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ダービー馬ウオッカを産んだJRA育成馬(事務局)

今年のオークス・ダービーは好天に恵まれ、多いに盛り上がりました。

オークス(優駿牝馬)には、JRA育成馬のハロースピード号、アマノチェリーラン号が出走、それぞれ1112着に終わりましたが、私たちもわくわくする時間を過ごすことができました。馬主・調教師等関係の皆様、そして馬たちに感謝するとともに今後のますますの活躍に期待したいと思います。      Photo

ハロースピード号

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アマノチェリーラン号

そしていよいよ日本ダービー(東京優駿)。JRA育成馬の出走はありませんでしたが、なんと64年振りとなる牝馬での優勝を果たしたウオッカ号、実はJRA育成馬と深いかかわりがあるのです。ウオッカ号の母タニノシスター号(父 ルション)は平成7年に売却されたJRA育成馬(当時は抽選馬と呼んでいました)で、れんげ賞を勝って桜花賞にも出走した母馬なのです。ちなみにその父ルションもJRAが日本産馬の資質向上のために英国から導入した種牡馬です。このような形でJRA育成馬が今年の日本ダービーに関わっていたことは大変うれしい出来事でした。Photo_3

タニノシスター号

春のクラシックが終了し、いよいよ2歳新馬戦のスタートが近づいてきた今回はJRA育成馬事務局からお届けしました。

千葉サラブレッドセール(宮崎)

ブリーズアップセールが終わり、ほっと一息といきたいところですが、まだまだ、終わっていません。馬体の成長を待ちながらブリーズアップセール上場を見合わせた馬たちや、ブリーズアップセールで思いどおりの走りができずに残念ながら未売却となった馬たちは、514日に船橋競馬場で開催される「千葉サラブレッドセール」および2122日に日高育成牧場で開催される「ひだかトレーニングセール」にむけて、それぞれ競馬学校および日高育成牧場において調整中です。

525日に競馬学校に移動した馬たちは、ハローヘレンの05(牡・父ヘクタープロテクター)、ヒカルパロサントの05(牡・父マイネルラヴ)、レガシークラウドの05(牡・父スクワートルスクワート)、クールドフランスの05(牝・父コマンダーインチーフ)、サクラパールの05(牝・スペシャルウィーク)、ダンスパーティーの05(牝・父コロナドズクエスト)の6頭です。ここでの馬たちは宮崎育成牧場からの出張職員で担当し、彼らが競走馬としてターフにデビューすることができるように、できる限りのことを行ってあげたいと思っています。

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ブリーズアップセールを欠場したクールドフランスの05(牝・父コマンダーインチーフ)ですが、無理せず調教を行ってきたため馬体も充実してきました(55日)。

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400m馬場での準備運動。奥(向かって左)がレガシークラウドの05(牡・父スクワートルスクワート)、手前(向かって右)はハローヘレンの05(牡・父ヘクタープロテクター)(55日)

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1400m走路でのキャンター調教。先頭はダンスパーティーの05(牝・父コロナドズクエスト)、2番目はサクラパールの05(牝・父スペシャルウィーク)(55日)。

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夕方のピッキング。左はハローヘレンの05、右はヒカルパロサントの05(父マイネルラヴ)