BTC生徒実践研修(日高)
1月5日よりBTC※1生徒の騎乗研修が始まりました。BTCでは事業の一つとして、将来、生産地で技術的中核となるべき育成調教技術者の人材養成事業を行っています。日高育成牧場では、実際に競走馬となる若馬を経験させることを目的として、JRA育成馬や当場で生産した研究馬を用いて、秋にはブレーキング実習、年明けからは騎乗研修を実施し、バックアップしています。
彼らは訓練用馬と違い、軟らかく反応の早い若馬に戸惑い、最初はなかなか上手に騎乗することはできません。時には落馬もすることもありますが、日々経験を積むことで馬とともに成長し、卒業間近の4月上旬には当場で開催されるJRA育成馬の展示会で、訓練の成果を披露してくれるはずです。
覆馬場で速歩を行うBTC生徒:騎乗姿勢はまだ何となくぎこちない。
屋内800mトラックにて単走で駈歩を行うBTC生徒
JRA育成馬は現在、馴致による群分けから、牡牝による群分けに変り、牡馬は2400mの駈歩を牝馬は1600mの駈歩を実施しています。例年この時期はアクセス路が凍結して屋内坂路にいけないのですが、今年は雪がなく、週に2回ほど1000mに延長された屋内坂路でF20-18程度のスピード調教を行っています。また、馬の闘争心を養うために併走調教を行っています。
屋内坂路馬場に向かうJRA育成馬:右手に見えるのが屋内坂路馬場。1月だというのに全く雪がない。
併走でスピード調教を行う左はミスクラブアップルの05(牡・父シンボリクリスエス)、右はプライヴェイトアイの05(牡・父アラムシャー):徐々に力強い走りができるようになってきました。
BTC※1:財団法人軽種馬育成調教センターの略で、浦河町にある日高育成総合施設軽種馬育成調教場の運営・管理を行うほか、育成調教技術者の養成等の事業を行っています。