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2007年10月

【競馬学校】白井市民ふるさとまつり ~ 匠の技に酔いしれて…

  競馬学校は、去る10月27・28の両日に行われた、地元の「白井市民ふるさとまつり」に協賛、「JRA競馬学校コーナー」を設けさせていただき、各種馬事イベントを展開しました。27日は、台風typhoonの影響をまともに受けポニーの試乗会を中止するなど、ご迷惑もおかけいたしましたが、大勢の方にご来場いただきましたことに心より御礼申し上げます。

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  今回騎手課程の生徒たちは、授業(社会奉仕)の一環として参加。24期生は「ジョッキーなりきり講座」と題して、普段授業や自主トレーニングで使用している「木馬horse」を持参し、子供たちに競走騎乗のフォームである「モンキー乗り」を指導しました。

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普段と違い教える側に回った生徒たちは、「楽しかったですが、教えてもらう立場よりも、教えることの方が難しいかもしれません」、「地元の子供たちがこれをきっかけに騎手を目指してくれたらいいのに」と感想を述べてくれました。

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また、26期生は、イベント会場内の清掃にもボランティア参加しました。

 ご存知のとおり、普段は生徒には厳しい食事制限restaurantngを課していますが、立ち並ぶ模擬店や露店を前に「おあずけ」というのはあまりにも切ない??ので、教官の「600グラムを厳守(600グラムまでなら摂取可)!」の号令に従い、少しですが自由時間を設けて、飲食noodleを認めokることになりました(翌日の検量は全員無事にパスしましたので、ホッとひと息)。

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生徒たちが一所懸命やっている姿を見せられれば、職員も負けてはいられません。

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造鉄(馬の蹄鉄づくり)実演会場では、10月22~23日に宇都宮市で行われた「第60回全国装蹄競技会」(全国各地から選出された装蹄師がその技術や知識を競う競技会)で見事優勝し、「日本一の装蹄師crown」の称号を得た、競馬学校診療所所属の能登拓巳(のとたくみ)職員が、一本の鉄の棒から蹄鉄を造り出す、まさに「匠の技」を披露。集まった皆さんからさかんな拍手を浴びていました。

競馬学校には、常時約160頭の教育用馬が在籍していますが、これらの馬のツメのケアには、6名の装蹄師がスタッフとしてあたっており、能登職員の他にもチャンピオンの座に輝いたことのある職員が3名います。非常に高いレベルの装蹄技術が、生徒たちの訓練を影で支えているのです。

【競馬学校】騎手課程27期生 合格者発表

 来年4月に入学予定の「競馬学校騎手課程 27期生」の選考が終わり、本日合格発表を行いました。(写真は9月27日~30日に実施した2次試験のひとコマです)

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合格者は、

片山 文裕 (かたやま ゆきひろ) (15歳)  高知県出身

嶋田 純次 (しまだ じゅんじ) (14歳) 埼玉県出身

杉原 誠人 (すぎはら まこと) (14歳)  埼玉県出身

高嶋 活士 (たかしま かつじ)(14歳) 千葉県出身

竹山 直希 (たけやま なおき)(15歳) 兵庫県出身

川 駿輝 (たにかわ としき)14歳) 青森県出身

菱田 裕二 (ひしだ ゆうじ) (15歳) 京都府出身

藤懸 貴志 (ふじかけ たかし)(14歳) 長野県出身

  一馬 (もり  かずま) (14歳) 神奈川県出身

横山 和生 (よこやま かずお) (14歳) 茨城県出身

以上の10名です。(五十音順、いずれも男子。年齢は10月26日(金)現在)

 ちなみに、今年の応募状況は、

  応募者数 148名  一次受験者数 139名  一次試験合格者 27名

で、応募者(受験者)数は昨年を少しばかり上回り、学校一同ホッとしておりました。

 また、先日このブログ上で募集いたしました、「未来のお宝?プレゼント」に多数のご応募をいただき誠にありがとうございました。当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。また、ゲリラ的にプレゼント等を行うかも知れませんので、要チェックですよ!

【競馬学校】騎手課程24期生 第1回模擬レースリポート

11日、これ以上ない秋晴れの下、騎手課程24期生は第1回模擬レースを行いました。競馬学校にお越しいただき、レースをご覧いただいた皆さんありがとうございました(遠方からの方も多数おられ大変恐縮いたしました)。

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さて現役ジョッキー5名を迎えて実施したレースは、なんといずれも生徒のワン・ツー・スリーと上位独占!彼らにとっては初めての実戦形式でしたが、幸先の良いスタートとなりました。

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《第1レース》  距離 1,000mダート 馬場:良  発走時間13:30

1着 ① 大江原 圭(24期生) マーズエクスプレス  1分02秒4

2着 ③ 伊藤 工真(24期生) オーセシボン       3/4馬身

3着 ⑤ 三浦 皇成(24期生) メジロカペラ                       1馬身

4着 ⑥ 武士沢友治(騎手)  アポロターボ         2 1/2馬身 

5着 ② 津村 明秀(騎手)   アロハスピリッツ       5馬身

6着 ④ 吉田 隼人(騎手)   モンテゴールド          3馬身

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 武士沢が先行したが好位追走の大江原が、直線抜け出し勝利。G前強襲の伊藤が2着。三浦は早めに負かしに行ったが伸びきれず3着。吉田隼は出遅れが痛かった。

《第2レース》  白井市商工会長賞

 距離 1,700mダート 馬場:良  発走時間14:20

1着 ⑥ 大江原 圭(24期生) パスアンドゴー    1分55秒6

2着 ③ 三浦 皇成(24期生) マイネルポロネーズ    3馬身

3着 ⑧ 伊藤 工真(24期生) メイショウモリゾー      ク ビ

4着 ⑤ 吉田 隼人(騎手)   タマモピーカブー     10馬身 

5着 ② 武士沢友治(騎手)   タマモシャイン              3馬身

6着 ⑦ 津村 明秀(騎手)    クウェストルージュ      7馬身

7着 ① 石橋 脩(騎手)         メイショウタカナミ       5馬身

8着 ④ 吉田 豊(騎手)       サイバートランス         6馬身

   ダッシュ良くハナを奪った伊藤の大逃げを、4コーナーで大江原と三浦が捉え、直線の叩き合いを大江原が制す。逃げ粘った伊藤が3着に入り、2レース連続の騎手課程生徒が上位独占。ここもジョッキー勢に見せ場さえ作らせなかった。

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  2勝を挙げた大江原は、「レースで1着になれて本当に嬉しい。力のある馬に乗せてもらったので、実力が引き出せてよかった。」と喜びの声を語ってくれました。ちなみに模擬レースで1日2勝は競馬学校史上初のことでした。他の生徒2人も、「残りの模擬レースでは絶対1着を取る!」と雪辱を誓っていました。

《現役ジョッキーのひとこと》

 吉田 豊(10期生)    久々に競馬学校のコースで乗れて、昔を思い出しました。これからも初心を忘れず騎乗します。

 武士沢友治(13期生)  コースは生徒時代には大きいと思っていたのに、こんなに小さかったのかという印象です。自分自身はあまり勝負に参加できなかったのが残念。生徒は頭数も手ごろだったせいか、無難に乗れていたが、コーナーの回り方とか、まだまだ未熟なところもあった。

 石橋 脩(19期生)    後輩が一生懸命乗っている姿は嬉しかった。今日のところは完敗だが、騎手になったら勝負の厳しさを教えてあげたい。

津村明秀(20期生)    別に…(笑)。久々の母校、地元(千葉県出身)ということもあり、とても楽しく乗れました。

吉田隼人(20期生)    模擬レースに呼ばれて勝ったことがないので、今日こそは勝ちに行こうと思って乗ったが残念でした。

 

実戦形式の模擬レースは、第2回は11月に競馬学校、第3回は12月に中山競馬場へ場所を移して実施します。

ここでお詫びですが、例年12月の模擬レースは競馬開催日にも実施していたのですが、生徒が3名のため、生徒だけでのレース実施が不可能と判断しましたので、残念ながら今年は平日のみの実施となりました。

年に一度の開催日模擬レースを楽しみにされている方がたくさんおられるのを十分承知しておりますので、その代わりに、何らかの形で皆さんに中山競馬場で彼らの騎乗ぶりをご覧いただけるようなイベントを企画中です。また、このブログでもお知らせいたしますので、もう少々お待ちください。

この日の模様は、高橋摩衣さんが「ターフトピックス取材日誌」でも楽しいリポートをアップされておられますので、こちらの方もぜひご覧ください。https://blog.jra.jp/tt_miho/

《模擬レース 未来のお宝?プレゼント》

 ここでささやかながら、ブログをご覧の皆さんにプレゼントです。

★ 第1回模擬レース騎乗の現役ジョッキー5名の寄せ書きサイン色紙:2名様

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★ 競馬学校24期生3名の寄せ書きサイン色紙(写真):3名様

★ 当日ご来場いただいた方にお配りした「出馬表セット」:5名様

メールのタイトルを「お宝プレゼント」としていただき、

・ 住所 氏名 年齢

・ ご希望の賞品

・ 競馬学校ブログのご意見・ご感想

を明記していただき、

schoolevent@jra.go.jp

までご応募ください。締め切りは10月19日(金)です。

*個人情報保護を遵守いたします。

【競馬学校】騎手課程24期生 いよいよ実戦訓練!(明日第1回模擬レース)

「競馬学校ブログ」もこの10月で2年目を迎えました。最近は少し更新が滞り、申し訳ありませんでしたが、卒業~騎手免許取得に向けて奮闘する騎手課程24期生の模様を中心に、「競馬学校の今」をできるだけリアルタイムにお伝えすべく、少し鞭を入れていきたいと思います。(ブログにたどり着くまで遭難しそう~との声も多いので、もう少しアクセスしやすいよう、「大本営」と交渉中です…)

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 9月18日に約1年間のきゅう舎実習から帰校した騎手課程24期生の3名は、明日11日に競馬学校で第1回の模擬レースを行います。

 当日は、美浦トレーニング・センターから騎手課程OBである現役ジョッキー(吉田豊〔10期〕・武士沢友治〔13期〕・石橋脩〔19期〕・津村明秀〔20期〕・吉田隼人〔20期〕)5名を迎え、1R(ダート1000m)と2R(ダート1700m・白井市商工会長賞)に臨みます。

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 騎手課程24期生の3名が、初めての実戦形式となる明日の騎乗を控えての抱負を語ってくれました。

     伊藤 工真(いとう たくま) 福島県出身

「馬の気分を損ねないことと、周りに迷惑をかけないことに注意して乗りたい。きゅう舎実習でたくさんのレースを見てきました。ぜひ1着になって、レースに勝つということを早く味わいたいです。騎乗姿勢をよく見てください。」

 大江原 圭(おおえはら けい) 茨城県出身

「騎乗馬は、初めて乗る馬なので緊張しますが、出来るだけ無駄なく、スムースなレースがしたいと思います。必ず先頭でゴール板を駆け抜けるぞ!という気持ちです。とりあえず一所懸命です。」

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 三浦 皇成(みうら こうせい) 東京都出身

「距離のロスには十分気をつけて、スムースな競馬を心がけます。どちらも能力がある馬に当ったので、力を余すことなく勝つことを目指して頑張ります。できればレースを楽しみたいですが、さすがにそんな余裕はないでしょうね。」

今日は、実際に自分の騎乗馬の斤量に合わせて鞍をつくり、検量を体験してみました。現役ジョッキーに負けないようにがんばれ(とりあえず落ちずに回ってこいよ)24期生!

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