なにやらご馳走がたくさん並んでいますね。どこの立食パーティーでしょうか?
実は、これは騎手課程生徒の寄宿舎「公正寮」での生徒の夕食のひとコマでして、学科「スポーツ栄養学」の授業の一環として実施している「バイキング」です。
「バイキング」といえば「食べ放題」が連想されます(100%)が、日頃食事制限のうっ憤を晴らすべく、目いっぱい食べてもらおうというものでは決してございません。
並べられたおかずの中から生徒たちが一食の目安である「700~750キロカロリー」を目処に盛り付けていくという、競馬学校独特の授業です。
例えばチキンソテーひとつにしても「皮あり」・「皮なし」の2種類を選択できますよ。う~んおいしいのはやっぱりこっちかな?
左は管理栄養士の方が盛り付けた見本。バランスが良いですね。そして右は26期生が盛り付けたもの。チキンも皮なしを選択。なかなかの及第点です。
生徒全員が盛り付けた「作品」は、管理栄養士さんが写真を撮影しカロリーを分析。後日教室での授業で、栄養指導を行いました。
この「スポーツ栄養学」の授業は、トレセン実習に向かう2年目の9月までと、帰校後の3年目9月から卒業までの間に行っています。
本校管理栄養士の加藤千穂さん(エームサービス)によると「今回は、入学して間もない27期生には、食欲に負けてせっかく得た知識をうまく使えない生徒が見受けられ、200~300キロカロリー超過の子がいるという残念な面もありました。それに対し、2年目を迎えた26期生は昨年と比べて食べ物への知識が変わっています。目で見ただけでどのくらいの栄養価があるのかよく理解していますね。トレセン実習を間近に控え、意識が上向いている証拠ですね。
生徒も「カロリーを意識すれば量が減るが、体に合ったものを食べることが大事。でもどちらかを選べと言われれば、量をとりたいです。」と食べ盛りの年頃らしい本音がこぼれました。
とはいうものの、生徒たちにとって、一日の最大の楽しみはやはり食事。当番班長から「いただきます」の号令がかかると、一斉に舌鼓を打っていました。
今回の取材は、メタボな私のお腹にもよく言い聞かせて、少し気(だけ?)が引き締まった思いです。
さて、ここでお知らせを。フジテレビ系で好評放映中の「馬の王子様」(関東地区は木曜日・各地区で放送時間が違います)。12日放送分から3回シリーズで、競馬学校篇となります。5分間のミニ番組ですが、競馬学校の最新の模様をぜひご覧ください。
これは、撮影の際のひとコマ。おいおい、勝手に転職しちゃダメだぞ!