育成馬ブログ(宮崎①)
○1歳セリとJRA育成馬の入厩(宮崎)
●九州市場
本年度の1歳セリは6月26日(火)に開催された九州市場からスタート
しました。九州市場では20頭が上場され、11頭が落札されました
(売却率:55%)。
九州市場では本年から鹿児島大学獣医学部の協力により、レポジトリー
として16頭のレントゲン画像が公開され、来場した購買者からも好評でした。
九州市場において購買した本年度のJRA育成馬第1号となった
プラチナアリュールの17(牝 父:フリオーソ)
●八戸市場
7月3日(火)に開催された八戸市場は、上場馬36頭のうち28頭が落札
され、売却率は77.8%となりました。これは昨年(77.5%)の最高
記録を更に塗り替える結果となりました。
●セレクトセール
今や「日本一のセリ」にとどまらず、世界からも注目されるセリとなった
「JRHAセレクトセール:1歳セリ」が7月9日(月)に
「ノーザンホースパーク」で開催され、上場馬233頭のうち211頭が
売却されました(売却率は90.6%)。新聞等による既報のとおり、
売却総額および売却率ともに過去最高という結果となりました。
●セレクションセール
7月セリの締めは、7月17日(火)に北海道静内町で開催された
「HBAセレクションセール」でした。本年は193頭が上場され、
149頭が売却されました(売却率は77.2%)。活発な競り合いが
繰り広げられたセレクションセールでしたが、売却総額および売却率ともに
過去最高を記録した昨年を下回る結果となりました。
この要因としては、今年度は8月に選抜市場となる「サマープレミアム
セール」が新設され、事実上、選抜市場が拡大分散されたことが挙げられて
おり、「サマープレミアムセール」での巻き返しが期待されます。なお、JRAは
九州市場において牝馬1頭、八戸市場において4頭(牡1頭、牝3頭)、
セレクトセール(1歳)において3頭(牡1頭、牝2頭)、
そしてセレクションセールにおいて11頭(牡7頭、牝4頭)を
それぞれ購買しています。
●JRA育成馬の宮崎育成牧場への入厩
7月22日には宮崎育成牧場に八戸市場で購買した4頭およびセレクション
セールで購買した2頭の合計6頭のJRA育成馬が入厩いたしました。
北海道から宮崎に到着した
ネオヴェリーフィズの17(牡 父:ショウナンカンプ)
到着後は発熱馬も認めず、先に入厩していた九州産馬とともに全頭放牧する
ことができました。9月以降の「騎乗馴致」が始まるまでの間、成長を待ち
ながら、夜間放牧で管理したいと考えています。
到着後に放牧地を疾走する牝の育成馬の群れ