騎手課程27期生帰校&28期生が厩舎実習へ出発!!

約1年間東西のトレーニング・センターへ厩舎実習に行っていた騎手課程の27期生が先日競馬学校に戻ってきました!

卒業までの残る半年間で、厩舎実習で学んだことを活かし、騎手になるための総仕上げに取り組んでいきます。

また、27期生と入れ替わる形で28期生が厩舎実習のため東西のトレーニング・センターへ出発していきました。

1年間でどのような成長を見せるか楽しみです。

28_4   

(蓑田早人教官と、栗東トレセンへ出発する騎手課程28期生の3人)

 

さらに、今月は厩務員課程生徒の卒業式&入学式もあり、一気に生徒の顔ぶれがかわっております。

騎手課程、厩務員課程生徒共々、一人前のホースマンを目指して頑張っておりますので皆さん応援よろしくお願いします!!

水口優也騎手 初勝利!!

水口優也騎手(美浦:加藤征弘厩舎所属)が6月27日の福島競馬第6競走にてビラゴーティアラ号に騎乗し初勝利を挙げ、同期の中では、平野・高倉・川須・西村各騎手に続き5人目の初勝利となりました。

G_3

Photo_5

Photo_6

(写真はいずれもJRAフォトサービス提供)

初勝利のインタビューでは、「最後の直線は無我夢中でした。ちょうど50戦目の区切りのレースで勝つことができました。(同期が次々と勝利を挙げる中、)特に焦りはありませんでしたが、残り2人になって正直早く勝ちたいという気持ちはありました。今後も、他の騎手に迷惑をかけずに1レース1レース大事に騎乗していきたいです。」とコメントしています。

初勝利の勢いに乗って、今後も勝利を重ねていって欲しいですね。

西村太一騎手 初勝利!!

西村太一騎手(美浦:和田正道厩舎所属)が、6月20日の函館競馬第12競走にて、ワールドブルー号に騎乗して初勝利を挙げ、同期の中では、平野・高倉・川須各騎手に続き4人目の初勝利となりました。

G

Photo

Photo_2

(写真はいずれもJRAフォトサービス提供)

初勝利インタビューでは、「人気はありませんでしたが、馬の力を出し切れるように騎乗しました。(初勝利まで時間がかかって)周りの皆さんから『焦らなくて良いよ』というアドバイスをもらい、自分でも焦らないように言い聞かせていました。勝ててほっとしています。函館競馬はトップジョッキーが多く、いろいろと質問して勉強になります。まだまだ技術も未熟なので、1戦1戦を大切に、馬の能力が発揮できるようにリズムの良い競馬を心がけていきたいと思います。」とコメントしています。

これからが勝負ですが、頑張って欲しいものです。

騎手課程第30期生 生徒募集!!

~あなたも「騎手」という職業を目指してみませんか?~

JRA競馬学校では、未来の競馬界を背負う、騎手課程生徒を募集しています。

競馬学校では、3年間で中央競馬の騎手となるために必要な知識および技能の習得を図ってもらいますが、全くの乗馬未経験者で入学しても、競馬学校のスタッフがしっかり技術指導を行いますので、努力次第で卒業後に騎手として活躍することが十分可能です。

騎手という仕事に興味を持っている方はどしどしご応募ください。

なお、募集期間や応募資格等の詳細につきましては、下記アドレスを参照してください。

http://www.jra.go.jp/news/201006/060201.html

Dsc05429_3

川須栄彦騎手 初勝利を飾る!!

今年卒業した騎手課程第26期生で、初勝利という嬉しいお知らせがありました。

川須栄彦騎手(栗東:本田優厩舎所属)が、5月23日の新潟競馬第1競走にて、メイショウクレモナ号に騎乗して初勝利を挙げ、同期の中では、平野・高倉両騎手に続き3人目の初勝利となりました。

Photo_8

Photo_9

Photo_10

(写真はいずれもJRAフォトサービス提供)

初勝利インタビューでは、「はじめて1番でゴールを駆け抜けられてとても嬉しかったです。初勝利までミスなども多く、関係者にご迷惑をかけていたので、勝ててホッとしています。今回の勝利がきっかけで、何か変わっていけばいいと思います。まだまだこれからたくさんの技術を身に付けて、最後まで追えるような騎手を目指して行きたいです。これからも1鞍1鞍大切に騎乗し、すべてのレースで全力を尽くして頑張りますので、応援よろしくお願いします。」とコメントしています。

ちなみに当日は第5競走でも勝利を挙げてます。

初勝利を挙げていない26期生は残り3人となりましたが、いずれも早く吉報を聞きたいものです。

騎手課程第29期生入学式

4月2日(金)に、競馬学校騎手課程第29期生8名の入学式が執り行われました。その様子をお伝えします。

当日は晴天とはいかず、強風あり降雨ありと残念な天候でしたが、入学した29期生にとっては忘れられない思い出になったかと思います。

これから3年間、騎手デビューに向けて訓練していくわけですが、初めは慣れないことだらけで不安や苦労が絶えないことでしょう。ただ、乗り越えていかないとと先に進めません。最終的には生徒本人がどう考えて行動するかです。入学したからには頑張って欲しい!!我々職員一同も暖かく見守っていきます。

Photo_6   

(入学式前に行った1年先輩の第28期生による騎乗供覧を見学する第29期生)

Photo_5

(入学式直前。ちょっと緊張していますね・・・)

Photo_7

(生徒宣誓。大きい声でよかったです。)

Photo_8   

(入学式後に行われた人生初?の記者会見。感想はどうだったのでしょう?)

Photo_9

頑張れupup!!

高倉稜騎手 初勝利を飾る!!

高倉稜騎手(栗東・崎山博樹厩舎所属)が、3月14日の中京競馬第6競走にて、パープルスター号に騎乗して初勝利を挙げました。

20100314_6_7  

20100314_6_9

20100314_6_10

(写真はいずれもJRAフォトサービス提供)

初勝利インタビューでは「初勝利を挙げることができて感無量です。イメージどおりの競馬ができました。中京競馬場は前残りになりやすいので、しぶとく粘りました。先生(崎山博樹調教師)には、先週からたくさん乗せてもらい感謝しています。恩返しができて嬉しいです。皆さん今日は競馬場に来ていただきありがとうございました。これからも声援に応えられるよう、一鞍一鞍大切に乗りたいと思います。」とコメントしています。

今年卒業した26期生6名の中で、平野優騎手に続き、高倉騎手も初勝利を飾りました。残るはあと4人。次に初勝利を挙げるのは誰になるのでしょうか・・・

平野優騎手 初勝利を飾る!!

本年2月に卒業した競馬学校騎手課程第26期生のうち5名が3月6日にデビューを迎えました(水口優也騎手・菅原隆一騎手が中山競馬で、高倉稜騎手が阪神競馬、平野優騎手・西村太一騎手が中京競馬にてそれぞれ騎乗)。

高倉稜騎手が阪神第5競走にて早々に連対(2着)するなど、上々の滑り出しとなりました。一体誰が同期初勝利を飾るのか競馬学校職員一同で見守っていた最中・・・

7日の中京競馬第8競走でアストレーション号に騎乗した、平野優騎手(美浦・二ノ宮敬宇厩舎所属)が、見事に初勝利を飾りました。

20100307_4

20100307_pd4g5230_2

20100307_pd4g5268_2

(写真はいずれもJRAフォトサービス提供)

初勝利インタビューでは「馬がよく走ってくれたので感謝したいです。この馬には普段から乗っているので思い入れがありました。ゴール前で馬が横に見えたときはがんばれと必死でした。本当に無我夢中で、1着になれてうれしかったです。昨日、今日と合計3レースに乗りましたが、迷惑ばかりかけてしまって、もっと上手にレースができるようがんばりたいです。同期入学した三浦皇成騎手の記録を抜けるよう、これからも全力でがんばります。いい馬に乗せてもらい、先生(二ノ宮調教師)にお礼を言いたいです。今日は雨の中、多くの方に競馬場に来て応援していただき、本当にありがとうございました。」とコメントを残しております。

平野騎手に続く初勝利は誰になるんでしょうか…楽しみです。

騎手課程生徒の実技訓練内容とは?

本日はジョッキーの卵である騎手課程生徒が普段行っている実技訓練の内容を、騎手課程28期生の訓練風景を交えながら、簡単にですがご紹介させて頂きます。

経路障害・走路障害

騎手といって思いつくのは華麗なモンキー乗りかと思いますが、最初から走路コースでモンキー乗りの訓練を行っているわけではありません。

騎手課程に入学してくる生徒は乗馬を経験している生徒もいますが、一度も馬に乗ったことがなくて入学してくる生徒ももちろんいます。

モンキー乗りでの走路騎乗は高度な技術が必要であり、かなりの危険も伴いますので、入学してから一定の期間は基礎乗馬の訓練のみを行うことになります。

基礎乗馬では馬の動かし方をしっかりと身に付けてもらいます。その中では、障害飛越の訓練も行います。

障害飛越は、馬術競技と同様に指定された経路通りに障害飛越を行う経路障害と、競馬の障害競走で使用する固定障害を飛越する走路障害があります。

経路障害訓練の様子

Photo

走路障害訓練の様子

Photo_2

走路騎乗

入学して6ヶ月ほど基礎乗馬の訓練を行った後、技術の向上が見られれば基礎乗馬と平行して走路騎乗を開始します。走路騎乗訓練では、走路馬(元々中央競馬のレースに出走していた競走馬)を使用してモンキー乗りで訓練を行います。

競馬では馬をより速く走らせるということはもちろん大事なのですが、レースで勝つにはペースを把握するための“速度感覚”というものが非常に大事になってきます。それを養うために、競馬学校では指示されたタイム通りに馬を走らせるという訓練を重点的に行っていきます。

生徒は1ハロン(200m)走行時の歩数を数えることにより“速度感覚”を養います。例えば、馬のストライドの大きさによって多少異なりますが、1ハロン15秒だと大体35歩前後となります。

とても難しそうに感じますが卒業間近の3年生にもなってくるとほとんど狂いなく、指示されたタイム通りに走らせることが出来るようになります。

走路騎乗訓練の様子

Photo_3

学校を卒業すると見習騎手としての減量制度があるとはいえ、多くの経験を積んだ現役ジョッキーたちと同じ舞台で競い合い、お客様には馬券を買っていただくことになるわけですから、それに見合うだけの技術は必要になってきます。

ですので、毎日厳しく指導を行い、すぐに実際のレースにいって活躍できるような技術を、学校にいる間から身に付けられるようにしています。

そのような訓練を経て、先日卒業した26期生たちが、間もなくデビューします。競馬学校ではより優秀な騎手を輩出するため常々カリキュラムの改良に取り組んでおり、26期生たちはこれまでの卒業生たち以上に、実戦形式の訓練を多く積むことが出来ました。彼らがデビューしてどのような騎乗を見せてくれるのか、競馬学校の職員一同楽しみにしています。

騎手課程第26期生 卒業式

騎手課程第26期生6名は、おかげさまで2月9日に卒業式を執り行い、競馬学校を巣立ちました。そして、翌10日、全員無事騎手免許試験に合格しました。

今日は、卒業式の1日の模様を卒業生6名ひとりひとりを紹介しながら、写真でお伝えしてまいります。

はじめは、式典に先立ち、「卒業記念模擬レース」。「競馬学校チャンピオンシップ2010」の最終戦(第10戦)として、1700mで争いました。
Cimg3273

勝ったのは、高倉稜。
シリーズ優勝こそなりませんでしたが、このレースでは水口優也との叩き合いを制して、「アイルランド大使特別賞」受賞に花を添える勝ち星となりました。
Dsc_0203

そして卒業式。
Dscf9014 Dscf9017

卒業証書を授与される菅原隆一。翌日
のスポーツ紙の1面に「鯉太郎ジョッキーに!」の文字が踊りびっくりしました。
決して子役をやっていたことがプラスになって入学したわけではありませんが、よほど「釣りバカ日誌」は人気があるんだなぁ。とスタッフ一同妙に感心した次第です。

Cimg3338

なお、今回の6名を加え、昭和60年に1期生が卒業して以来、競馬学校騎手課程の卒業生合計は226名となりました。

模範賞を受賞した西村太一。
入学した当初は、無口でシャイな少年に見え少し心配しましたが、取り越し苦労。蓋を開けてみると常に期のトップクラスの成績で心技体ともに充実した3年間を送りました。
プロの世界に舞台を移し、同期をリードできる存在になれるか注目です。

Dsc_0285

「競馬学校チャンピオンシップ2010」総合優勝を果たした川須栄彦、副賞は王冠が刻まれた「競走鞍」。ガッツあふれる騎乗スタイルで沸かせてくれよ!
Dsc_0310

Dsc_0306

参列者に挨拶する水口優也。スピーチは「人として成長していく姿をお見せできるよう努力していきますので、応援よろしくお願いします」。

Cimg3413

式が終わり、6人での記念撮影。卒業生の保護者の方が作った応援幕を手に飛躍を誓いました。
Dsc_0400

今年の記念植樹は「クリ」。
「桃・栗三年…」に因んで?早いに越したことはありませんが、3年で結果が出てくれば万々歳ですね!

Dsc_0410 Dscf9026

謝恩会。
蓑田専任教官の最後の授業は、卒業記念模擬レースの映像を使っての反省会。卒業生たちも真剣そのもので画面に食い入っていました。
Cimg3444

この後、蓑田先生から教官特別賞の表彰をうける平野優。卒業した時にはもう成人していました。少し遠回りしたけど、長い人生の中では、ほんの瞬き程度のことだよ。
Dscf9019

祝宴も終わり、学校を後にする直前の卒業生。緊張感から開放され、笑顔満開でした。苦しい思い出が多いでしょうが、時々学校でのことも思い出してね!
Dscf9022

ブログをご覧の皆さまには、きっと卒業までの間、見えたり、見えなかったりするエネルギーを存分にいただき、彼らの背中を後押ししていただいたことでしょう。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

早ければ3月6日(土)中山・中京・阪神のいずれかの競馬場でプロデビューとなります。
新人騎手となる26期卒業生に、今後とも温かいご声援をお願いいたします。