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今シーズンの育成馬が入厩しています!(宮崎)

 今年も例年よりも2週間早く2歳馬のデビュー戦がはじまりました。2013JRAブリーズアップセールでご購買いただいたJRA育成馬も、順調かつ続々とデビューし、その走りに一喜一憂する日々です。7月21日現在、宮崎育成牧場で育成した2歳馬はまだ勝ち上がっていませんが、今後の活躍に期待しています。

 去る7月7日(日)の福島競馬場で、昨年宮崎育成牧場を巣立ったフレックスハート号(牝馬、父:ハーツクライ、育成馬名:デヴォアの10、木村哲也厩舎)が未勝利戦を勝ち上がりました。好スタートから道中しっかり我慢して、最後はあっさり抜け出して完勝、という素晴らしい内容でした。オーナーならびに厩舎関係者の皆様、おめでとうございます。

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写真1:3歳未勝利戦を勝ちあがったフレックスハート号。今後末永い活躍を陰ながら応援しています。

 

さて、宮崎育成牧場には既に6頭の1歳馬が入厩し、来年のデビューに向けた準備を開始しています。最初に入厩したのは九州市場で購買したルックミーウエルの12(牝馬、父:オンファイア、購買価格:325.5万円)。小柄ながら均整の取れた馬体をもち、展示での動きの柔らかさが目を引きました。6月14日に入厩し、現在の馬体重は360Kg。青草が豊富にある放牧地で夜間放牧を長期間行うことで、馬体の成長を促しているところです。

今月4日には八戸市場で購買した5頭(牡3、牝2)が入厩しました。この中で、最も目を引くのは新種牡馬キンシャサノキセキを父に持つウィギングの12(牡、購買価格:693万円)です。八戸市場の比較展示では、品のある顔立ちと大物感のある立ち居振る舞いで多くの購買者から注目を集め最高価格馬となりました。八戸から宮崎までの48時間余の輸送でも微塵の疲れも見せず、到着後に行った環境に慣らすための放牧で他の牡馬2頭を圧倒して、既に群れのボスとして君臨しています。

 

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写真2:早朝、青々とした放牧地で夜間放牧を終える八戸市場購買の牡馬3頭。群れを率いるのはウィギング12(写真左)。ボスの座を虎視眈々と狙うのは、ニシノアリスの12(写真中央、牡、父:チーフベアハート、購買価格:693万円)とタイセイローザの12(写真右、牡、父:バゴ、購買価格:315万円)。

 

これら6頭の育成馬たちは、夜間放牧(夕方16時から放牧に出して翌朝8時に収牧する放牧形態)と1日20分程度のウォーキングマシン運動で基礎体力作りを行っています。これに並行して手入れや引き馬などの馴致(訓練)を行い、7月24日から本格的な騎乗馴致を開始しました。順調であれば、サマーセールで購買する馬たちが宮崎に来る頃には500m馬場での軽運動が行えているかもしれません。

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写真3:夜間放牧から戻り、手入れ中の牝馬。はじめは怖がった温水シャワーでの全身洗浄も、気持ちのよいものだとわかった今は大人しく受入れています。写真左が九州産馬ルックミーウエルの12。右がスプラッシュビートの12(牝、父:ショウナンカンプ、購買価格:262.5万円)。

 

宮崎育成牧場では、昨年までに引き続き『魅せる育成』をコンセプトに、開かれた育成業務を展開します。昨年10月にも開催した「一般市民向け育成馬見学会」をはじめ地元学生向けの講習会などを行うことで、1人でも多くの人に宮崎育成牧場の育成業務を知ってもらい、育成馬を応援してもらうことが目的です。今年の『魅せる育成』第1弾は、8月25日(日)に当場で開催する「馬に親しむ日」での育成馬展示です。これまで同様、地元九州の皆様へのお披露目は「九州産馬」ルックミーウエルの12を予定しています。当日は4,000名近い来場者が見込まれるため、慣れない環境でも落ち着いて展示できるように事前に念入りな場所慣らしを行いたいと考えています。

JRA宮崎育成牧場では、馬主・調教師はもちろん購買関係者の皆様にいつでも育成馬をご覧いただけるよう環境を整えております。お近くにお越しの際には育成牧場にご連絡いただき、元気に過ごす育成馬たちをご覧ください。育成牧場職員一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。