« 2007年1月 | メイン | 2007年3月 »

気分一新!

 G1開幕戦のフェブラリーS。皆様の予想はいかがだったでしょうか?幸先良いスタートを切ることが出来たでしょうか?当日の東京競馬場は、天気に恵まれなかったのが残念でしたね。常磐は雨の日がほとんどなかったので、当日東京に居た私は、久しぶりの大雨に少しびっくりしました。でも午後からは晴れ間がのぞいて良かったですよね。来月の高松宮記念は是非とも好天で開催されることを願うばかりです。

Photo_23

 さて、常磐のいつもの風景・・・温泉前の運動場です。写真ではわかりませんが、多くの人に見られて緊張しながら乗っているマツ君であります。実は2月はスタッフが交代の季節。旧スタッフと新スタッフが引継ぎを兼ねて運動風景を見守っているところなんです。今週はマツ君が調教のトップバッターだったので、みんなに見つめられることとなったのです。

 朝の打ち合わせでは、新スタッフときゅう務員がお互いに自己紹介。旧スタッフへはきゅう務員から感謝の気持ちをこめて贈り物が。寂しさ、緊張・・・気分を変えてまた1年が始まる・・・そんな1日でした。私自身も、気分を一新です。新しい人たちを迎えてどんな雰囲気になっていくのか・・・楽しみです!

Photo_24

こちらもいつもの調教風景。新スタッフに見つめられる中、無事終了です。

Photo_25

こちらはユウ君の調教終了後。

Photo_26

新スタッフの馬体チェックを受けているところ・・・きゅう務員へのアドバイス実施、そして肢をじっくり触って状態を確かめるなど・・・スタッフの「これからしっかりやろう」という気持ちが伝わってきました。2007の常磐のスタートは今日!・・・なのかもしれません。(ASHI)

きゅう舎関係者の皆様・・・スタッフ一新の常磐もよろしくお願いします!

女の子の気持ち

 最近はいろいろなブログがあって面白いですよね。私も気になるブログを見つけました。男性心理、女性心理を扱うもので、なかなか面白いことを書いてあるなあ、と感心しながら見ております。すっかりファンになって、毎日見ています。意外に心理学等に興味をお持ちの方は多いのでは・・・と思うのですがどんなものでしょう?そこで今回は女の子の気持ちと題して・・・常磐のアイドル、パフィーちゃんの入浴中にお邪魔してみました。

 担当のヤスくんは、偶然ですが常磐でも牝馬の担当になることが多く、今回のパフィーちゃんを含め、3頭しかいないうちの2頭を担当しています。

「今までは扱う上で失敗も多かったけど、だんだん慣れてきました。」

とのこと。

「パフィーはどう?」

「彼女はおとなしくて扱いやすいですよ。」

Photo_27

なるほど、カメラを向けてもあくびをしてるくらいですから・・・。

「難しいなあって思うことは?」

「やっぱり、怒る時ですね。たとえば、前掻き(餌がほしいとか、我慢が出来ないとかの意思表示をする時、前肢で地面を掻く動作のことです)をやめさせたい時。牡馬なら叩いたりしても大丈夫ですが、牝馬はすねて余計にひどくなるときがある。怒るタイミングが難しい。」

時々、来場のお客様にお話することがありますが、牝馬は群れの中で順位付けをはっきりつけるなどの牝馬だけの特徴があり、気性も難しいところがあります。トレセンでも牝馬はベテランに任せたほうがいい、なんて話も聞いたことがあります。

「特にリハビリメニューが1ランクアップする時に注意してます。体調を崩す牝馬もいますから。」

おっと、これは私が気をつけなければならないことですね!了解です!!

「すべてに当てはまるとは限りませんが、パフィーの前に担当してた牝馬は、にんじん作戦がベストでした。時には怒るよりにんじんです。機嫌をとったり、軽く怒ったり・・・そのバランスですよね。」

Photo_28

なんて、話しているうちに眠ってしまいそうなパフィー。今日も1日のメニューを無事終了しようとしています。競馬では牝馬限定のレースがあります。また牡馬の中に牝馬が1頭だけというレースもあります。他のレースと比べてどんな違いがあるか観察すると、楽しいかもしれませんね!!(ASHI)

きゅう舎関係者の皆様へ

「特別や重賞に出走する常磐卒業馬のニュースが聞こえてくるようになりました。私たちスタッフにも励みになります。卒業馬の健闘をお祈り申し上げます。そして今後とも常磐をよろしくお願いします!」

よ~く顔を見ると・・・

 あっという間に1月が終了。気象観測開始以来、初めて東京で雪が降らない年になる可能性が・・・というニュースが話題になるくらいの暖冬。常磐も風邪などで体調を崩す馬も出ていません。湯治場日誌でご紹介してますが、梅の花も咲き始めております。

 さてさて今回は・・・競走馬たちは馬房でどのようにしてくつろいでいるのか?そんなお話を・・・。(期待してもらうほどすごいことはかけませんのでご了承願います。)

Photo_29

 写真は普通に草を食べているところ・・・。私が来ても完全に無視。黙々と食べることに集中しております。

Photo_30

 こちらは、馬房の奥でじっとしているところ。くつろぎタイムの彼の定位置です。一番落ち着く場所なんでしょうね。(口に着けている籠は暴食して、おなかの調子が悪くならないようにするためのものです)

Photo_31

 こちらは馬房から顔をだして様子をうかがってるところ。「何しに来たの?」と言わんばかりの表情ですね。彼は常磐に来て間もないので、まだ落ち着いていないということもあるのですが・・・。ほとんどの馬はこのように馬房から顔を出していて、逆に顔を出していないと、どこか調子が悪いのかなあ、というサインにもなるので、馬房での様子を知ることは重要です。

Photo_32

 お尻を向けて愛想がないなあ。彼は私が来ると必ず知らん振り。ペットを飼っている方はピンと来ると思うのですが、馬は獣医さんが大嫌い。このようにお尻を向けて、「あっちへ行け!」という態度をとります。中にはきゅう務員さんに対してもそっぽを向く馬もいます。こんな時は、とりあえず獣医は陰に隠れて、きゅう務員さんに機嫌をとってもらったりします。と、いった感じで馬にもいろいろ個性があることが、馬房での様子を見ただけでもわかります。

 さて、馬の顔を見てて思い出したことが一つ・・・。

Photo_33

Photo_34

 写真は左右斜めから同じ馬を撮ったところです。どうでしょう?表情が少し違って見えませんか?左から撮った写真はたくましい感じがして、どことなく強そうな、あるいは怖そうな顔に・・・、右から撮った写真はおっとりとして、優しくて可愛く・・・、見えると思いませんか(人によって感じ方はいろいろだと思いますが・・・)?実は眼の白い部分が目立つかどうかの違いで、そのように感じるのです。これまで、たくさんの馬を見てきましたが、このように左右で顔が違って見える馬って結構多いんですよ。人間も自分の顔を鏡でよく見てみると、左右で微妙な違いを感じますよね。どんな動物もいろんな顔を持っている、個性を持っているってことなのでしょうね。競馬場に行く機会がある方は、パドックで顔をよく観察してみてください。皆さんの目にはどのように映るでしょうか・・・。(ASHI)