて、これら大量のフンはどのように処理されているのでしょうか?
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一部は当センター敷地内の採草地に漉(す)き込んでいますが、
大部分は敷料のワラとともに県外に搬出され、マッシュルーム栽培の苗床として利用されています。
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家庭菜園用に鶏や牛など多くの動物種の堆肥が市販されていますが、
馬の堆肥もキノコや果樹の栽培に非常にいいそうです。
もしかしたら近くのスーパーで買ったマッシュルームは当センターの馬たちのフンで作られたものかもしれません・・笑
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さて、競馬や馬にほとんど接点のない方が見学に来られた際、
「馬って歩きながらウンチするんですか!?」と驚かれていたことがあります。
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馬のいる環境に慣れると全く気にしたことがありませんでしたが、
なるほど、人や犬猫などのペットはしっかり体勢を決めてから止まってウンチをしますよね。
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馬も馬房の中では止まってフンをします。
ただ、外にいるときは、歩きながら、走りながら、時にはプールで泳ぎながらでもフンをすることがあります。
当センターでは温泉に浸かっている最中にする馬もいます。
水中のトレーニング中でも構わずウンチします
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正確な理由は答えられないのですが、
おそらく進化の過程で捕食者である肉食動物から逃げるために備わった能力(?)ではないかと考えられます。
フンをする度に止まって体勢を取っていたら、あっという間に襲われてしまいますよね。
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「肉食動物から逃げる!」と考えると、馬の特徴や行動はとても納得がいくものばかりです。
走るスピードと持久力、突発的な動きや物音に敏感なこと、視野が広く、耳が良く動くこと・・・etc
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こんな視点で馬や他の動物を観察してみるのも面白いかもしれません。
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今日も温泉でリハビリの疲れを癒します