【競馬学校】マイルCS外国馬ベクラックス~ジンクスを吹き飛ばせ!
マイルチャンピオンシップ出走のために来日した、米・ドライスデールきゅう舎のベクラックス(せん・5歳)。
『ベクラックス』とは「みなみじゅうじ座β星」の別名の意味だそうで、この星は「みなみじゅうじ座」にある2つの1等星のうちのひとつで、南十字星の左の一端を構成しています。
担当するエンリケ・ヒメネスきゅう務員(写真右)は、
「調教内容は予定どおり。ゲート試験もリラックスしてうけられたし、食欲も旺盛なので体調面は何の問題もありません。」
「今シーズンはあまり結果が伴っていないが、不運な面もあったので気にしていません。レースに向けて馬をベストに持っていくことだけを考えています。」
「白井での運動は月曜日まで同様のメニューをこなし、京都に移ってから速い調教をやることとなっています。」
と淡々と語ってくれました。
実は、ベクラックスにとってはありがたくないデータなのですが、マイルチャンピオンシップは1998年より外国馬(いわゆるカク外)の出走が可能となっており、実際にカク外が初めて参戦したのは2003年。しかしながら、過去の成績は、
03年 スペシャルカルドゥーンSpecial Kaldoun(フランス)9着(11人気)
トゥスール Tout Seul(イギリス) 16着(12人気)
04年 ラクティ Rakti(イギリス) 14着(3人気)
06年 コートマスターピース Court Masterpiece 7着(2人気)
と振るいません(ラクティの出遅れは記憶に新しいところですね)。
このあたりを調教助手のマルセリーノ・オレギンさん(写真左)に尋ねてみたところ、「そんなデータがあるのは初めて聞いた。まあ、そうだとしても気にしないし、この馬にそれだけの力があるならば、そんなジンクスは打ち破られることでしょう。」と一笑に付していました。今年は果たしてどうでしょうか?
ヒメネスさんとオレギンさんは、いずれもメキシコ出身。ヒメネスさんはゴルフがご趣味、オレギンさんは休日にサッカーをするのが楽しみ(ポジションはDF)とのこと。検疫が終了後は京都へ移動しますが、古都観光などはまだ眼中にないそうで、今は担当馬の好走だけを信じ、調整にあたっています。
到着時に撮影できませんでした、ジャパンカップ出走予定の僚馬アルティストロワイヤル(牡・6歳)の本日の調教時の写真もアップしておきます。