« 2007年2月 | メイン | 2007年4月 »

ポカポカ陽気で開花宣言

 いや~、今日は暖かいです。大温度計の表示を見たら25度!!いつも通りに長袖を着て外に出た私も、あまりのあたたかさに戸惑ってしまいました。馬場に出ているきゅう務員たちも皆半袖に衣替えです。冬毛だった馬たちも一気に毛が抜けてすっきりしたようにも見えました。

Photo_4

 そうなれば、先日つぼみだった桜も花を開いているのではないかと思い、足を運んでみましたよ・・・。

Photo_5

 咲いてました、咲いてました。まだ数えられるほどですが、まわりのつぼみも膨らみきっていますので、来週にもなれば3分咲き、5分咲きになりそうですよ。そこで・・・堂々と開花宣言です!

 写真は無理でしたが、昨年装蹄所に巣を作っていたツバメたちが帰ってきているようです。今年も仲良しのツバメの親子を観察できそうで、今から楽しみです。

 ところで、先日お客様から「馬とふれあえて楽しい思い出を作ることが出来ました」という、あたたかい便りをいただきました。ありがとうございます。所員の何気ない心遣いをありがたく思ってくれたのかもしれません。何かと寂しいニュースが多い世の中ですが、そんな時だからこそ、ちょっとした人と人とのふれあいの暖かさを大切にしたいですね。そういう私はというと、人と接することは実は得意ではないんです。でも、「おはようございます!馬を見ることはできましたか?」の一言二言なら自分にも言えるだろうなあ、と思います。「大人がしっかりしないと!」、なんて偉そうにいえる立場でもないんですが、自分に出来ることからやろう、と考えるきっかけをくれた便りでした。皆様の「おはようございます!」の元気な声を私は楽しみにしていますね!私も毎日皆様に声がかけられるように努力していきたいと思っています。と、いうわけで・・・

「メルくん、お客様には愛想よくお願いしますね。」

Photo_6

「それはいいけど、僕のおやつはまだかなあ?」

 温泉の順番が最後だったようで・・・、こんな気持ちのいいポカポカ陽気の日なのでお許しを!!(ASHI)

春かな~夢も膨らむ・・・

 昨日の夕方は雹が降りました!珍しいですよね。私はあまり見たことがなかったので、ビックリ!でも、今日はポカポカ暖かくて、調教中も気持ちいい感じでした。

 さて、散策しながら春の訪れを探してまわる企画・・・「春の足音」をこちらのブログでも・・・。

 4月も目の前に迫ってきました。いよいよ桜の季節。ついつい思い出話になってしまい申し訳ないのですが・・・私は入会して最初の配属先となったのが栗東。その時初めて見た本州の桜の景色を良く覚えています。そんな大げさな・・と思う方も多いかもしれませんが・・・。出身地北海道の桜と言えばエゾヤマザクラ。桜は5月はじめ・・・ゴールデンウイークの頃に咲くというイメージを持つ北海道人が多いと思うのですが、いかがなものでしょう?そんな人が本州の桜を始めて見るとびっくりすると思うんですよ。あまりにも鮮やかなので・・・(私だけだったりして・・・)。とにかく栗東のトレセンに向かう途中の坂道の両脇に咲く桜の綺麗なことに圧倒されました。

 私のイメージする春というと・・・雪解けも進み、ところどころ道も泥が跳ねやすく、霜柱を蹴飛ばしながら「これから暖かくなるんだ」という気分を感じながら蕗の薹を探したり・・・そんな感じです・・・。でも、雪のないここ常磐では、栗東と同じように桜が満開になって「春が来たね!」って感じるんですよね。

前置が長くなりました。早速、散策です。支所の入り口から歩いて、散り始めた梅の並木の反対側が桜並木となっています。どのくらいつぼみが膨らんだかを見にいきましたよ・・・

Photo_7

まだまだ、つぼみは硬くて青いようですね。先週見たときよりは膨らんでいるような気もしますが・・・。でも、中には色づいているのもあるのでは・・・と思った私は、日当たりの良さそうな木を選んで探してみました。

Photo_8

ありました、ありました!少しピンク色がかっているつぼみを発見。

Photo_9

注意してみると、いろいろなところにありました!

「木の芽がふくらみ・・・草の芽が匂いだす・・・待ちに待ったこの日・・・」なんていう卒業式の台詞を思い出します。新しい環境でスタートラインに着く人たちも多い季節です。夢を持って何かにチャレンジする人もいる。夢を膨らむ春・・・ですね。夢は元気の源・・・あなたはどんな夢、持っていますか!

Photo_10

さて、帰り道・・・こちらはレインです。珍しいことに近寄ってきましたよ!今日は随分愛想がいいじゃない・・・って、後ろを振り返ると・・・な~んだ、いつも世話をしてくれる担当者が来たものだから、おやつがもらえるもんだと思ったんだね。残念でした。まだだってさ。レインも暖かくなって元気いっぱいのようでした。(ASHI)

きゅう舎関係者の皆様「暖かくなり、入きゅう馬も増えてきたようです。愛馬にはリハビリで悩むことなく元気に過ごしてもらいたいですよね。万が一、何か相談したいことありましたらご遠慮なく!」

 

いい湯かな?~ジロジロ見ないで!

 天気はいいものの、風が冷たく雲の流れも速い常磐の空。風鼻で雪も舞っています。馬場で乗るきゅう務員たちも「顔が痛い!」と叫ぶものありで・・・。こんな日は、私の故郷北海道も寒いんだろうなあ・・・なんて思うのですが・・・。

 さて、今日のいい湯かな?はケンちゃんです。早速、静かに近づいてみたのですが・・・

Photo_11

あれあれ、不安げな表情だこと!!ジロッと睨まれてしまいました・・・。

「神経質な方かい?」

と担当のオーバ君に聞いたところ、

「そうですね、少し敏感なところがあるかもしれません。」

確かに、毎日馬の見回りをしているときに思っていましたが、ケンちゃんは少し警戒心が強く、愛想がなかったような・・・。

「温泉に入ってるときくらいそうっとしといてくれないかな」

なんて、言われてるみたい・・・。

Photo_12

こんなふうに、馬の顔を撫でながらコミュニケーションをとる優しいオーバ君。普段見慣れていない私が近くに居るもんだから、「大丈夫だよ」と声をかけているんです。そういうことであれば、私も少し離れて見守るしかありません。

 ところで、温泉大好き度の判定をしなければならないのですが・・・どうしよう?このままでは判定が△か・・・?困ったなあ・・・。もう一度、望遠でそっと覗いてみようかな・・・

Photo_13

おっと!目も少しトロ~ンとしてきて、結構気持ち良さそうな顔をしてるではありませんか!実はケンちゃんも温泉にリラックスして入ってることがわかりました!これなら判定は△ではなく、○!!で大丈夫ですね。むやみに近づきすぎた私が悪かったです(反省)。

Photo_14

ケンちゃんのリハビリは、まだまだ始まったばかり。少しずつ慣れてくれることでしょう。さてさて、明日もいい湯かな?(ASHI)

いい湯かな~わんぱくなボクも眠い・・・

 3月になりました。早いものですね。年を重ねる度に月日の流れは早くなるな・・・と感じるこのごろです。いつも天気のいい常磐も、今日はどんより曇り空。でも馬たちは過ごしやすいのか皆元気いっぱいです!

 さて、今回は「いい湯かな?」です。登場するのは、サンバくん。

Photo_15

お湯に口をつけて遊んでいますねえ~。

「普段も大人しいのかな?」と、担当のセイジくんに聞いてみると・・・

「いや、けっこうわんぱくですよ。さっきも車を見て跳ねてましたから・・・」

ふ~ん、そんな風には見えないけどね。でも、彼は休養期間を十分に取ってリハビリを開始したので、外に出るのがうれしいのかも知れませんね。

Photo_16

セイジくんが首や肩の方にお湯が当たるように調整してもサンバくんは知らん顔。リラックスして遊んでいます。観察も十分ということで、カメラは構えたままセイジくんと雑談していたのですが・・・その間サンバくんはというと・・・

Photo_17

あららら・・・眠ってしまいました。わんぱくでも温泉の気持ちよさには勝てないようです。というわけで、温泉大好き度の判定は・・・◎!!

Photo_18

リハビリもこれからが本番です。一緒にしっかりやっていこうね!!(ASHI)

きゅう舎関係者の皆様へ「先日、ある調教師さんから、電話で『無事出走できた』という報告を受け、たいへん感激しました!!これからもしっかりやっていきますので、皆様よろしくお願いいたします。」

新品の靴に履き替えよう

 空は快晴。風は少し冷たいですが、気持ちのいい気候の常磐です。今日も常磐のアイドル?パフィーちゃんのところに遊びにいこうと思いましたが、馬房にはいない様子。

 「装蹄所にいますよ」

 そうでした。今日は蹄鉄の打ち替えの日でした。

 「蹄鉄?打ち替え?」

と、わからない方もいらっしゃいますよね。中指1本(総研HPの日誌をご覧ください!)で走る競走馬はツメの管理がとっても大切。そのツメを守るため、そして調教や競馬で走るために蹄鉄というものを装着しますが、人のツメと一緒で、馬のツメも少しずつ伸びてくるんです。ツメを伸びたままにしておくと、蹄鉄を装着するために打ちつけている釘が緩みます。そして形が変化してバランスが失われたり、割れて痛みが生じたり、またツメ以外の部分をケガしてしまう恐れもあるんです。そこで、ツメの伸びにあわせて一定の間隔でツメを削り、新しい蹄鉄を装着することが必要となるのです。

 さて、下の写真は前肢と後肢に蹄鉄を打ちつけてるところです。装蹄師さんの姿勢に注目してください。前肢と後肢で違うところがあるのですが・・・

Photo_19

こちらが前肢に蹄鉄を打ちつけてるところ。(右前です)

Photo_20

こちらが後肢に蹄鉄を打ちつけてるところ。(左後です)さて、答えは・・・

わかりますか?馬の肢をどうしているでしょう?前肢は肢を股に挟んで蹄鉄を打っています。それに対して、後肢は肢を腿に乗せて打っています。競馬場やウインズのイベントで実演を見た方もいらっしゃると思いますが・・・写真が見づらくてわかりにくかったかもしれませんね。馬の性格によっては、肢を振り回したり、直ぐおろしたりして言うことを聞かなかったりするので、ご機嫌をとりながら集中して作業しなければなりません。

>Photo_21

蹄鉄は、馬のツメの形に合わせて、鉄床と呼ばれる鉄の台の上で、蹄鉄の形状を修正します。装蹄師さんの腕の見せ所ですね!

もう一つ前後の違いをクイズにしてみましょうか・・・下の写真、微妙に形が違いますよね。さて、どっちが前肢の蹄鉄でしょう?

Photo_22

答えは右です。前肢の蹄鉄の方が丸みを帯びているんですね!

と言ってるうちにそろそろ作業も終わりに近づいてきたようです。パフィーは大人しくて、装蹄師さんにとっても協力的。きゅう務員さんににんじんをもらいながら、ご機嫌の様子でした。装蹄のお話もこれから入れていきますね。お楽しみに!(ASHI)