最終馬運車を見送って

3月31日以降の函館の最高気温は

11℃→11℃→14℃→15℃

Img_1575

 

 

4月4日から

7℃→7℃→7℃

Img_1748

 

 

4月7日から

11℃→12℃→13℃で本日は10℃

Img_1788

 

セーターで外を歩ける日(函館では暖かい)もあれば、

吹雪いて冬に逆戻りだと大騒ぎする日もありますが、

こうしてみると

 

四温→三寒→四温

確実に暖かくなっているようです。

 

 

 

 

さて、

 

 

 

本日、最後に残っていた温泉療養馬が放牧に出ました。

 

 

普通は明け3歳といえば、まだまだ子供っぽいところもあるのですが、

餌を食べている時に近寄ると(餌を取られると思って)怒ること以外は

基本的にはのんびりでほとんどのことでは動じない子でした。

 

なので、温泉ではこの通り。

Img_1896

 

思い起こせば、本年の温泉療養馬は個性派ぞろいでした。

最初は頑なに浴槽に入るのを拒ん(でいたのに慣れてきたら温泉から出るのを拒ん)だり、

注射のときだけ噛み付きにきたり、物音にびっくりすると突進したり、

汗コキをかけるとロデオ状態になったり・・・。

 

しかし、皆に共通していたのは温泉療養が大好きなこと。

 

Img_2027

(寝そうなのか、寝ているのか・・・)

 

皆、吹雪の日も、寒風吹きすさぶ-10℃の日も、

温泉の気持ちいいこの瞬間を楽しみに?頑張りぬき、

リハビリメニューを達成して函館競馬場から旅立っていきました。

 

 

私達函館のスタッフが願うのは、これらの馬達が無事にターフに戻ってきてくれること。

 

 

夏の競馬に向けて、函館に戻ってきてくれたら・・・。

 

 

 

喜びのブログを更新します。

 

 

 

 

これからは、気持ちを切り替えて。

夏に向けた準備を開始します!。

 

 

夏季のレースに向けた競走馬の温泉療養模様も今年もお伝えしたいと思いますが、

6月以降になりますので、函館からの温泉療養の頼りは暫くお休みです。

 

 

 

それ以外の函館の情報はアップしていくと思いますので、

一部のコアなファンの方は楽しみにしていてください。

でも・・・

 

Img_1570_2

函館山には残雪がちらほら

 

 

でもやっぱり・・・

場内では5月から始まる馬の滞在にむけて着実に準備が。

Img_1525_2

 

 

冬の冷たい潮風から、芝馬場外周の植木を守る防風ネットが

Img_1575_6

外されました。

 

 

 

 


 

 

 

芝馬場では、

バーティカルカッターで、冬の間芝の間に積もったゴミを表層に出した上で、

スウィーパーでゴミを吸い取る作業が行われています。

 

Img_1533_2(こちらはスウィーパー)


 

 

Img_1564_3


画面真ん中は、雪解け後そのままの芝。

画面右の茶色い帯は、バーティカルカッターでゴミを浮かせたところ。

さらにその右のラチに近いあたりは、ゴミをスウィーパーで吸い取った後。

 

 

 

茶色い帯はすべてゴミなので、

スウィープされた後の芝は、重しが取れて伸び伸び成長できるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

本日は最高気温6℃。

1頭残った温泉療養馬君は、

 

 

Img_1582

今日もリラックスして、温泉をジャブジャブ。

 

 

ジャブジャブに飽きたらうっとり。

 

Img_1687

もうすぐ、彼も放牧です。

競走馬診療所もローカル競馬に向けた準備が始まります。

とお伝えしましたが・・・

昨日、ジャンパーいらず、雪解け間近と春を連想させるようなことを書きましたが、

一日にして気温は最高で7℃まで低下。お昼には、ミゾレも混じる冷雨の函館です。

 

 

 

 

 

しかし。

 

 

 

 

 

彼には、天気など関係ありません。

Img_1478
大好きな温泉につかりながら、

大好きな温泉をガブガブ飲んで、

春を待ちます。

雪解け間近

今日は、今年に入って初めてダウン・ジャンパーを着なくても外に出られます。

本日の気温は14度と暖かい函館から便りです。

 

 

 

競馬場内は、まだ日陰には雪が残っています。

早く雪を溶かそうと、パドックでは。

 

140327

雪国の競馬場ならではの風景です。

 

 

11月から始まった今シーズンの函館・冬季馬の温泉療養。

6頭の競走馬をお預かりしていましたが、

今週1頭が放牧に出て、ついに残り1頭となりました。

 

140327_2

 

 

 

今週放牧に出た3歳の女の子↑。

最初は、温泉に入りたくないとダダをこね。

浴槽の入り口で、馬の銅像のようにかたまり、動かず。

 

 

無理に入れてはご機嫌を損ねるということで、

大人5人で、なだめなだめて練習し、

馬の温泉に慣れるまでに1週間かかりました。

 

Photo

 

 

それが、一旦慣れると・・・、

 

入浴時間が終わって、さぁ出よう!と促しても、

浴槽の内で馬の銅像のようにかたまり動かず。

 

 

 

こうと決めたことは、譲らない。

こうしなさい!と言われるのは嫌い。

 

 

 

 

 

 

でも人は大好き。

 

 

にくめない仔でした。

 

 

最後の1ヶ月は、調馬策(人が乗らない調教)をかけたのですが、

結構いい走りをします。

ひそかに期待をしています。

フラワーハートさん。

 

 

 

蕗の薹はまだ早いですが。

雪解け~間近の~、北の競馬場からでした。

140329

取材を取材?

最低気温が氷点下10℃を下回ったかと思ったら、

この2日間は最高気温が5℃を上回る暖かさ。函館競馬場から、ブログの更新です。

夏に、馬の温泉所の見学に参加された方から、ブログ読んでますよのお便りが。

凍えて更新できなかった・・・わけではありません。今年に入って、さぼっていてすみません。

  

 

ここ2日間暖かい日が続いているとはいえ、場内は一面の雪景色。

Image_3 

 

 

温泉療養中も、外気が冷たいため、窓を少し開けると、

Img_1220 

温泉所内には湯気がたちこめ、すぐ近くの馬の顔も霞んでしまうようです。

 

 

温泉入浴中は、上の写真の馬のようにじーーっと入浴を楽しむ馬や、

 

 

 

Img_1259

ずーーっと温泉を飲み続けている馬がいます。

  

前にもこのブログに書いたかもしれませんが、

函館の馬温泉所の源泉である湯の川温泉は胃腸にもよいとされているので、馬にもお勧めしたいのですが、

飲む飲まないは馬によって分かれます。↑の写真の馬は、温泉療養中ほとんど顔を上げないほど飲泉好きです。

 

 

 

さて、今年は午年ということで函館競馬場にも多くの新聞社やテレビ局から

馬の温泉風景の取材依頼がありました。その数は年末年始だけで、7社。

この人気は、12年に一度しか来ないはず・・・と浮かれてはいないのですが、

取材に来られた方達が、馬+温泉=なんだかよいイメージだと思ってくれていたとしたら、

馬の温泉療養に従事する者としては嬉しい限りです。

 

 

先日、取材に来られた新聞社のカメラマンさんの仕事風景をパチリ?。

Img_1266
馬の方は、もう慣れたものでやはり、ずーーっと温泉を飲んでいました。

 

 

最後に函館の寒さが伝わるようないい写真はないかなぁと思案したところ。


 

 

 

ありました!。

 

 

 

 

が、

 

 

 

 

お食事中の方にはお勧めしません。

 

 

 

ご注意ください。

 

 

Photo 
現場では、もうもうと湯気が上がっていたのですが伝わりますかねぇ。

 

 

 

気持ちいい気持

11月上旬に初めての温泉療養馬が到着したことをお伝えしましたが、

約1ヶ半月が経過し、療養馬は5頭の仲間を加えて6頭になりました。

 

 

 

11月にご紹介した秋の馬道は、

Photo


 

この12月になって雪の馬道に、

Photo_2

 

 

 

 

芝の張替えを完了したスタンド前芝コースは、

Photo_3


 

この1ヶ月で雪のコースになってしまいました。

Photo_4


 

 

こうなってしまう前に芝を張り替える必要があることは、

https://blog.jra.jp/onsen/2013/11/post-ef41.html

こうなってしまうと十分過ぎるほど分かりすね。

 

 

この景色をご覧になると函館はもう根雪なんだなぁ~と思われるかもしれませんが、

今年の函館は暖かく、積もった雪が全部溶けたかと思ったら、また降ったりを繰り返しています。

 

 

 

 

 

 

 

12月はいろいろと温泉療養馬の取材がありました。


  

バックヤードツアーで温泉を見学されるファンの皆さんや、

温泉療養馬を取材にいらっしゃった新聞社やテレビ局の方に、

 

 

「馬は何度のお湯だと気持ちいいの?」

 

「なんで馬の温泉は肢湯なの?」

 

「温泉の深さは肢先だけでも、おなかまでどっぷりでもなくなぜ肘の深さまでなの?」

などと聞かれることがあります。


 

 

常磐の馬の温泉だよりの

https://blog.jra.jp/onsen/2013/12/04/?ref=calendar

コチラには、38~40度の時に心拍数↓副交感神経↑でリラックス

 

 

https://blog.jra.jp/onsen/2013/11/30/?ref=calendar

コチラには、腕節(ヒザ)でもなく、おなかまででもなく肘の深さが最もリラックスしている


 

ということが、数値として示されています。

 

 

 

熱いお湯に肩まで浸かった方が気持ちいいのに・・・と皆さん思うかもしれませんが、

馬には馬の気持ちいいがあるということですね。

 

 

といっても、ウマでもヒトでも気持ちいい気持ちには違いがなさそうですが・・・。

Photo


 

 

 

☆☆☆☆☆お知らせ☆☆☆☆☆

12月25日のNHKあさイチの"JAPA"なび函館と大沼

で函館の馬温泉所が紹介されるかもしれません。

(取材は終わっていますが、放映されるかは未定とのこと)

http://www1.nhk.or.jp/asaichi/2013/12/25/01.html

お時間のある方はご覧ください。

温泉療養馬到着!

Photo
ナナカマドもすっかり色づき、函館場内の景色は秋から冬へ。

  

 

 

6

6月は目にやさしい青葉でしたが、5ヶ月を経て、

Photo_2

 

 

馬道も木々の位置も施設も変わらないのに、

色によって景色はこうも変わるものなんですねぇ。

 

 

 

昨日函館競馬場に秋冬シーズン初の温泉療養馬が到着しました。

腕節の関節鏡の手術を実施して、術後経過観察を無事に終えての移動です。

20時間を越える長旅でしたが、到着後すぐに乾草をモリモリ食べて元気いっぱいでした。

 

Photo_6
まだ、ここはどこなの?と若干緊張しているみたいですが、

馬房に顔を出すと必ず近寄ってきてくれるいい子です。

手術直後ですので、しばらく様子をみて温泉療養を開始したいと思います。

  

 

 

9月に芝コースの張替え準備(芝を剥がしたコース)をご覧に入れましたが、

10月に張替え作業が行われました。

10

剥がされた芝コースに、予め四角に切り取られた芝のブロックを正確にはめ込んでいきます。

 

 

これは馬場の方達の手作業によるよるものなのですが、

はめ込んでいる前線はすべてこの形。

Photo_4
  

 

匠の技。

 

 

 

こうして、本年の長い函館開催を耐え忍んだ芝コースは、若い芝にバトンタッチされ、

このように生まれ変わりました。

Photo_5

若い芝達が根を伸ばし、芝コースの芝として活躍するためには、

前の年には張替えを終えておかないといけない。。。

また一つ勉強になりました。

 

 

皆さん、常磐の「その話は次回・・・」 の続きが気になりません?。

 

 

 

 

ファインモーションさんご一泊

しばらく更新がないと宣言した函館から。

今週末、阪神競馬場で行われるローズステークスにゲストとして招かれた

ファインモーションさんが、函館に一泊されました。

昨日お出迎えした際の写真がこれ。

 

130911_2

私、現役時代にお会いしたことがあるのですが、だいぶんふくよかになったなぁと感じました。

函館競馬場の馬房では、ゆったりと乾草を食べていることが多く、

終始、リラックスムードでした。

2_2
穏やかな表情をしていますね。

 

 

現在は、やさしげなファインモーションさんですが、現役時代はエリザベス女王杯まで破竹の6連勝。

心動かされたファンの方も多くいたことと思います。

彼女のファンだった皆さん、今週末は、阪神競馬場に足を運んではいかがでしょうか?。

http://jra.jp/news/201308/083102.html

 

 

函館競馬場内は、すでに一抹の寂しさが消え、来年の準備に取り掛かっています。

Img_0750

芝馬場のど真ん中で撮った写真ですが、左半分は芝が無くなっています!。

いたんでしまった芝は剥がし、新しい芝に張り替えを行うところなんだそうです。

よりよい馬場を提供するためには、こんなに大掛かりな準備が必要なんですね。

また、一つ勉強になりました。

 

 

 

 

 

 

 

秋?

皆さんは、季節の変わり目を感じますか。

雨に降られたアスファルトの匂い、寝苦しい夜、

山々の冠雪それとも花粉による鼻のムズムズ・・・でしょうか。

函館は、早朝の気温が10℃前半になり、空はすっかり秋の様相なのですが、

私の中では何か決め手を欠いていました。

 

が、

 

本日の朝、秋だなぁ~と感じました。

なぜだかは分かりません。

空、気温、匂い・・・季節の移ろいを感じさせるものが相互に作用したのでしょうか。

皆さんには、この様な瞬間がありませんか。

 

 

函館競馬場に滞在する馬達には、本日が競馬場からの退厩期限です。

トレセンに帰る馬達(人達)が、すーっと(本当に名残惜しげに)馬運車に乗り込みます。

 

Photo

 

 

 

こうして人馬の乗込みが完了し、本日の16時トレセンへの最終馬運車が函館競馬場を出発しました。

Photo_2

 

送り出した後の一抹の寂しさ。

このような場面は、送られる側がいいですよね。

 

 

 

 

夏のローカル競馬出走を目指す馬の滞在は、来年までお預けです。

函館競馬場・競走馬診療所では、馬温泉所を活用し、

故障した馬達のリハビリを来年春まで実施して行きます。

湯治を行う馬達は10月中旬以降に預かることになると思います。

そのころまで、いったんブログもお休みですが楽しみにしていてください。

 

 

 

 

 

4開催を耐えた芝馬場もしばしのお休みです。

芝は大喜びでしょうが、この風景にも一抹の・・・。

Img_0630

 

 

 

 

秋を感じさせたのは、一抹の・・・でしょうか。 

 

夏の最後の温泉療養

先週までは、朝1番に馬場に入ろうと、

Photo_2

調教開始前は多くの馬が入場口につめかけていましたが、

 

 

3日・火曜日より函館競馬場からトレセンや牧場に向けての馬の大移動が始まり、

調教を控える馬も多くいたため、本日5日・木曜日の朝1番の馬場入りはこの2頭でした。

 

Photo_3

 

 

馬の移動に合わせて馬運車も函館競馬場に向けて移動してきます。

Photo_4

 

ここに停車しているのは、栗東トレセンに馬を運ぶための馬運車です。

美浦トレセンへ馬を運ぶための車を足すと・・・。

しかし、これだけずらりと並ぶと壮観な景色ですね。

 

 

 

 

温泉療養も本日が最終日でした。

本日最後の温泉療養を実施したのは、こちらです。 

Photo_5

背中や腰の筋肉がハリやすいとのことで温泉に通ってくれた馬です。

温泉に入ってから1〜2週でハリは随分とれたと厩務員さんは喜んでくれ、

以降、毎週の2回以上通い続けてくれました。

 

今年は、本日の療養をを加えて延べ533頭が馬温泉所を利用してくれました。

利用してくれた馬達がまた函館開催に戻ってきてくれることを期待して、

 

Photo_6

 

来年もお待ちしています!。

 

 

 

 

 

熱戦が繰り広げられた馬場も暫くお休みです。

Photo_7

 

明日は、いよいよ最終退厩日です。