【競馬学校】ヨーロッパ勢とJCダート
今日は、きっと年に何日かしかないような、雲ひとつなく空気が澄み渡った好天の朝で、本当にキモチ良かったです。まさに「早起きは三文の得」。首都圏ではかなり遠いところからも富士山を見ることができたようですね。
競馬学校のある白井市にも「富士」という地名があり、少し昔ならば、秋冬のこのような天気の時にはくっきりと富士山が望めたそうですが、最近では大気の汚れや高層建築などに阻まれ、なかなか見られるポイントが少なくなっているようです。
さて、そんなお天道様のもと、ジャパンカップダートに出走予定のイギリス馬2頭
ジャックサリヴァン JACK SULLIVAN(USA) せん6歳
キャンディデート KANDIDATE(GB) 牡5歳
が調整を進めています(キャンディデートの写真はきゅう舎提供)。
ヨーロッパはご存知のとおり、芝のレースが主流の中、イギリス馬がダートに出走ということで、またまたデータ(今まで不吉なデータばかりやないか)を披露しますと、
ジャパンカップダートに出走したヨーロッパ馬は過去5頭、そしてその結果は…
01年 アエスクラップ(ドイツ) 15着 キングオブタラ(フランス)16着
02年 パプウス(ドイツ) 16着
04年 オミクロン(ドイツ) 15着
05年 エキセントリック(イギリス)16着
う~む。いわゆる(0 0 0 5)ですね(しかもみんな2ケタ着順)。
たしか、JRAの競走馬総合研究所で「本質的にはダートを苦手とする馬はいない」という説明を受けたことがありますが、陣営の本気度は?ということで、そのあたりを伺ってみました。
ジャックサリヴァンのアンドリュー・モリス調教助手は、ドバイでの好走実績(06年ゴドルフィンマイルでユートピアの3着)をあげ、キャンディデートのパトリック・デスモンド(通称「デス」)調教助手は、近走の敗因に「芝の道悪」をあげており、どちらも芝よりもダートの適性が高いことを強調しておられました。
アンドリューさんは、「ジャパンカップダートに出走する日本馬のレース映像として、武蔵野SとJBCクラシックを見ましたが、パワーとスピードを兼ね備えていなければ上位進出を果たせない。」と冷静に分析していました。
上の写真は、朝食後のひとコマ。テーブル左はジャックサリヴァン陣営。手前から、パキスタン人のアジフ・アフマドきゅう務員、通称「デス」調教助手。右はキャンディデート陣営で、手前からアンドリュー・モリス調教助手、通訳の菱山公代さん、フランス人のソニア・ベランゲきゅう務員です。皆さんリラックスしておられますね。4人は同じきゅう舎かと勘違いするくらい、アットホームな雰囲気で白井の日々を過ごしておられますよ。
お昼前には、同じくジャパンカップダートに出走予定のアメリカGⅠ馬、
スチューデントカウンシル(STUDENT COUNCIL 牡・5歳)
が競馬学校に到着(写真)、撮影はフェンス越しでしたが、見事な馬体に思わずうっとりです。15日にはジャパンカップに出走予定の4頭が一挙来日予定。あのディラントーマスも!?一足はやく、競馬学校は「ジャパンカップウィーク」を迎えています。