« 2009年1月 | メイン | 2009年3月 »

2009年2月

新人騎手(=25期卒業生)紹介 (5) 丸山 元気

丸山 元気(まるやま げんき)

1990(平成2)年10月3日生  美浦 根本康広厩舎所属

血液型 A Photo
群馬県 伊勢崎市出身
座右の銘:「元気一番」
目標:松岡正海騎手
趣味:野球

【本人より】

 父が高崎競馬の騎手だったこともあり、馬は身近な存在だったのですが、実は乗馬経験がありませんでした。それでも競馬学校受験の際には有利だと思い、願書の「経験あり」にマルを付けて出してしまいました。それが大きな間違いで、騎乗適性訓練の際に「鐙(あぶみ)を外して乗れ」と指示され泡食ってしまい、頭が真っ白な中で馬に乗っていました(…この部分記憶が曖昧)。

 そんな僕ですから、入学してからも乗馬がなかなか上手くならず、このままではまずいと思ったのですが、実技審査の走路で1位となり、先生に「このままいけば上手くなる」と激励され、やっていけるかなと思ったものでした。

 2年目、トレセンで根本調教師の下で競走馬に乗せてもらうことになりました。先生からは、「命をかけて馬に乗れ」と言われ、職業として馬に乗るんだという意識が芽生えました。免許試験の学科とか、かなり苦闘しましたが、騎手になるためと思い一所懸命頑張り、同期のサポートも得て、免許をもらうことができました。

 3年間学んだことを忘れず、何時も良い騎乗を心がけて結果の残せる騎手を目指します。特に父には苦労をかけているので、たくさん勝ち、有名になって恩返しをしたいです。

【教官より】
 25期のムードメーカーであり、なおかつリーダーシップを発揮してどんどん引っ張っていく姿には、頼もしさを感じることができました。
 
 優しくて厳しい根本調教師の下でビシビシと鍛えられ、昨年の秋にはそれまではひ弱かな?と思った印象を払拭し、とても力強い姿になって競馬学校に帰ってきました。
 
 騎乗した際に、背中のラインのブレがなく、馬とのコンタクトが非常に柔らかいことが彼のセールスポイントです。
 
 丸山元気、きっとどんな馬でも乗りこなしてくれる騎手になると期待しています。なかなかのイケメンなので、スター性もあるのではないでしょうか。

★丸山元気騎手をはじめ、新人騎手・騎手課程第25期卒業生への応援メールはschoolevent@jra.go.jpまで。メッセージは必ず本人に届きます。

★國分恭介騎手(栗東・五十嵐厩舎)が26日の調教中に落馬負傷し、今週の騎乗を自重することになりました。デビューがおそらく1週間遅れますが、開催日にすれば1日。焦らずに!

新人騎手(=25期卒業生)紹介 (4) 松山 弘平

松山 弘平(まつやま こうへい)

1990(平成2)年3月1日生  栗東 池添兼雄厩舎所属

血液型 B Photo
兵庫県 神戸市出身
座右の銘:「夢一心」
目標:池添謙一騎手
趣味:ボウリング

【本人より】

 阪神競馬場の乗馬センター出身で、今回デビューする5人の中では唯一の関西の出身です。よろしくお願いします。

 学校生活を振り返ると、最初はなかなかうまくならずに焦ったのですが、何とか進級試験で1位になった時に「勝負事は1番にならんとあかん」と感じ、競い合うことでうまくなっていくものなのだと思いました。栗東でのトレセン実習でも、國分恭介と常に比較されたことが刺激になっていました。

 学校に帰ってきてから卒業までの間の模擬レースでは、良い馬が当たったこともあり、4勝をあげることができ、初代のシリーズ優勝で、純白の競走鞍をいただきました。勝つことは本当にうれしいことなのですが、次の1勝(=プロ初勝利)が本当のスタートラインなので、とにかく早く勝ちたいです。

 皆さんのおかげで騎手になることができました。騎手として今まで教わってきたことを忘れずにやっていきたいです。プロになったら甘えは決して許されないので、さらに頑張って夢に向かって進んでいきます。応援してください。

【教官より】
 競馬学校の3年間では、結局「声変わり」をしなかったのかな?同期の中では一番可愛らしい声で、いつも明るく振舞ってくれていました。それでいて、肝心な時にはいつもしっかりと同期を引き締めていました。

 ちょっぴり勉強が苦手なところがあったようですが、一人夜遅くまで机に向かっている姿や、早起きして訓練前に勉強している姿には心打たれるものがありました。

 人一倍の努力家、松山弘平。きっとプロの騎手になってからも、旺盛な探究心でさらに己を磨き続けることでしょう。3月1日は珍しい小倉でのデビューとなるようですが、初勝利が自らの誕生日と門出を祝う「メモリアルV」となることを祈っています。 

★最終回は丸山元気騎手です(27日予定)
★松山弘平騎手をはじめ、新人騎手・騎手課程第25期卒業生への応援メールはschoolevent@jra.go.jpまで。メッセージは必ず本人に届きます。

新人騎手(=25期卒業生)紹介 (3) 國分 優作

國分 優作(こくぶん ゆうさく)

1990(平成2)年12月27日生  美浦 国枝 栄厩舎所属

*國分恭介(栗東 五十嵐厩舎)とは双子で優作は兄です。

血液型 OPhoto
茨城県 ひたちなか市出身
座右の銘:「向上心」
目標:内田博幸騎手
趣味:映画鑑賞

【本人より】
 まず、ここまで来れたことについて、お世話になったすべての皆さんに感謝しています。特に、厩舎実習では国枝調教師という素晴らしい師匠に巡り会うことができました。実習が終わり、競馬学校に戻ってからも走路馬を上手く扱うのは難しいと改めて実感しましたが、そんな僕を重賞レースの最終追い切りに乗せてもらうなどしていただき、本当に感謝しています。今後とも人との関係を築き、人脈を増やしていきたいです。

 騎手としては、座右の銘にしている「向上心」を絶やすことなく、頑張っていきたいのですが、この世界は結果がすべて。少々「ワル」と言われても(騎乗では真っすぐ走らせることだけ考えます)、とにかく前進していきたいです。

 恭介もガンバレよ!

【教官より】
 騎乗技術も勉強も優秀で、このクラスの「アイルランド大使特別賞」を受賞しましたが、我々は、未だに全ての力を出し切っていないとみています。既に高いレベルにあると思いますが、「こんなもんではないだろう」と話題になることもありました。
 プロになって覚醒したときの國分優作の能力は一体どれほどなのか?奇しくもご自身が双子でいらっしゃるという国枝調教師との二人三脚での快進撃が楽しみでなりません。

★次回は松山弘平騎手です(26日予定)
★國分優作騎手をはじめ、新人騎手・騎手課程第25期卒業生への応援メールはschoolevent@jra.go.jpまで。メッセージは必ず本人に届きます。

最近の競馬学校に関する報道等をご紹介します。

新人騎手のご紹介は本日はお休み。
 
 NHK総合テレビの「ドキュメント 挑戦~馬と駆ける勝負道」をご覧いただきましたでしょうか?
お見逃しになった方は3月1日(日)の午前10時50分~11時30分の「地域発!ぐるっと日本」の中で再放送されるそうですので、ぜひご覧ください。

 http://www.nhk.or.jp/challenge/program/20090224.html

 これに関連していると思いますが、今日は、競馬学校に関して取り上げられた記事やHPをご紹介します。

 まず、24日のサンケイスポーツ競馬欄では、競馬学校の行事をいつも取材してくださる片岡良典記者が、先日念願の(?)競馬学校1日体験入学に挑戦した模様が掲載されました。学校の一日がとてもわかりやすく構成されています。

 片岡記者の乗馬訓練の模様をはじめ、カラー写真が充実したWeb版はこちらからどうぞ。
 http://www.sanspo.com/keiba/news/090224/kba0902240502003-n2.htm 

 続いて、25期生の卒業直前に、騎手(ひいては社会人)に必要な「コミュニケーション」を題材に、フジテレビアナウンサーで「スーパー競馬」の司会をつとめられ、現在は「めざましどようび」でおなじみの福原直英さんを招いて特別講義を行いました。

 福原アナが、その時の模様を、フジテレビのホームページ内にアップしておられますので、ぜひご覧ください。
 http://wwwz.fujitv.co.jp/ana/index.html 
 ↑のページから、「アナルームニュース」→2009年2月24日号「福原アナの『馬、そしてそれ以外も』」で見られますよ。

 

新人騎手(=25期卒業生)紹介 (2) 國分 恭介

國分 恭介(こくぶん きょうすけ)

1990(平成2)年12月27日生  栗東 五十嵐忠男厩舎所属

*國分優作(美浦 国枝厩舎)とは双子で恭介は弟です。

血液型 OPhoto
茨城県 ひたちなか市出身
座右の銘:「感謝」
目標:和田竜二騎手
趣味:読書

【本人より】
 中学のときから毎日乗馬クラブに行ってがんばってきました。兄弟2人で「絶対騎手になるぞ」と励ましあってきたのですが、ようやくこの時が来たなというのが率直な感想です。

 競馬学校では、騎手になるためということはもちろんなのですが、仲間の大切さを学びました。日に日に同期ひとりひとりの良さが見えてきました。他の4人は東西に別れライバルになるけれど、ずっと仲の良い存在でいたいと思います。

 デビューしてからは、中央競馬を盛り上げられる騎手を目指していきたいです。ぜひ注目していただき、ご声援をお願いします。

 最後に「優作には絶対負けん!」


【教官より】
 現時点における騎手としての完成度は25期卒業生の中で一番ではないでしょうか。技術・学力・人間性のどれをとっても優秀で、中でも騎手として隠れた重要な要素であるコミュニケーション能力は特にすばらしいものがあります。彼が話をしているところを聞けば、きっと応援したくなる。そんな國分恭介です。競馬学校としても、本人たちのためには、東西分かれて騎手になった方が良いと思っていましたが、出身地から離れた栗東に行くと言ってくれた恭介を頼もしく思います。

★次回は國分優作騎手です(25日予定)
★國分恭介騎手をはじめ、新人騎手騎手課程第25期卒業生への応援メールはschoolevent@jra.go.jpまで。メッセージは必ず本人に届きます。

新人騎手(=25期卒業生)紹介 (1) 小野寺 祐太 

小野寺 祐太(おのでら ゆうた)

1990(平成2)年3月12日生  美浦 伊藤正徳厩舎所属

Photo_25血液型 O
宮城県 栗原市出身
座右の銘:「日進月歩」
目標:岩田康誠騎手
趣味:映画鑑賞

【本人より】
 思い返せば入学して最初の1年はあまり技術が伸びず、本当にトレセンの実習に行けるのかと思っていたので、当時はこの日が来ることを想像できませんでした。

 伊藤正徳厩舎で実習に入り、何時も的確な指導をしていただいたおかげで、昨年の春ぐらいから少し自信のようなものが芽生えました。それから1年経って騎手となる日を迎えました。大げさかもしれませんが、自分の人生に悔いを残さないよう全力で頑張るつもりです。

 常に技術を向上させ、馬の全能力を発揮できるようになりたいと思っています。三浦先輩に負けないぐらいに成績を残していければと思いますので、ご声援よろしくお願いします。

【教官より】
 トレセン実習で、見違えるように技術が進歩したのが印象的です。非常に綺麗な騎乗スタイルが彼の一番の特長で、
指示通りにきっちりと乗ってこられるテクニックも備えています。
 それでいて、おとなしい性格に似合わぬ大胆な騎乗ぶりも魅力となるだけの潜在能力を秘めているはずです。
 同期よりもちょっぴり大人の雰囲気を持った、そしていつも冷静さを失わない「ミスター平常心」の小野寺祐太をよろしくお願いします。

★今回から5回シリーズで、3月にデビューする新人騎手(=第25期卒業生)のプロフィールをご紹介していきます。(次回は國分恭介)
★小野寺祐太騎手への応援メールはschoolevent@jra.go.jpまで。

必見!J25期生を紹介したNHK「ドキュメント挑戦」 23日深夜OA

 タイトルは、「馬と駆ける勝負道」格好良いですね。

 23日(月)深夜24時50分~25時00分(24日(火)0時50分~1時00分)です。再放送もあるようです。

 NHK千葉放送局が、卒業目前の騎手課程第25期(卒業)生に密着したドキュメントです。1月21日の模擬レースから、2月10日の卒業式までの模様が見られますよ。

Photo
(写真:國分優作(左・兄)、恭介(右・弟))

 競馬学校の取材手記も載っている、NHKの番組ホームページはこちら。
 http://www.nhk.or.jp/challenge/program/20090224.html

第25期生 騎手免許試験合格に寄せて

第25期卒業生の皆さん、騎手免許試験合格おめでとうございます。

25期生は、平成18年の4月に8名が入学し、24期からの留年者1名を加えた9名でスタートしました。

その後、リタイヤする者もありましたが、5名の生徒が卒業し、本日騎手免許試験に合格しました。この5名の生徒達は、過去24年間で卒業したどの期よりも技術面においての平均点が高く、しかも、その技術力は殆ど差がないといったように、全員が非常に優秀な騎乗技術を有しております。

また、どの生徒達も〝明るく〟〝コミュニケーション力に優れ〟〝礼儀正しく〟どこに出しても恥ずかしくない者ばかりです。

競馬学校は自信を持って、彼ら5名を中央競馬の社会へ送り出しました。

これまで、彼らの指導にご尽力いただき、そして彼らを成長させていただいた師匠である調教師の皆さまを始め、厩舎の皆様、さらに3年間、温かく見守ってくださいました保護者の皆さま、そしてこのブログをご覧いただいている皆さまに、この場をお借りして御礼申し上げます。

青空の下で~騎手課程第25期生 卒業式

天気予報がはずれ、冬晴れの一日となった卒業式当日。お天道様も後押ししてくれたおかげで、無事に5名を送り出すことができました。

Dscf8060

式典前の模擬レースは、④松山弘平(グランプリペガサス号)が模擬レース4勝目をあげ、國分優作をシリーズ最終戦で逆転。純白のサドル(競走鞍)を手中にしました。

Dscf8058  Dsc_0132

Dsc_0116  Dsc_0246

卒業証書です。彼らにとってはそれはまだ夢の入口。小野寺祐太が第215号ということは、過去に214名が騎手課程を卒業しているわけですね。

Dscf8065

第3期生卒業生 武豊騎手(日本騎手クラブ副会長)の祝辞。

Dsc_0269

 22年ぶりの卒業式の場とのことでしたが、「22年前と気持ちが少しも変わっていないことに気がつきました。3月からは一緒にレースに乗ることになりますが、競馬・そして騎手の素晴らしさを一緒に伝えていきたいですね。競馬場で待ってます。」とエールを送っていただきました。

 アイルランド大使賞を受賞した國分優作(双子の兄)。アイルランド大使館のシェーン・カヒル2等書記官からクリスタルのカップが贈られました。

Dsc_0242

 最後にそれぞれが、感謝の気持ちと今後の意気込みを自分の言葉で伝えました。なかなか立派な答辞だったよ。(答辞の内容はこちらからどうぞ)

Img_9318

 お世話になった教官たちとの笑顔の別れ。でも3月になればまた競馬場で会えるさ。

Img_9340

 卒業式の後は記念植樹。今年はバラ科のジューンベリーの苗木です。初夏には赤い実がなるそうです。誰かがこの時期にブレイクするかも…?

Dsc_0178

 そして、祝賀パーティーの後、学校生活の思い出がいっぱい詰まった寮から引越を済ませ、5名はそれぞれ所属予定厩舎のある両トレセンに旅立って行きました。(写真は丸山元気)

Dscf8069_2

 騎手免許試験の合格発表は12日(木)。競馬学校のスタッフでさえ、合否は知らされておりません。翌朝のスポーツ新聞の紙面が、5人の名前で飾られていることを信じてます。最後になったけど、25期生のみんな、卒業おめでとう!!ターフで活躍することを学校スタッフみんなが願っているよ。

J25 卒業式前日

 明日、騎手課程第25期生卒業式当日の千葉の天気は「晴時々雨」。校内は肌寒い中、卒業式の準備に追われる一日でしたが、昨年も雨の中の卒業式だったので、記念植樹を行う12時半頃までは何としても「快晴」であってほしいものと、学校スタッフ一同願っています。

Dscf8050 Dscf8051   

 さて、卒業式に先立ち行う記念模擬レース(Graduation Cup 1700mダート・左)は、実践教育の集大成。昨年10月からの模擬レースシリーズ(Student-Jockey’s Series 2008-09・延べ10戦)の最終戦でもあります。

 シリーズ優勝した生徒には「純白のサドル」を贈ります。5人のライダーたちの闘志溢れる騎乗を楽しみにしたいと思います。

Dscf8052 Dscf8053   

 卒業式当日の模様もお伝えしますので、どうぞお楽しみに!!