野馬のいた頃…141年ぶりの帰還
競馬学校は、只今桜が満開!1年のうちで最も良い時期を迎えています。写真は向正面(西白井駅側)の桜並木をバックに実技訓練を行う、厩務員課程4月生たちです。
さて4日、鎌ヶ谷市にある貝柄山公園で、「とっこめ桜まつり」が行われ、競馬学校からは馬2頭(1頭は馬事公苑からお借りした木曾馬「岳富」、もう1頭はミニチュアホースの「ホワイト」)が参加し、会場は本物の馬の登場に大いに沸きました。
「岳富」の最初のお仕事は、勝負服のレプリカを身につけたお子たちの体験乗馬のお手伝い。この模様は鎌ヶ谷高放送部のキュートなおふたりが取材してくださいました。
「ホワイト」は、たてがみを桜の花びらをあしらった編込みで登場。会場内を「練り歩き」…の予定が、少々ご機嫌斜めだったので供覧だけとなったのですがたちまちこの人気。
会場ほど近くには、徳川家康が慶長年間(1596-1615年)に軍馬確保のため当時の下総国に設置した「牧」のひとつ「下総小金中野牧」跡があり、当時は、年に1度野馬を追い立てて1ヶ所に集め、良い馬を選別して江戸に連れて行く「野馬捕り」の際に野馬を追い込んだ選別場の土手「捕込(とっこめ)」があります。今回の祭りのタイトルにもなっていますね。
最後に野馬捕りが行われたのは明治維新の頃、それ以来「捕込」に馬が入ることはなかったそうです。そこで、「岳富」の次の仕事はといいますと…。
「141年ぶりに捕込に馬還る」というわけで、歴史的大役を果たしたのでした。
おまけは、会場内で売られた「ばふんまんじゅう」。中身は名前から想像してくださいね!手頃な一口サイズと程よい甘さで好評を博し、お昼過ぎには完売しましたよ。
馬を題材に町おこしを展開している、このイベントの主催NPO法人『KAO(カオ)の会』のブログはこちら