【競馬学校】白井市民ふるさとまつり ~ 匠の技に酔いしれて…
競馬学校は、去る10月27・28の両日に行われた、地元の「白井市民ふるさとまつり」に協賛、「JRA競馬学校コーナー」を設けさせていただき、各種馬事イベントを展開しました。27日は、台風の影響をまともに受けポニーの試乗会を中止するなど、ご迷惑もおかけいたしましたが、大勢の方にご来場いただきましたことに心より御礼申し上げます。
今回騎手課程の生徒たちは、授業(社会奉仕)の一環として参加。24期生は「ジョッキーなりきり講座」と題して、普段授業や自主トレーニングで使用している「木馬」を持参し、子供たちに競走騎乗のフォームである「モンキー乗り」を指導しました。
普段と違い教える側に回った生徒たちは、「楽しかったですが、教えてもらう立場よりも、教えることの方が難しいかもしれません」、「地元の子供たちがこれをきっかけに騎手を目指してくれたらいいのに」と感想を述べてくれました。
また、26期生は、イベント会場内の清掃にもボランティア参加しました。
ご存知のとおり、普段は生徒には厳しい食事制限を課していますが、立ち並ぶ模擬店や露店を前に「おあずけ」というのはあまりにも切ない??ので、教官の「600グラムを厳守(600グラムまでなら摂取可)!」の号令に従い、少しですが自由時間を設けて、飲食を認めることになりました(翌日の検量は全員無事にパスしましたので、ホッとひと息)。
生徒たちが一所懸命やっている姿を見せられれば、職員も負けてはいられません。
造鉄(馬の蹄鉄づくり)実演会場では、10月22~23日に宇都宮市で行われた「第60回全国装蹄競技会」(全国各地から選出された装蹄師がその技術や知識を競う競技会)で見事優勝し、「日本一の装蹄師」の称号を得た、競馬学校診療所所属の能登拓巳(のとたくみ)職員が、一本の鉄の棒から蹄鉄を造り出す、まさに「匠の技」を披露。集まった皆さんからさかんな拍手を浴びていました。
競馬学校には、常時約160頭の教育用馬が在籍していますが、これらの馬のツメのケアには、6名の装蹄師がスタッフとしてあたっており、能登職員の他にもチャンピオンの座に輝いたことのある職員が3名います。非常に高いレベルの装蹄技術が、生徒たちの訓練を影で支えているのです。