【競馬学校】皆さん、時差ぼけは解消できましたか?
今朝は随分肌寒く感じましたが、快晴の競馬学校。生徒たちは授業がないため、今日馬場を使用するのは外国馬のみ。昨日追い切りをしたスチューデントカウンシル(JCD)は馬場入りせず、ジャパンカップ出走のヨーロッパ勢4頭が、それぞれキャンター調整をしました。
アイルランドの ディラントーマス(Dylan Thomas 牡4)です。
今日は、最速1F20秒程度のキャンターでした。
10月末のBCターフから、一旦本国に戻っての来日ということで、少々強行軍に感じますが、きちっと2本追い切ってからの来日ということで、東京競馬場で速いところをやられる可能性はありますが、白井(競馬学校)ではこの程度の調整でOKとのことでした。
アイルランドの気鋭、A.オブライエン調教師が送り込んだスタッフです。
同調教師と騎乗予定のJ.ムルタ騎手はまだ来日しておらず、写真左から、司令塔のパトリック・キーティング調教師代理、今日の調教に騎乗したパトリック・リリス攻馬手、「ジサボケガスコシツライネ(もちろん英語で)」と語る、デヴィッド・ヒッキーきゅう務員、日本人スタッフで16日の調教に騎乗した本木剛介きゅう務員。
オブライエンきゅう舎は04年のパワーズコート(10着)以来2回目のJC出走。
今回は今年の欧州最強馬の参戦、日本でも実績十分のデインヒル産駒ということもあり、期待が集まります。
ちなみに、ディラントーマスの名前の由来は、イギリス・ウェールズに生まれた詩人と同名で、詩人のディラン・トーマスは、1934年に20歳で文壇デビュー。代表作の『死と入口』(1946)をはじめ、人間実存の赤裸々な姿を生々しい斬新なイメージで歌い上げ、天才的な若手詩人として認められたそうです。(社台グループ会報:「サラブレッド11月号~井崎脩五郎の競馬コミック」より一部引用しました。)
ドイツの サデックス(Saddex 牡4)です。
今日は右周りでキャンターを披露し、少々びっくりしましたが、筋肉のバランスを保つために、均等に右回り・左回りで調教するとのことでした。
サデックスの馬名の由来は、父サドラーズウェルズの頭文字〝SAD〟と、オーナーの住む〝DEXHEIM〟(デクスハイム=ドイツの地名)を合わせたものとのことです。
レースにも騎乗するトルステン・ムンドリー騎手(写真左・36歳)。同馬を管理するペーター・ラウきゅう舎の主戦騎手として、ヨーロッパで1000勝以上をあげている名手です。
03~05年には、香港を主戦場としていたこともあるそうです。
右はチェコ人のイヴァン・バルトルシッチきゅう務員。「ドイツ馬=チェコ人」のきゅう務員コンビは、1995年にジャパンカップを優勝したランド(Lando)と同じコンビだそうで、ゲンがいいですね。
馬名の由来でもう少し。名前の意味も分からなければ、力を込めて応援もできませんしね。
ハリカナサス(Halicarnassus・牡3 イギリス)とは、紀元前4世紀に「古代世界七不思議」のひとつである、マウソロスの霊廟が造られたという、小アジア西部のカリア国の首都の名前だそうです。(現在のトルコのボドルムという都市のあたり)
ペイパルブル(Papal Bull)はローマ法王の勅令・勅書という意味のようです。
(サデックス以下3頭は、出走馬関係者からの聞き取りです。)