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本年もよろしくお願いします(宮崎)

皆様、新年あけましておめでとうございます。本年も「JRA育成馬日誌」をどうぞよろしくお願いいたします。さて、南国・宮崎もさすがにこの時期の朝夕は冷え込みますが、日中は「暖かい」と感じられる日も珍しくありません。宮崎は気候が温暖で、快晴日数が全国でもトップクラスです。放牧地は冬でも青々としており、馬たちは年間を通じて牧草を採食できます。育成馬の騎乗調教後には採草地で牧草を直接食べ(グラスピッキング)、馬房に帰ってからも十分な量の青草が給与されています。南九州地区は、特に冬季の競走馬育成に好適な土地であることは間違いないでしょう。

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1月でも気温が20℃近くまで上昇するような特に暖かい日はラグを着せずに放牧します。青草を無心に頬張る牝馬群。向かって左がニキトートの08(父:チーフベアハート)、右がオペラハナミの08(父:シルバーチャーム)。

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育成牧場内の採草地で豊富な青草を毎日収穫し、夜間の給餌に使用します。

JRA育成馬の調教は旧宮崎競馬場の1,600mダートトラックを利用して、天候に左右されることなく順調に進んでいます。1月現在、2,500m3,000m程度のキャンターを、最後の3ハロンを併走で5572秒程度のペースをベースに実施しています。

今回は当場で育成している2歳馬24頭の中から、注目の2頭をご紹介します。

ディアーブリーズの08(父:グラスワンダー)

牡・栗毛・476kg・サマーセール購買馬(購買価格:1,166万円)。

父グラスワンダーは、昨年のクラシック戦線でも安定した力をみせたJRA育成馬セイウンワンダーを輩出。母父はゴーンウエスト系のグランドスラムで、購買時より力強く闊達な動きをみせていました。本馬はなんといっても体が柔軟で、乗り味の良さがセールスポイント。調教でも反応が大変よく、走りに集中できるので、集団の先頭をしっかりとこなしています。

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ゲート通過は日課です(写真はディアーブリーズの08)。ほとんどの馬が昨年末までに、「ゲートの前扉を閉めた状態で入れて、後扉を閉じ、前扉から常歩で出る」ところまで馴致されています。

レガシーウインドの08(父:ファンタスティックライト)

牝・栗毛・413kg・サマーセール購買馬(購買価格:420万円)。

父は愛チャンピオンSを勝利し、世界各国で活躍したエミレーツワールドチャンピオン。母、祖母ともに3勝馬で、近親にはジャパンカップ勝ちのレガシーワールドもいます。母父サンデーサイレンスが出たやや薄手の馬体で、牝馬らしい品の良さがあります。前進気勢が強く、よく集中したスピード感溢れる走りに期待が高まります。

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500mトラックコースでのウォーミングアップ。中央がレガシーウインドの08