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バックヤードツアー【その3】

こんにちは。

今回は、競馬を終えた馬達が立ち寄る施設をご紹介しましょう。

競馬が終わり、馬場から戻ってきた馬達は、最初に検量室に行きます。

函館競馬場の検量室は、皆さんからも良く見える場所にありますので、見たことがある方も

多いのではないでしょうか。

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upwardright 7着までの馬には、専用の鞍を外す所があります。8着以下の馬は、その辺で・・・。

馬達は、ここで騎手を降ろし、鞍を外してもらいます。

次に向かうところは、【その1】で紹介した競走馬診療所hospitalです。

馬達は、ここに寄って目を洗ってもらいます。

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レース中の馬場は、砂や埃が舞い上がっていて、それらが馬達の目の中にどんどん飛び込

んで来ます。

この砂や埃をほっておくと目が炎症を起こしてしまうので、目を洗ってもらっているんです。

目を洗ってもらってすっきりしたら、ほとんどの馬達は自分の厩舎に帰れるのですが、レース

で1~3着になった馬達は、もう1ヶ所行くところがあります。

それが、検体採取所という施設です。

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検体採取所とは、ドーピング検査用の尿検体を採る所です。

競走馬の世界でも禁止薬物というものが決められていて、これらの薬物を使った馬は、ある

一定の期間、競馬に出走することができません。

ここで採られた尿検体は、競走馬理化学研究所に送られ、禁止薬物の検査を受けます。

ここに入った馬達は、最初に馬体をきれいに洗ってもらいます。

レースに出た馬の体は埃まみれになっているので、尿検体に不純物が入らないようにするた

めです。

それから、馬を落ち着かせるためにクーリングダウンをします。

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upwardright 「クーリングダウンしている馬」(手前側)と「体を洗ってもらっている馬」(後ろ側)

馬が落ち着いたら、照明を落として涼しくした馬房に入れ、おしっこが出るのを待ちます。

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upwardright 慣れている馬は、スタスタ入ります。

無事おしっこが出たら、厩舎に帰ってごほうびのニンジンにありつきます。