安田記念 香港馬2頭が調整中
ダイシンボルガードが勝った1969(昭和44)年以来、40年ぶりという不良・ドロンコ馬場での日本ダービーは、ロジユニヴァースが皐月賞の雪辱を果たし、関東馬としては12年ぶりの優勝。横山典弘騎手(2期生)は、なんと15回目の挑戦でダービージョッキーの栄誉を勝ち取りました。
この日は競馬学校の正課(校外授業)としてダービー見学に、騎手課程27期生生徒が東京競馬場を訪れました。
レースはスタート地点で観戦。
生徒のひとりに横山騎手の息子がいることは新聞紙上でも写真入りでとりあげられていますので、皆さんもご存知と思います(日刊スポーツの記事より)。
先日お伝えしたダービーを題材にした新聞づくりの実習でも、彼ひとりがロジユニヴァースの復活を信じているというコメントを書いていました。
父親が、騎手ならば誰でも成し遂げたいダービー制覇という偉業を達成した瞬間に立ち会うことができた。身震いがするようなストーリーなのですが、彼にとっては勿論、その瞬間を目撃した27期生全員にとっても、これからの(おそらく)騎手人生を送るうえで忘れられない瞬間になったと思います。
「ダービージョッキーになりたい」。騎手を目指して、競馬学校の門をくぐろうとする者は口々にそう夢を語りますが、現役騎手でその称号を与えられているのはたったの7名。たとえ騎手になることができたとしても、その頂点に立つことがいかに難しいかをこの数字は教えてくれます。
さて、ダービーが終われば次は春のマイル王決定戦の安田記念。ウオッカ対ディープスカイのダービー馬対決も楽しみですが、香港馬の参戦も毎年このレースを盛り上げます(推理するファンの皆さんにとっては難解さを増す要因でもありますね)。その香港馬2頭は2日まで競馬学校で輸入検疫のため滞在しています。
アルマダ(Armada せん8歳) 昨年の安田記念2着馬です。
「昨年同様の調教過程を積み、順調な仕上がりを見せている。ウオッカは確かに昨年敗れており、グレイトホースだがレースまでにできる限りのことをして雪辱したい」。とリク・ユウ・リン攻馬手(写真鞍上)。
サイトウィナー(Sight Winner せん6歳)
チャンピオンズマイル(G1・4月26日シャティン)を勝っての来日です。
「初めての遠征・左周りになりますが、器用で前向きな馬なので遠征疲れもなく、白井での調教もスムースです。勝ち気なところが前面に出るタイプだが、勝ちパターンは中団待機から直線勝負」。(リン攻馬手談)道中どれだけ我慢が効くか、というところでしょうか。
昨年は、来日した外国馬が出走し、3着以内(すなわち勝馬投票の的中対象)だったのも、掲示板に載ったのも安田記念のアルマダ1頭。何とも寂しい結果でした。今年はぜひ、日本のターフ(ダートも)を沸かせてほしいものです。