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育成馬ブログ 日高⑦

○ 日高育成牧場での乳酸値測定

 

日高育成牧場では、ブリーズアップセールに向けて

2歳育成馬たちの調教を進めています。

ブリーズアップセールまで1ヶ月を切り、

坂路でのスピード調教など強い負荷のかかる調教も増えてきました。

日高育成牧場ではそのような強い負荷をかける調教を実施した

直後に採血を行い、血中乳酸値を測定しています。

 

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(写真1)坂路調教後の採血風景

 

乳酸は、無酸素運動時に筋肉内でグルコースが代謝される過程で産生される

物質であり、運動時の重要なエネルギー源として利用されています。

良く聞かれることですが、いわゆる「筋肉の疲労物質」ではありません。

今回行った調教がその馬にとって強い運動負荷であったかを

判定するための、疲労の指標として活用されています。

 

乳酸値は走行速度・運動強度に比例して高くなっていきます。

また、一般的には血中乳酸濃度が「4mmol/L」以下の運動を有酸素運動、

「4mmol/L」以上の運動を無酸素運動と判断します。

調教後の乳酸値を測定することで、現在の調教強度で

どれほどの負荷をかけられているか客観的に評価することができます。

そのため翌日以降の調教内容を決める参考になります。

 

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(写真2)乳酸値の簡易測定器(ラクテート・プロ2)

 

乳酸値による評価は迅速・簡便に行うことが出来るため、

すぐに調教内容へのフィードバックを行うことができます。

これを活用していくことで、より効果的でオーバーワークにならない

調教を進めていきたいと考えています。